第218回:最強のコミュ力のつくりかたから学ぶ

読んだ本

はじめに:

科学が生み出した、
コミュ力問題「全ての根本解決」
と銘打って発刊された本書、
期待せずにはいられません。

伝え方が「9割」ではなかった。
事実に若干の衝撃を受けつつ、
じゃあ、実際に根本原因は何なのか?
と本を開くと、
真っ先に書いてある文言に
読者はきっと心をボッキリ折られる事でしょう。
私はそうでした。笑。いや笑い事じゃないけど。

なぜあなたの言葉は相手に伝わらないのか。
なぜ皆、あなたの言葉を聞かないのか。
なぜあなたの言葉には影響力がないのか。
それは、
「あなたに人としての魅力が欠けているから」
です。

人ととしての魅力に欠ける。
なんと残酷でいて、
なんと的を得た答えでしょうか。
思わず「なるほど」と頷いてしまいました。

カリスマを備えた人が、
なにか言葉を呟いた時、
その言葉が名言となる上で、
話し方にこだわっているとは思えません。
魅力に溢れる人が口を開く時、
周りはそれを必要な事だと
本能で悟るのでしょう。

しかし、
魅力とは中々手に入らないもの
であるからこそ影響力がある
とも考えられます。
一朝一夕で手に入る物なのか。

本書には、
不可能を可能としてくれる
絶妙に対処できるレベルでの方法論
がふんだんに紹介されています。
魅力が欠けている事を
是正するためにこそ存在するのが本書です。

本ブログではその中でも、
特に学びを得た、
「感情の幼さ」からくる
魅力の欠如の原因とその解決方法
についてアウトプットしてみようと思います。
これからの人生で確実に必要となる
必須メソッドです。

学んだ事:

3つの原因

魅力がないと、
人は人の話を聞かない。
と分かったところで、
では「人の魅力」の正体とは
一体なんなのでしょうか。

本書では、
魅力の欠如を、
より細かく分解しています。
ズバリ、魅力が欠けるとは、
・嘘をつく
・感情が幼い
・性格が悪い
の3要素から成り立つ現象です。

嘘をつくとは、
相手を誤魔化すための嘘
も去ることながら、
・楽しくもないのに愛想笑いをする
・納得できない上司の意見に賛同する
など、
自分の心と、
表面に出てくる態度に差がある
場合も嘘をついている
と取ることができます。
本ブログでは詳細は省きますが、
他人や自分に嘘をつくことは、
著しく魅力を下げる一因です。

性格の悪さも、
シンプルながら的を得た
魅力のなさを示す尺度です。
性格の悪さなんて改善できるのか?
自分を殺してまで
他人と繋がる必要はない。
との意見も聞こえてきそうですが、
これらにも効果的なメソッドが
用意されているので、
興味のある方は本書を手に取ってみてください。

私が今回特に学びを得たのは
最後の一項目、
「感情が幼い」
事からくる魅力の欠如と
コミュ力の改善についてです。
次章で見てみましょう。

感情が幼ない

感情が幼いとは
具体的にどういうことか。

例えば、
・イライラした時に、
 それがそのまま態度に出る
・その場の空気を壊す行為が多い
・少し注目を集めただけで、
 恥ずかしさから話ができない
などなど、まさしく、
コミュニケーションへの影響が
はなはだしい原因のオンパレードです。

管理人が本書を読んだ時、
「あぁ、これかも!」
と胸に響いたのはこの
感情の幼さからくるコミュ力欠如です。

感情が幼く、
上記のような行為が多ければ、
周りの人間から
嫌悪感を抱かれ、
魅力が減り、
話を聞いてくれなくなるのは
むしろ当然の結果です。

人の悩みの原因の90%は
人間関係である。
と言われているように、
人は過剰なほど人間関係に固執しますが、
感情の幼さは、
人間関係を築く上で、
一体どの点で、
そのポイントを下げてしまうのでしょうか。

感情の幼さが下げる魅力ポイント、
それは「その人の有能性」
と関係があると著者は説明しています。

自分の周りにいる人はどれだけ有能か?
を知るためには、
2つのポイントがあります。

一つはシンプルに、
仲間にしたい相手は、
技術的な有能さを持つか
です。

専門性の高い知識や技術を持つ人を
有能と感じることは多く、
仲間に引き入れたいとの思いを抱かせる人は
間違いなく魅力は高いです。

そして二つ目のポイントが、
感情が安定しているか。
つまり
感情が幼いかどうか。
が有能性を左右します。

これは当然と言えば当然の話で、
例え技術が高くても、
誠実性が低ければ、
せっかくの技術力が発揮されない可能性
があるからです。

例えば、
村一番の狩りの腕を持っていても、
怠け者で狩り事態に中々出かけない
出不精では仲間にしても意味がないでしょう。

比べて、
例え狩りの技術が多少劣っても、
周りのテンションに左右されず、
ちゃんと自分のやるべきことを
粛々と進める誠実性を持っている人
と一緒にいる方が人生は安定するはずです。

高い技術力は、
長い年月や努力をかけて獲得するもの
であるのに対し、
感情の幼さは、
訓練すれば、
ある程度短い期間でありながら、
是正の意味があるレベルまで
その力を高めることができます。

次章では私のお気に入りのう
「感情の幼さ」是正方法
をアウトプットしてみます。

その対策

本書では、
問題解決方法の核となる
メインワークが一つ
と、それを補佐するための
オプションワークが数個
という構成で解決策が紹介されています。

私が感銘を受けたのは、
もちろんメインワークに当たる
「不快プランニング」
と呼ばれる手法です。

不快プランニングとは、
苦手なシチュエーションに
あえて自分を晒し、
その難易度を
軽いものから重いものに
徐々にレベルアップさせることで
脳のエラーを修復する
というものです。

感情が幼い人は、
ちょっとした事でイライラし、
空気を簡単に壊したり、
自分本位に行かないと不機嫌になる
など、
見るからに周りから嫌われる行為を
とってしまうことで
人としての魅力を下げてしまいますが、
これはそもそもなぜ起こるのか?

