はじめに:
お金は『稼ぎ方を学ぶだけ』では、
幸せになれないかも知れません。
お金は大事で必要なものです。
だからこそ、
お金の悩みは尽きることが無く、
誰もが頭を抱えます。
莫大な財産を築いた大富豪ですら、
まだお金を集めたりず、
全財産を失うことを恐れ、
死ぬ間際まで、
『お金、お金』とうなされながら、
亡くなった方もいるそうです。
上を見たらキリが無いのが
お金や名誉なのかも知れません。
もし、そんなお金の悩みが、
本を読むことで一気に吹き飛んだら?
今後お金の悩みを減らす事ができたら?
本書は、
『一生お金に困らない富のマインドセット』
のふれ込み通り、
お金の不安を消し、
人生をより豊かに過ごす真理
を学びとることができます。
200万人の人生を変えた!
と謳われる本書から、
学んだことをアウトプットします。
学んだ事:
運とリスクは紙一重だから悩まなくて良し
何事も見かけほど良くも悪くもない。
もし今、
自分の不運を嘆いている人がいるなら、
それもそこまで悪くないかも知れません。
というのも、
運とリスクはドッペルゲンガーで、
紙一重なものだからです。
どういう事でしょうか?
Microsoft共同創業者ビル•ゲイツは
自分の成功には『運』の要素が大いにあった。
と認めている一人です。
まず家族が裕福で、
大学に通える経済力があり、
通った大学は、当時ではかなり珍しく、
パソコンを導入した学校であり、
かなり早い段階でビルゲイツは
パソコンに触れる事ができました。
以下本文抜粋。
国連の資料によると、
1968年、ハイスクールの生徒は、
全世界に約3億300万人いた。
うち、米国にいた学生は約1800万人、
ワシントン州にいた学生は約27万人、
さらにシアトル周辺にいた学生は10万人、
さらにさらに
パソコン導入の大学にいた学生は
そのうちわずか300人。
100万分の1の確率だった。
その大成功の影に同じ確率で、
表に出てこれなかった
ケント•エバンス
という人物がいます。
エバンスは、
ビルゲイツと共に同じ学舎でパソコンを学び、
ビルゲイツからも賞賛を受ける程の実力者でしたが、
歴史の表舞台には登場できませんでした。
エバンスが登山中の事故で亡くなったからです。
学生が登山中に死亡する可能性は奇しくも
100万分の1でした。
では一体何が2人を分けたのでしょうか?
運を加味して
人生をデータ化する事は不可能である。
と本書では述べられているものの、
運はそれぞれの人生にとって、
大きな意味を持つのも事実です。
成功も失敗も運が左右する、
紙一重の事象なのです。
投資家にも、
自分の選んだ金融商品が成功した事を、
まるでそれが、
自分の実力であるかのように
振る舞う人がいるそうです。
ここに教訓があります。
どんなに大きな成功を収めても、
そこで過信はできません。
そもそも運とリスクは隣り合わせ。
その最高の裏には実力ではなく、
運のせいもあるからです。
反対に、
もし失敗に負けそうな人も、
それを改めるべきです。
あなたの失敗もまた運の仕業であり、
あなたの実力が及ばなかっただけでは
決して無いのです。
別のゲームしている人から学んではいけない。助言は正しく受け取るが良し
2000年代に起きた、
ドットコムバブル、そして住宅バブル。
当時の米国の家計資産は
このバブルの崩壊を機に、
約6兆ドルから8兆ドルも減少した。
と言われています。
バブル崩壊の原因には様々な要因が存在し、
これを解決すれば良い。
という明確な答えがある分けではありません。
しかし、
見落とされがちでかつ誰もが陥る失敗が
そこには存在する。
と著者は警告しています。
すなわち、
「別のゲームしているトレーダーから、
深く考えずに投資のヒントを得ようする者が多い。」
ということです。
投資の世界では
「投資資産に明確な価値」がありますが、
それをどう捉えるかは、
どんな投資を、どんな人がしているか
に依ります。
余裕資産がどれだけあるかは
人によって違うのですから、
唯一無二の投資のヒントなど
存在するはずもないのです。
ドットコムバブルが崩壊した時、
そこには短期トレーダーが
短期トレードを目論む場において、
莫大な資金が集まり動いたのであって、
そこに長期投資の目的は無かったといいます。
今後20年の事など考えもしない
「短期トレード」の上げ相場が、
その後長期的に続くはずもありません。
この「普段はあり得ない」好景気に活路を見出し、
その波に乗って投資パターンを崩し、
短期トレーダーからヒントをもらっても、
その後に来る下げ相場に、
対応できた長期トレーダーはいなかったことでしょう。
短期トレーダーが作り出すバブルに
惑わされてはいけない。
そのためにはどうすればいいか?
