第258回:【となりのイスラム】日本人が持つ誤解と共生のためにできることを徹底解説!【保存版】

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🌏 世界に広がるイスラム教—あなたのイメージは?

世界に15億人、いや16億人とも言われるイスラムの人々。
読者様は彼らにどんな印象をお持ちでしょうか?

✅ ネガティブなニュースばかり?
✅ 怖いイメージ?
✅ 暴力的な性格ではないか?
✅ 差別的な思想を持っている?
✅ 戒律に厳しそう?
✅ 禁酒ルールがあるのにお酒を堂々と作っているから矛盾?

色々とあると思います。

私も本書を手に取るまで、どちらかというとネガティブなイメージだったし、そこに疑問すら持っていませんでした。

しかし、イスラム教の人口は年々増加の一途を辿り、ここ日本においても、アラブ系の留学生やヒジャブを被った女性が道ゆく姿を見るのも珍しいことではなくなっています。

世界の三分の一がイスラム教徒 の時代はもう間もなくで、私たちの生活とイスラムは切っても切り離せなくなっています。

人種的な繋がりはもとより、石油や石油製品は、その90%以上を中東からの輸入に頼っている 私たち日本人にとって、彼らは文化的にも地政学的にも人種的にも 実は繋がりが深い と言えるのではないでしょうか。

📌 日本とイスラムの深い繋がり

ここで本書の著者から一言、
👉 これから先、イスラムの人たちと仲良くしていこうと思っていますか?
この質問に、読者様はどう答えるでしょうか。

時代の流れに逆らうか、そこに学びを見出し順応するか。
かつての明治維新時代、日本人は米国人を「メリケン人」と呼び、弾圧する側に回るか、それとも変化を享受し進化するか。

そこまで高尚な思考は必要ないかもしれませんが、『となりのイスラム』を読めば、イスラムの人となりとその原理が理解できます。
意味も分からず「何だか怖い人たち」で終わることはないはずです。

🇹🇷 イスラム教徒の価値観—トルコ地震の事例

最近では、トルコ地震の際に派遣された 日本人ボランティアの男性が、余震によるホテル倒壊事故で亡くなる という悲しい出来事がありました。

この時、トルコ国内では 政府を巻き込んだ大騒ぎ になったと言います。

👉 「遥か遠くの日本から助けにきてくれた人を、トルコは死なせてしまった」

この思いから、トルコでは 亡くなった日本人ボランティアの名前がついた公園や通りがいくつも作られました。

この事実を知ったとき、多くの人が「ハマスやヒズボラ、タリバンだけがイスラムではない」と気づくことでしょう。


🕌 1. イスラム教の基本—「神に人生を委ねる」宗教

イスラム教は 唯一神アッラーを信じる「一神教」 です。
キリスト教・ユダヤ教とルーツを同じくする「アブラハムの宗教」 の一つで、世界の広範囲で信仰されています。

📖 イスラム教の3つの基本

唯一神アッラーを信じる(神の絶対性)
預言者ムハンマドによって広められた(最後の預言者)
聖典「コーラン」(神の言葉が記された書)を厳守

🛤 運命の受け入れ方「タウァックル」

イスラム教では、人生の出来事は すべて神の計画 であると考えられています。
だからこそ、ムスリムは 試練も「神の意思」として受け入れる ことができます。

  • 病気になったとき → 「これは神が与えた試練だから、乗り越えよう」
  • 仕事で失敗したとき → 「神が別の道を用意してくれている」
  • 人生が思い通りにいかないとき → 「神が最善の道を知っているのだから、信じよう」

この価値観が、ムスリムの 精神的な安定 に繋がっているのです。

🤔 2. 日本人が持つイスラムへの誤解とは?

❌ 誤解① 「イスラム=危険・テロ」

➡ メディアでは一部の過激派が取り上げられがちですが、ムスリムの大多数は平和を重視しています。

❌ 誤解② 「イスラムは女性差別の宗教」

➡ 実際には、コーランは女性の権利を尊重 しており、教育や財産の所有を認めています。

❌ 誤解③ 「イスラム教徒=アラブ人」

➡ 実際には、世界最大のムスリム人口はインドネシア であり、パキスタン・バングラデシュ・ナイジェリアなどにも多くのイスラム教徒がいます。


🌍 3. イスラム教徒との共生のために日本ができること(ステップ・バイ・ステップ)

ステップ①:まずはイスラム文化を知る

✅ ムスリムの基本的な生活習慣を調べる(礼拝、食事のルールなど)
ハラールフード(イスラムの食のルール)について学ぶ
✅ イスラム教徒が大切にする価値観(家族、信仰)を理解する

ステップ②:身近な場所でイスラム文化に触れる

イスラム文化のイベントやフードフェスに参加
近くのモスク(礼拝所)を見学する(一般公開日を確認)
✅ イスラム教徒の知人がいれば、実際の話を聞いてみる

ステップ③:イスラム教徒を受け入れる環境をつくる

ハラール対応のレストランや商品を知る
職場や学校での礼拝スペースの設置を考慮する
ムスリム観光客向けの対応を知る(宿泊施設、公共スペースの配慮)

ステップ④:誤解をなくし、正しい情報を広める

SNSなどで「正しい情報」を発信する(誤った偏見を広めない)
✅ イスラムに関する書籍や映画を観る
✅ 家族や友人とイスラムについて話し、知識を共有する

ステップ⑤:共に生きるための心構えを持つ

「自分と違う文化だから」と拒絶せず、相手の価値観を尊重する
イスラム教徒も日本の文化を尊重しながら共に暮らしていることを理解する
お互いに歩み寄り、共存できる社会を目指す


💡 まとめ—イスラム教は「遠い存在」ではない

『となりのイスラム』では、「イスラム教は遠い世界の話ではなく、隣にいる人たちのことだ」と述べられています。

世界の3分の1がイスラム教徒になる未来
日本とイスラムの関係はすでに深い(貿易・文化・観光)
イスラム教は「怖い」ものではなく、共存できる文化

「知らないことが不安を生む」
だからこそ、まずは正しい知識を持つことが大切 です。

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大樋町

初めまして。
大樋町と申します。
「おおひまち」と読みます。
北陸地方住む、アラフォーの読書愛好家です。
日頃は通訳などを生業としております。
良い本は心の友。
私の友人たち(愛読書)から学んだことをアウトプットする場としてブログを書いております。
毎週、月曜日にブログを更新中。(少ないw)
ありがたい事に、
読者様が増えてきたから身を引き締めねばw
目指せ実用書知識のウィキペディア!(暴言)

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