第221回:「君の人生に勇気は要らない」から学ぶ

読んだ本

はじめに:

著者はメンタリストDaiGoさん。
初の小説ということで、
内容はいつもの実用書のは違い、
主人公が登場するストーリー仕立てです。

うだつの上がらない青年が
口の悪い「D」とのやりとりを通じ
自分の人生をどうにかしていく。
人生改善がテーマです。

本ブログでいつも取り扱う実用書の弱点は、
この「ストーリー性」がないこと
だと思っています。
というのも、
ストーリー(物語)に沿って
本の内容をインプットした方が
記憶に残りやすい
というメリットがあるからです。

漫画や小説は、
あんなにも情報量が多いのに、
一回読めば内容が頭に入ってしまうのは
それがストーリーだからだ
と言われています。

うだつの上がらない青年を自分に重ねて
メンター「D」の助言を粛々と自分でも試す
という事をやってみると
覚えやすいし、
なんだかモヤモヤしていた
人生の問題
も少しずつはっきりしてきました。

なぜやる気が出ないのか、
本当にやりたいことは何か、
なぜ他人と比較してしまうのか、
そもそもどうやって人生を変えるのか
などなど、
学びは非常に多い本ですが、
実践ワークもふんだんに用意されており
結局は
「実行するか否か」
にもかかってきます。

本書はそこにも言及しており、
本書のあとがき部分では
ラクダを水場に連れて行っても
飲むかどうかはラクダ次第
という言葉が出てきます。

本書が小説・物語であるのは
読者が思わず行動したくなる
を実現するためでもあるのです。

主人公に負けないように
自分も自分の人生を変えていく
挑戦力を醸成してくれる本書。
学んだことをアウトプットします。

学んだこと:

まずはやる気を醸成

本書に真っ先に書いてあるメソッドは、
サブタイトルにもある
感情も行動を切り離す事
についてです。

やる気をアップする
なんて言い方をしておきながら、
実際に成功している人は
感情を頼りにしない
といことが分かっています。

感情とは不安定はもので
やる気も感情の一つと考えると
それも納得が行きます。

では、
「やる気や感情など」と「行動」
を分けるにはどうすれば良いのでしょうか。

やるべき事が決まっているのに
行動できない人の多くは、
目先の不安やストレスを回避できず、
短絡な行動を取り、
長期的なメリットに目が向いていない
と言われているそうです。

例えば、
・翌朝早くに起床して仕事があるのに
 前日深夜までスマホを触ってしまう
・ダイエットを決意したはずなのに
 気づいたらスナック菓子を完食している
・英語を勉強したいはずなのに、
 暇な時間はゲーム三昧
などなど、
これらの行動は
「非機能的行動」
と呼ばれています。

この非機能的行動の
ベネフィット(メリット)とコスト(デメリット)
を書き出すことで、
やるべきことへの適切なモチベーション
を維持できる
というワークが紹介されています。
本書ではさらにそれを
「長期的」と「短期的」
の二つに分けるので、
合計4つの視点
で物事を捉えることになります。

では具体的なやり方です。
例を交えて説明すると、
例えばダイエット中なのに、
「ポテチを食べたい」
という感情に襲われたとします。
この時、

短期的なベネフィット
短期的なコスト
長期的なベネフィット
長期的なコスト
を考えてみます。

ポテチを食べたことで、
短期的なベネフィットは
手軽に美味しく小腹を満たせた事。
※個人の意見です。笑

短期的なコストは、
添加物まみれのスナック菓子で
満腹感と引き換えに、
少しだけ胸焼けしているし
少しだけ罪悪感がある。

長期的なベネフィットは
はっきり言って「ない」。

長期的なコストは、
ポテチを食べ続けて、
ダイエットできるはずがない。
夏に服を脱げなくなるし
彼女もできなければ
健康にも良くないだろう。

などと考察できます。
メソッド始めてから、
ここで感覚として大事なのは
「ポテチを食べたい!」と
感情で判断していたことが、
ベネフィットとコスト
を考えることにより、
理路整然とした思考
でもってポテチを判断している。
という事です。
まさに本書の副題の通り、
行動から感情を切り離すこと
ができているわけです。

すると、
あんなにも食べたかったポテチが
そもそもそんなに必要ではなかった
との気づきが生まれ、
長期的な利益にも目が行くことで
衝動的に食べようとしていた
ポテチに伸びる手を止めることができます。

ほんの数秒でも完了できるメソッドなので、
やるべき事があるのに、
やる気が起きない問題
を抱える方はお試しください。

ネガティブな感情を克服しよう。失敗を恐れないマインドセットとは

失敗のない人生はありません。
だからといって失敗はしたくない。
と思うと人生は変わりません。

しかし、
人間は本来ネガティブな生き物で、
ネガティブだからこそ進化界において
淘汰されずに生き残りました。

その中でも日本人には、
その90%がネガティブ遺伝子を持つ
と言われており、
人類の中でもネガティブのエースです。
失敗には目が向くような構造
をしているわけです。

それらの特徴が、
古代でサバンナの中に生きる時代
であるなら正当に機能したのですが
現代においてはネガティブ機能は
その本質は決して悪いものではないながら、
マイナスに働くことも多いのです。

