はじめに:
本記事の書題
『JUST KEEP BUYING』
を訳すと、
「ただ買い続けなさい」
となります。
今、流行りに流行っている
FIRE(financial independence retire early)
経済的独立、早期リタイア。
FIREを目指しているなら
投資哲学の塊と言って
過言ではない本書を手に取っても
決して損はないです。
※とは言いながら、
本書ないではFIREは否定されがち。
要は
インデックスファンドやETF等を
ドルコスト平均法で買い続けなさい。
との事です。
そこに行き着くまでの、
データが示した、
証明積みの方法が
本書には盛りだくさんです。
何事も魔法は存在せず、
一発で一夜にして大成功!
の方法はありません。
しかし、
地道な手段を選ぶなら、
かなり高い方法で
成功を手にする事は
可能だと教えてくれる本書。
お金の話は管理人も大好きです。
資産を増やすための、
着実なアレコレ。
早速、アウトプットしていきます。
学んだこと:
今、何をすべきか
投資を始める前の段階では、
何を?どんな方法で?いつ買うか?
をじっくりと悩みがちです。
投資は、
リスクゼロで始めることは不可能
です。
自分の資産をリスクにさらす
わけですから、
じっくり悩み、
しっかりと考えること自体は
悪くないことなのですが、
そこで、尻込みし、
投資をぐずぐず始められない。
となると話は変わってきます。
そもそも、
自分は今、投資を始めるべきなのか
それとも
自称中級者程度の知識ではなく、
もっと専門的な知識を得てから
投資を始めるべきなのか。
リスクを最小にするための
最良の手段は一体どちらなのでしょうか。
答えは、
投資に回せる資産によって変わる
です。
どういうことか?
例えば、
価格変動が少ないインデックスファンド等
の金融商品を一年間、
毎月10万円購入していく。
利率は仮に5%としておくと、
複利の効果は今回は無視すると、
120万円✖︎5%で、
6万円の投資収益が手に入ります。
次は、
10万円を投資に回さなかった場合
の現金の合計を見てみると、
120万円が手元に残ります。
投資収益6万円と
貯金金額120万を比較すると、
当然ながら投資利益より、
貯金金額が圧倒的に上まっています。
この場合、
資産形成者は「貯金をするべき」
となります。
しかし、
時の流れを30年進めてみると、
話しが変わってきます。
貯金金額は依然、
年間120万円しか貯まらないのに対し、
投資利益はどうか?
投資に回している金額は
既に3600万円を超えています。
この資金が生み出す5%の利益は
180万円です。
寝ていても遊んでいても、
180万円が増え続けます。
この120万円と180万円を比較した時、
完全に投資利益の方が、
貯金金額を上回っています。
こうなってくると、
貯金のことを考えるより、
この章の前半で示した、
金融商品について
「何を、どれ位、どのように買うか」
などを考える段階に入れるのです。
ただ漫然と資産を眺めて
貯金を続けるが良いのか、
投資を始めるのが良いか。
をあやふやに判断するよりも、
基準を明確にした方が、
心理的にも安定して、
ことを進めることができます。
罪悪感なしでお金を使う方法
お金は気持ちよく使うことができます。
この方法を知れば、
清々しくお金を使って、
お金は使ってこそ!
を実践できます。
本書では、
お金を使うと罪悪感を感じる人
に対しての助言を取り扱っています。
お金に執着したり、
お金を使う事自体を、
どこか「卑しいこと」だと感じている人
は多いようです。
特に日本人は真面目な人が多く、
バブル経済がはじけてからというもの
お金を溜め込んでいる家庭は、
どの国より多いと聞いたことがあります。
人の本能には、
得るより失う方が、
より大きな痛みを感じる。
というものがありますし、
そもそも、
お金を使うことを控える人が多いのは、
節約という意味でも、
良いことのように思えます。
しかし、
たまにの贅沢も必要ではありませんか?
