第214回:予想と希望を分割せよから学ぶ

読んだ本

はじめに:

今回アウトプットする本の著者は
山崎元氏。経済評論家です。
ニーサや新ニーサが世間で騒がれて以降
参考にしている人も多く、
書店で並ぶ著者の本をご覧になった方
もまた多いかと存じます。

当著者は、ガンを罹患し、
2024年1月1日にご逝去されています。
本書の題には本氏による最終講義
の文字も入っております。

人生を賭けた最終講義から
どんなことが学べるのか。
忌憚のない意見からは、
厳しい意見が飛び交うのかと
ページを開くと、
そこには厳しくも暖かなアドバイス
がたくさんありました。

著者は経済評論家ながら、
お金のアドバイスが、
「人生相談」に発展することも
多かったと語っています。

本書も、
相談者の質問に
著者が回答する。
の形式で話が進みます。

管理人が特に感銘を受けた点を
管理人の観点から咀嚼してアウトプットします。

学んだ事:

45歳、非正規雇用、未婚の男性が生きる道

自分に自信が持てていないだろう
しがない非正規雇用の男性。
彼の相談内容に、
共感できる人は多いのではないでしょうか。

私も全くいつ何時、
彼のような悩みを持つが
毎日が恐いです。

対して、山崎先生の助言はこう。
「今それに気づけたことを良しとして
これからを生きれば良い」
と言う内容。

山崎氏も42歳で
セカンドキャリアを考え始めた。
と自己経験を持ち出してアドバイスしています。

45歳であるならば、
今の仕事を現役引退し、
その後何をするか?
をより現実的に考える思考に至るし
それに間に合うだけの年数もあります。
新しい何かに挑戦する
若さも体力
も残っています。

もしこれが20歳代であるなら、
セカンドキャリアと聞いても、
はるか未来のことに思えて、
真剣に考えられないかもしれません。
それどころか、
今やりたいことすら見つかっていないかも。

40歳代では、
人生も折り返し地点に来て、
人生の先を見渡せるかつ
まだ間に合う。
と言うゴールデン期間でもあります。

別の研究の話になりますが、
40歳代では、
かつて抱いていた野望にも、
いい意味で「見切り」をつけ、
諦めることができますので、
幸福感も若い頃より向上する
との研究結果があります。

もう40歳代。ではなく、
40歳代の今だからこそ至れる境地
に目を向け、
副業なり趣味なり、
何より人生を共有できる
素敵な友人を探すなり、
できる事は多く、
好きに生きたらいいのだと思います。
著者は言う通り、
その多くはまだ間に合いのでしょう。

結婚にしたって、
既婚者が全て全員完全に幸福か?
と聞かれれば、
全員が全員100%イエス
とはならないでしょう。

配偶者に先立たれ、
子供は顔を見せない。
それどころか
泥沼の離婚劇で資産と精根は尽き果て、
家族と仕事に明け暮れたため
友達の一人もいない。
なんて人だっているかも知れません。

自分の趣味や友人を大切にする
といったことに集中し、
ちゃんとセカンドキャリアも意識すること。
悲観する事なく、
人生を楽しもう。
なんとも、
相手の事を親身に考えた
暖かで優しいアドバイスでした。

気分のいい無駄使いをする

相談者からの質問の中に、
投資を続けていると、
投資商品を売却して何かを買うより、
「買う」事自体をやめてしまう、
お金があるのに貧乏症になりがち。
今の私にどんなお金の使い方が必要か。
とありました。

新ニーさが始まり、
投資に明け暮れる人も
だんだんと増えてきています。
これからは投資と人生は
もっと近い距離になるのかもしれませんし、
上記のような相談も
増えてくると予想できます。

山崎氏の回答は
「気分のいい無駄使いをする」
と言うもの。

ただの無駄使いはもちろん
避けた方が無難ですが、
無駄使いを頭ごなしにいけないこと
と決めつけもまた良くないです。
山崎氏は、
技術がアップする趣味を持ち、
技術がアップすると共に、
使う道具をアップグレードしていく
というお金の使い方を推奨していました。