著者は最も原始的な方法、
「紙に書き出すこと」
とアドバイスをしています。
自分の投資基準ややり方を紙に書き出し、
行動指針を明確にすることで、
ちゃんと客観視し、
ちゃんと忘れないようにし、
かつ不要なものをちゃんと把握する。
これで他人に惑わされて、
自分に関係のないゲームをせずに済みます。
友人のSNSを見て、
絶望的な気分に落ち込む人がいると言います。
他人の「ばえる画像や動画」を見て、
冴えない自分と比べ、
「なぜ私はこうなんだ」と落ち込んでしまう。
そもそもスマホの中には、
上の上をいく人がごまんといるわけですから、
最初から比較の対象にはなってはいないはずです。
それなのに、絶望感を味わってしまうのは、
自分の価値基準をしっかり持っていないから。
なのではないでしょうか。
「自分の価値基準や行動指針を
紙に書き出し客観視する。」
自分の価値観とはっきり向き合うのは
投資の世界だけでなく、
私達の私生活の中にも使える方法です。
テールイベントの威力を知ると良し
テールイベントとは、
稀にしか発生しないが、
一旦発生すると、
甚大な影響を及ぼす事象を指す言葉です。
元は金融用語で、
オイルショックやリーマンショック、
コロナ禍もこのテールイベントです。
本書の中には
『うまくいかなくても、問題ないと考える。
半分が間違っていても利益は出せる』
という言葉が出てきます。
投資の世界では、
ポートフォリオをしっかり組んでおけば、
半分が損失を出す失敗をしても大丈夫です。
なぜなら、
利益をもたらすのは、
ごく一部の優秀な投資商品だったりするからです。
個々の投資に一喜一憂する事なく、
ポートフォリオ全体で判断する事。
これは投資以外の世界にも当てはまると著者説きます。
例えばAmazonは、
スマートホン業界に手を出し、
業績を納められず撤退しています。
スマホ産業への参入失敗は、
会社へ多額の損失をもたらしたはずですが、
会社全体の利益はどんどん向上しています。
なぜなら、
Amazonプライム事業が、
失敗の穴埋めをしても、
有り余る素晴らしい結果を出し続けているからです。
Apple社も同様です。
かつてスティーブ・ジョブズは、
自分の勘を信じ込み、
全くITとは関係の無い世界を盲信し、
大きな失敗をしています。
見誤った技術の名は『セグウェイ』。
次世代の人間の足となるはず。
そう信じて疑わなかったジョブズもまた、
Apple社に多額の損失をもたらしました。
かのカリスマCEOですらも、
間違いを犯しましたが、
これもまた問題なく会社の利益はアップしています。
iPhoneの業績が全く揺るがなかったからです。
もし自分の人生がうまくいかない時も、
一時の失敗や、人生最大の過ちでもって、
自分の人格を判断する事はやめた方が良いです。
失敗したとしても、
それこそ半分が失敗だとして、
『利益を出す』事はできるのですから、
物事はもっと引いた目で、
全体をみて判断するようにした方が、
理にもかなっているし救いも多いはずです。
ウォーレンバフェットの資産の多くは、
65歳を過ぎてから得たものだと言います。
人生の後半にこそ、
テールイベントが待っている可能性だって
大いにあるわけです。
悲観しすぎず日々を過ごすのは、
より良い未来に気づくための布石でもあるのです。
おわりに:
心理学的に見るお金のアレコレ。
そこには投資の勝ち方というより、
お金や人生への教訓や真理を
垣間見ることができました。
これから投資を始めたい
という人はもちろんのこと、
そうでない人も必須科目の本だと思います。
200万人の人生を変えた。
と言われる本書からは、
学ぶべき真理はかくも多いです。
生きる上でお金の心配は付きもの。
その心配を最初から取り除いてしまえば、
後はイージーゲームです。
どうやればお金から自由になれるのかを
懇切丁寧に教えてくれます。
本の最後には、
何を学んだかのまとめの章もあるので、
とっても読者に親切。
今流行りのFIREを目指す人にも
ピッタリな内容です。
大樋町
読書もいいけど、「聞く」のもおつなもの👇👇👇
ブログ村のアイコン押下で、管理人のやる気がアップする仕様ですw
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