と本書は優しく問いかけます。
投資をする最大の目標と意図は、
「自分が生きたい人生を生きるため」
であるからです。
お金を貯めたまま使わずに人生を終え、
子孫にお金を残すのも、
とても高尚で素晴らしい考えですが、
働いて冬を超えたキリギリスが、
春が来てもすぐ働き出すなら、
キリギリスは、
いつゆっくり人生を謳歌するのか?
遊びだってすれば良いのに、
張り詰め過ぎや我慢しすぎは、
体を壊す可能性もあります。
たまにの贅沢くらい許されるはず。
その場合、どうせなら
罪悪感
を感じずにお金を使えたら
それはとても良い事だとは思いませんか?
その方法とは、
たまに贅沢で使った金額と
同じ金額を投資に回す。
もしくはチャリティーに回す。
というテクニックです。
投資といっても、
投入先はインデックスファンドです。
リスクが大きすぎない、
手堅い金融商品にもお金を回す。
それにより、
お金を使ってしまった
という罪悪感を打ち消すことができます。
投資が好きではない人は、
チャリティーでも良いでしょう。
たまには散財してしまうのが人間です。
もし罪悪感に苛まされる様なら、
同金額を投資に回して、
早めに罪悪感を打ち消して
健やかな気分に戻ってしまいましょう。
この方法なら、
お金を使うことにも、
躊躇しにくくなります。
お金は使ってこそのものだね。
とは言いすぎかも知れませんが、
使わなすぎも問題です。
FIREはいつ?ではなく、なぜ?で考える
経済的自由を得て早期に退職する。
FIREの概念が広まってからというもの、
両論あるものの、
世間がちょっとだけ
明るくなったような気もしています。
私には、
人生に光がさした
ような感覚もあったくらいです。
実践できるかどうかは置いておいて、
FIREは人生の選択肢を
もう一つ増やしてくれた気がします。
しかし、
本書の著者は、
FIREには否定的立場です。
成功した資産家はたくさんいます。
FIREを達成した人の中には
世界を旅しながら、
ノマド的な毎日を
過ごしている人もいるようです。
しかし、
既に大成功を収めた資産家の中に
FIREを宣言した人がいないのは
なぜでしょうか。
FIREを達成し、
世界中を旅している人は
あたかも幸福であるかのように思えますが、
実際にはどうなのでしょうか。
ミスターワンダフルこと
ケビン・オレアリーとう人物。
会社を売却して資産を築き、
FIREを達成いたものの、
その期間は3年で終わりをつげ、
その際には
「とにかく退屈。
人は、お金のためだけに働くのではない」
との言葉を残しています。
米国の作家ジュリアン・シャビロは
「リタイアした友人は皆、
1年後には同じ生活に戻っている」
と述べています。
人生の早い段階で
ラットレースから抜け出し、
その人生を謳歌できる人もいるが、
難しいと感じている人間もまた
多く存在することは
覚えておいた方が良さそうです。
結局何が言いたいのか?
FIREの問題は、
結局に所、
経済的な問題よりも、
「ライフスタイルの問題」だ
と著者は言います。
FIREを目指すのはいいものの、
FIREがいつできるか?
よりも、
FIREした後に何をしたいのか?
何のためにFIREを選ぶのか?
にはっきりと答えられないのなら
今考えるべきは、
早期リタイアより、
他にあるのかも知れません。
おわりに:
本書は、
投資のなんたるかを
一から教えてくれる指南書です。
お金と時間との関係を
証明済みの方法で説明し、
優しく
「自動的に富が増え続ける方法」
を教えてくれます。
これ以外の方法では
投資はしたくなくなるし、
それが真理なのだと感じます。
投資を始めたくても
熟考するばかりで
一つも前に進めない。
人にも、
いつ来るか分からない、
株の暴落に怯える人にも
是非是非おすすめです。
大樋町
読書もいいけど、「聞く」のもおつなもの👇👇👇
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