これは、
脳の扁桃体と呼ばれる器官が
過剰に反応しすぎているから
と説明することができます。

ではさらに、
扁桃体のエラーとは
一体どんな現象を指すのか?

扁桃体とは、
人間の脳の両側に存在する
文字通り「くるみ」の形状に似た器官で、
俗に「脳の警報装置」とも呼ばれています。

人が不安になるのは
扁桃体の働きによるもので、
危険から身を守るため、
少しでも身に危険があったり、
近づくべきではない、
と扁桃体が判断すると、
「不安」と言う感情を利用して
自分の身を守ろうとするのが
扁桃体の役割です。

火災報知器が、
タバコの煙でも作動することがあるように、
扁桃体も、
間違いがあるくらいなら、
とりあえず警報を鳴らしておこう!
と判断します。
後になってみると、
大したことのないような事柄を
まるで大問題に扱っていた
なんてことは良くあります。

この機能が、
人間がまだ動物に近い存在で、
サバンナの危険な環境下で暮らしていた頃
ならとても有効に働いたのですが、
現代においては、
不必要に過剰に不安を煽られても、
それが感情の幼さにつながってしまうのは
容易に理解できます。

そこでこの扁桃体のエラーを是正するために、
今までは不快だと感じていた事でも
私には危険はないのだな。
との意見に再構築することが
とてもとえも有効なのです。

次に具体的な方法を見てみます。

不快プランニングのやり方

まずは自分が苦手だと思う
コミュニケーション場面について
「10個」の不快だと感じる事柄
を書き出します。

この際、
不快な事柄に
1から10のランクを付けながら
列挙していきましょう。
不快感なく簡単に実行できるのが0で、
数が増えるごとに
難易度が上がっていくイメージです。
ランク10は、
緊張・不安や焦りが出るほど苦手なこと
をイメージすると良いでしょう。

例えば、
「皆の前で話す時、自信がない」
ことが問題なのだとすると、
ランク1は家族に前で話をする。
ランク2は親戚の前で話をする。
ランク3は仲の良い友人を集めて話をする。
ランク4は仲の良い会社の同僚の前で話をする。
などと続き、最終的に、
ランク10の「見知らぬ大勢の人の前で話す」
間で徐々に扁桃体を慣らしていきます。

不快プランニングは、
苦手な事にむりやり慣れろ!
と言っている分けではありません。
泳げない人を
いきなりプールに落とすのではなく、
体を水につけるところから、
徐々に体を慣らし、
最終的に泳げるようにする。
と言う方法です。

難易度を上げていっても
自分の体や人生には
なんの問題もないじゃないか。
と言う事実を扁桃体に教え込むことで
高所、狭所恐怖症すら克服できるようです。

シンプルでありながら、
効果絶大であるこの方法ですが、
実行に移せるかもポイントです。

せっかく不快プランニングの
難易度を決定したのに、
それで満足してはもったいないです。
なので、
不快なランキングを決めたら、
いつどこで、
どんな時に実行を移すか、
if thenプランニングに落としむと
実行に移しやすくなります。

if thenプランニングとは、
もし(if)Aが起きたら、
その時( then)Bする。
と言ったように、
何かトリガーと行動を結びつけるメソッドです。

やる気がある時に行動しよう。だと、
いつまで経っても、
不快プランニングを実行に移せません。
しっかりif thenプランニングにまで落とし込んで、
扁桃体を正常に戻しましょう。
感情の幼さの是正は、
コミュ力の向上を助けてくれるでしょう。

おわりに:

コミュ力の無さは
人としての魅力の欠如が原因。

如何ともし難い問題ですが、
本書にかかれば、
「何とかなるかも」
と思わせてくれます。

内容はそのほとんどが
とにかく行動を伴わないと
意味がないものが多く、
当然と言えば当然なのですが、
魅力よりも大事なことは、
読んだ後の「行動力」ではないか
と管理人は感じました。

本ブログにはないものの、
自分に嘘をつく性格や
性格の悪さまでをも是正する方法が
本書にはたくさん記載されています。

本書を取って、
行動を起こせば、
あなたのコミュ力が
確実に成果を発揮することでしょう。

大樋町

管理人
管理人

読書もいいけど、「聞く」のもおつなもの👇👇👇
ブログ村のアイコン押下で、管理人のやる気がアップする仕様ですw



ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村

大樋町

初めまして。
大樋町と申します。
「おおひまち」と読みます。
北陸地方住む、アラフォーの読書愛好家です。
日頃は通訳などを生業としております。
良い本は心の友。
私の友人たち(愛読書)から学んだことをアウトプットする場としてブログを書いております。
毎週、月曜日にブログを更新中。(少ないw)
ありがたい事に、
読者様が増えてきたから身を引き締めねばw
目指せ実用書知識のウィキペディア!(暴言)

大樋町をフォローする
読んだ本
シェアする
大樋町をフォローする

コメント

タイトルとURLをコピーしました