第105回【書評】手放す練習から学ぶ【ミニマリストしぶ】【部屋に何もないと悩みが減る】

読んだ本

はじめに:

モノを極限まで手放す事で、
さまざまなメリットを享受している
ミニマリスト達。

本書の著者ミニマリストしぶさんは、
父親の自己破産が原因で両親が離婚するという経験を通じ、

お金が無い時ほど人は物に執着する。
物が多かった時ほど、心は貧しかった。

と説きます。

著者のがらんどうの部屋からは
中々想像し難い理想の生活。

物を減らす事で支出を減らし
物を減らす事で自分のやりたい事をあぶり出す。
『モノ』との訣別により、
様々なメリットを得るミニマリストから
学んだ事をアウトプットです!

学んだこと:

貧すれば鈍する

物を買えばお金が減ります。
お金を取り戻すために
働いて、また物を買う。
その内、整理整頓ができなくなり
掃除のやる気がなくなり、
心の余裕もなくなり、
穴を埋めるようにまた買いに走る。
著者は負のループと呼んでいました。

物に囲まれた生活は
さも安心感を与えてくれそうですが、
そこを反対に考えるとミニマリズムが
少し理解できそうです。

誰もの家が、
整理整頓されていれば
ミニマリストが誕生することは
なかったのかも知れません。

裕福と貧困の両方を経験した著者ですが、
裕福な時ほど家に物は少なく
親が自己破産して、離婚をしたのを期に、
家は「ゴミ屋敷」に様変わりしたそうです。

「足るを知る」と言う言葉を
地で行くのがミニマリストだと思います。
自分は何を持っていて
何を持っていないのか?
著者はハッキリ答えられるそうです。

なるほど、自分に何が必要かを知り、
支出を管理することに対して、
ミニマムであること
は大いに役に立っているのだと思います。
驚くべきことに、著者の1ヶ月の生活費
6万円
だそうです。

お金の事を心配するだけで、
IQは10%も落ち込み、
徹夜の80%まで思考能力が衰え、
ストレス指数まで上昇する
と言われています。

物を減らせば
整理整頓が楽で、
心にも余裕が生まれ、
ストレスが減り、
支出も減る。

貧すれば鈍するの
全く逆のことが起こる。
もしそれが自分の身に
起こるならと考えると
ワクワクします。

部屋の情報量を減らす

物も情報だと言います。
物は部屋に置いてあるだけで、
色々な情報を私たちに発して来ます。

情報の形を変えると、
捨てられない物もどんどん手放す事ができます。

例えば、
一度捨てられないと判断した物でも、
スマホなどで写真にしてみる。
思い出のアイテムを小物にリメイクする。
など、情報の形を変えてあげる事で、
手放しやすくなるそうです。
なるほど。

物は『それだけで情報』だという事は、
物を減らせば、
毎日受け取るノイズ情報も少なくてすみます。

使わなくなって久しい物、
ずっと捨てられずに
場所を占領しているだけ家具や、
何年も着ていないクローゼット内の衣服。
いつか何とかしなくては。
考える度に、
はぁっとため息をつきたくなるあの感覚。

たしかに集中力をすり減らし、
消耗しているなと感覚でも分かります。
物を一つ手放せば思考のノイズ
を一つ減らせる。
こう考えると手放すことにも
もっと着目できると思います。

ドラマの美術スタッフさんは、
貧困を舞台やセットで表現する際には、
物をたくさん、ぐちゃぐちゃに配置したり、
高さがチグハグなタンスを並べたりして、
物をふんだんに使ってお金がない感じを作るのだそうです。

ものが多ければ安心できる。
という考え方はひとまず置いておき、
『より少なく生きる』
にこそ豊かに生きる秘訣がありそうです。

余暇の選択も3つに絞ろう

ミニマリストは
余暇の過ごし方もとても効率的。

せっかくの日曜日なのに、
朝からダラダラ過ごしていたら、
いつの間にかサザエさんの放送時間、、、。
こんな過ごし方はもうごめんです。笑

部屋にものが多いと、
やることが多過ぎて
何から手をつけていいか分からない。
こんな気持ちにも納得できます。

そこで、
やりたい事、と言うか、
自分の中の価値観で大切だと思う事
をあらかじめ明らかにしておいて、
価値観に基づく『好きな事』
『3つ』にまで絞れば、
休日もダラダラと過ごさなくなると言います。

物を無くすのは、
あくまで自分を高めるため
という事でもあります。

物質的な『モノ』や空間、時間、執着や過去の栄光。
こういった物を削ぎ落とす事で、
まるで鉛筆の芯のように、
本当に自分のやりたい事を浮き彫りにさせる。

ミニマリストの真髄は、
物を持たない消極的行動ではなく、
自分を見出すため、
1%のやりたい事のために
99%を切り捨てるという
とても積極的行動であると思います。

はたして物を手放しても、
本当に必要なモノは
必ず戻ってくる。
と著者と言います。

まずは、
休日を充実させるために、
やりたい事を3つに絞る。
やりたい事を基準に必要なモノを残す。

なるほど、
洗練されている気がします。

おわりに:

ミニマリスト盲信のファンは
いきなり全部を捨てようとして
家族に不振がられたり、
何かの宗教にハマったのでは?
と勘ぐられる人もいるようです。

良いことをしようとしているのに
家族に心配をかけるのでは本末転倒。

本書では、まずは

着ない服を処分する
加工食品を買うのを止める
一日2食から始めてみる
思い出アイテムはリメイクして小さくする

など、ここから始めてみては?
と言う提案されています。

完全なミニマリストは
それだけで職業になってしまうほど、
壁が高いように思いますが、
その理念を学んで、
一部を実践することはできます。

私はまずは服から着手します。
目指せ休日にやりたい事3つ。

大樋町

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大樋町

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大樋町と申します。
「おおひまち」と読みます。
北陸地方住む、アラフォーの読書愛好家です。
日頃は通訳などを生業としております。
良い本は心の友。
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