どうせお金を使うなら
気分が良くなることに使う
と言うのは最もな話です。

たまには家族や大切な友人に
食事をご馳走したり、
プレゼントを送ったりするのも
確実に「気分」を良くしてくれます。

使わずに取っておいて、
自らが高齢になり動けなくなってから
お金を使わなかった事に後悔する
くらいなら、
気分が良くなることに費やしても
誰も文句は言わないでしょう。

余談ですが、
人間は、
リスクが五分五分であること
を判断することより、
リスク自体があるかないか
を判断することを避けがち。
と言う研究結果があります。

気分が良くなると信じて
お金を使ってはみたものの、
家族に喜んでもらえなかったとしても、
お金を使うこと自体を避けていると
家族のためにお金を使わなかった
「行動しなかった後悔」に
苛まされることになるかもしれません。

管理人も、
お金を貯めることに
自己嫌悪しそうになったら、
気分の良い無駄使いを心がけようと
固く決意いたしました。

相談を受ける時の一般的方法論

著者山崎氏は職業柄、
お金の相談を受ける機会が多々あり、
経験豊富な相談歴を持ちます。

そしてその多くの場合、
お金の相談は人生相談となるケース
が少ないないのだそうです。

上記の「45歳の非正規社員」の方も、
この先の投資の相談といより
人生相談そのものの様に見えます。

そしてこの「相談」を通じて、
著者は
一般化した方法論が必要だ
との境地に至ったそうです。

相談を受ける上での
一般化した方法論とは

・サンクコストの洗い出しと無視
・機会費用の見直し
の2点です。

と言うことは、
これら2点を押さえれば、
私たちが自ら、
自分の問題に対して、
山崎氏視点で解決する糸口を
見つけることが可能になります。

まずはサンクコストの無視について。
サンクコスト即ち埋没費用
に囚われる人は多いようです。

過去は過去として、
自分がこれまで費やした努力やお金
に踏ん切りをつける事。
それが肝要です。

せっかくここまで来たのに。
と負作の道にこだわると、
ずるずるとそこから抜け出せなくなります。

失敗は失敗として受け入れ、
その失敗を成功に繋げる。
それをどれだけ行えるかこそが人生
なのかも知れません。

幸福とは、
何かを達成した先には「無く」、
何かを達成したい過程にこそ存在する。
とも言われています。

サンクコストへの対処の仕方が
問題解決に繋がるのでしょう。

次は「機会費用の見直し」です。
機会費用とは、
セカンドベストの見直し
と説明されています。

つまり、
自分がベストだと思える選択肢
を取ることで
選択できなくなったものの利益
を考えることが肝要です。

今目の前にある、
自分が取った選択し以外にも
きっと道はあるはずです。

むしろ、
自分が描く最高の人生
を歩めている人の方が少ないはずです。

薔薇色の人生と今の人生
を比較しても良いことはありません。
ではなく、
自分のセカンドベスト
に目を向けることも必要なのです。

何か問題が起こっても、
「幸いにもこれだけで済んだ」
とプラスに捉えることができる人は
そう捉えることができない人より幸福である。
との研究結果もあります。

何かに悩んだ時や、
誰かに相談された時、
「一般化した方法論」
でまず解決の糸口を見つけてみる。
やたら無闇に解決策を模索するより
はるかに効果的です。

おわりに:

著者は、逝去される数日前まで
果敢にも本書の編集社に
叱咤激励のメールを届けていたようです。

精力的に活動し、
数多くの相談者を解決に導き、
自信は質素な趣味に興じる。
社会的な利他主義を通した人生
だったのではないでしょうか。

山崎氏からの最後の講義。
身に染みた一冊でした。

大樋町

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大樋町

初めまして。
大樋町と申します。
「おおひまち」と読みます。
北陸地方住む、アラフォーの読書愛好家です。
日頃は通訳などを生業としております。
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