現代において、
ネガティブな想像は
85%が現実化しないし、
果たしてその心配が現実に起こっても
そのほとんどが対処可能である
との調査結果があります。

しかしながら、
心配症を治しなさい
と言われても、
ヒントがないと太刀打ちできません。
そこでまずは、
過度なほど不安や心配症の人
が陥りがちな思考法について学びましょう。
心配を克服できれば、
モチベーションにも繋がるので
ぜひ覚えてほしい項目です。

種類は5つです。
1 不確実に耐える実力がない
 知らない=それは恐いものだ。に陥りがち。
 知る喜びもあるかも。
2 注意バイアス
 一つの事柄を過度に思考してしまう状態。
 何事も「しすぎ」は良くないもの。
 物事を俯瞰してみる癖をつけましょう。
3 心配はいいものだと思っている
 すぐに行動に起こせる人なら効果があります。
 二の足を踏んで行動しなくなるなら
 心配が足を引っ張っています。
4 完璧主義
 失敗は付きものだし、失敗は学です。
5 ネガティブバイアス
 何事もネガティブに考える癖は、
 行動を阻害します。
 俯瞰して見る癖をつけましょう。

これらの思考をしていないか、
言葉を覚えて思考の際には利用しましょう。

習慣化の技術2.0

人生を変えるために、
私も一番重視している
「習慣」について。
本書でももちろん言及されており、
むしろ、私が習慣術を知ったのは
本書の著者メンタリストDaiGoさんの動画
がきっかけでした。

本書には出てこないものの、
習慣には自分の人生の40%
の部分を変える力があります。

人の人生は意外にも
遺伝子の影響を受けることは少なく、
環境や習慣がそのほとんどを
左右することが分かっています。
習慣で変わるのは人生の4割
とも言われおり、
習慣で人生を変えようとするのは良い戦略です。

本編の主人公は、
習慣術を使って「運動」を
習慣づけようと目論みますが、
勉強や新しく始めた趣味など
何にでも活用できるのが嬉しい所です。

ではやり方です。
本メソッドは「if-thenプランニング」
と呼ばれるもので、
本ブログにはもう数えきれないくらい登場している
超有効・優良メソッドです。
これからの人生においてぜひとも使ってほしいもの。
やり方も簡単です。

if(もし)Aになったら
then(その時)Bする

と言うように、
タスクを始めるタイミングを
あらかじめ決めておくのが極意です。

例えば、
朝起きたら腕立て5回
カーテンを開けたらスクワット10回
歯を磨いたらその場で腹筋10回
などなど、
既に習慣化できている事
をifに設定すると良いでしょう。
thenにはなるべく負担にならない負荷
にした方が習慣化しやすいです。

if-thenプランニングは
心理実験でも検証済みのテクニックです。
スポーツジムに通ってもらう
を条件に実験を行ったところ、
月水金曜日にジムに行くこと
とルールを科せられたグループの方が
ジムに通う回数は圧倒的に多かったと言います。

ただ漫然と、
やる気がある時にする、
とにかく頑張る、
時間がある時にする
などと思考しているうちは
行動を起こせない。
これは、
普段の生活を振り返ると身に染みる思いです。

何かを達成したい時には
if-thenプランニング
で行動を促し、
すこずつコツコツと数を増やす
と言う方法で成功を掴みましょう。

本書では、
初めて習慣を作る時、
それを実行するのは
朝起きてすぐが良い
と書かれています。

ストレスホルモンである「コルチゾール」
が分泌される朝の方が、
習慣を作るのに一役買ってれるとのこと。
すなわち、
コルチゾールが
環境が変わる状況に対応しやすくしてくれる。
とのことですので、
これもぜひ参考にしてみてほしいです。

おわりに:

日本で唯一のメンタリスト、
著者DaiGo氏が書いた小説について、
私が学んだことを
アウトプットしてみました。

本書内の主人公は、
自分に確かな手応えを感じつつ
物語は最後を迎えるものの、
シンデレラストーリーを歩み
お城の王子様と劇的なハッピーエンドを
掴み取るわけではありません。

あくまで
人生の変え方を教わり、
それを胸に、
自分という武器を使って生きていく決心をするのが本書のゴールではないか。
と私は感じました。

ワクワクして今にも走り出しそう
との感想を漏らすためには
ちゃんと本書内のメソッドを試す行動力
がやはり必要です。
結局は「やるかやらないか」。

アウトプットはいかにも寛容なのです。
このブログで紹介した内容の他にも
優れたメソッドはいくつも出てきます。

切羽詰まった状況こそが行動のスパイス
とも言います。
今こそ人生を見直したい。変えたい。
と思ったなら、
是非とも手に取って欲しい一冊です。

大樋町

管理人
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大樋町

初めまして。
大樋町と申します。
「おおひまち」と読みます。
北陸地方住む、アラフォーの読書愛好家です。
日頃は通訳などを生業としております。
良い本は心の友。
私の友人たち(愛読書)から学んだことをアウトプットする場としてブログを書いております。
毎週、月曜日にブログを更新中。(少ないw)
ありがたい事に、
読者様が増えてきたから身を引き締めねばw
目指せ実用書知識のウィキペディア!(暴言)

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