この記事に書いてあること
SNSやYouTube、Netflix等、
スクリーンを通したテクノロジー
との付き合い方を見直して、
時間、心の余裕、本当に大切な人間関係、疎遠になっていた趣味
などを取り戻します。
反テクノロジーではなく。
『脱』テクノロジーですので、
全くテクノロジーを、享受しないわけではありません。
※全時代的な生活に遡ろうというカルトじみたことにはなりません。汗
しかし、それでも、
ライフハック程度の覚悟
では、
浸透してしまった
デジタルテクノロジー
を毎日の生活から遠ざける事は出来ない
と著者は警告しています。
それはなぜか。
では、どうすればいいのか。
『デジタル片付け』
を学ぶ事で、
『搾取されている』時間
失った趣味や人間関係
を取り戻しましょう。
スマホとの付き合い方への疑問を、
頭の片隅ですでに気付いているヒトも多いはず。
あやふやな疑問を
今ここで、はっきりとさせてしまいましょう。
本概要
テクノロジー。
特にスマートフォンのスクリーン
を通して使用するデジタルツール。
これらとの付き合い方に対して見直しをします。
「人生の哲学レベル」
で腹に落とすことで、脱デジタルを目指します。
しかし、
生活を豊かにしてくれたスマートフォン
を根こそぎ生活から消すのは
どう考えても現実的ではありません。
「反」ではなく、あくまで「脱」
デジタル・ミニマリスト
を目指します。
必要なものを必要なだけ享受する。
必要以上にデジタルテクノロジーに吸い取られている
自分の時間がどれほど多いかに気づき、
本来、自分がやりたいこと、やるべきこと
に費やす時間を取り戻しましょう。
自分の時間の舵を取るのは、
スマートフォンではなく、
あたな自身であるべきです。
著者
デジタル界の「こんまり」こと、
カル・ニューポート先生です。
ジョージタウン大学の準教授。
ダートマス大学で学士号、
マサチューセッツ工科大学で修士号と博士号を取得。
年間アクセスが300万を超える
人生のアドバイスブログ「Study Hacks」を運営中。
デジタルミニマリストらしく、
TwitterやFacebookのアカウントはありません。
学んだこと
デジタル片付けをした方がいい理由
テクノロジーは中立ではない
管理人は、
スマートフォンが集中力を乱す物で
使うのを避ければ避けるほど、
明らかに作業効率が上がることは、
頭のどこかで理解していました。
それでも、
そのテクノロジー(スマホ)を使うも使わないも
自分次第だと理解していました。
あくまでテクノジーは
「中立の立場」で、
スマホ中毒になるもならないも、
使うヒト次第
という解釈です。
しかし、この本を読んで啓発を得たのは、
テクノロジーは中立ではない。
とい明らかな事実です。
それもそのはず。
スマホは企業が作った商品です。
スマホのロック画面のその先、
そこには、超一流企業が、何億円もかけて開発した
「顧客が画面から目を離せなくなる様な仕組み」
が盛り沢山というわけです。
相手はあの
『Apple社、Facebook社』
です。
どう考えても、
一個人が太刀打ちするには
力不足です。
圧倒的に不利な立場から
対応を始めなければなりません。
スマホのロック画面を解除する。
それは、
ダイエット中の女性の目の前に、たくさんドーナツを用意して
そのドーナツの一口目に手をつけるということ。
ギャンブラーが、スロットマシーンに最初の一枚目のコインを入れる
のとほぼ同義です。
それは終わりの始まり。
もう、抜けられません。
Facebookの顧客はユーザーではなく広告主
そして更に厄介なことは、
SNSの会社が相手にしている
「お客様」は、
ユーザーではなく、
スポンサーである広告主。
という事実です。
スマートフォンが普及して
20年以上が経ち、
更にその便利さは日に日に進化していきます。
ただし、その便利さは、
本当にユーザーの為に作られたものなのか?
こんな疑問を持つ方はどれだけいるでしょうか?
より良く、より安い商品であれば売れ筋になれる
と言う時代はもう昔。
SNSは、企業のお客様である広告主のために、
ユーザーから金銭を吸い上げるシステムである
と言っても決し過言ではないと著者は言います。
例えばあなたが週に10時間Twitterに費やすとして、
それで得られる僅かな利益の代償として
失った時間や注意力の方が
ほぼ確実に大きなものとなっています。
ヒトの本能をくすぐる間歇強化と承認欲求とは
SNSはヒトの本能をも巧みに刺激して
なくてはならない存在に拍車をかけます。
特に強力なものが
間歇強化と承認欲求
です。
順番に説明します。
間歇強化とは、
定期的に受け取るより、
ランダム性があった方が喜びが大きくなる。
と言うもの。
例えば、ギャンブルは毎回報酬が貰えないからこそ
中毒性があります。
ネットゲームも同じで、敵を倒せば、
毎回レアアイテムが手に入るゲームを
ヒトは面白いとは感じないものなのです。
この間歇強化を、
スマートフォンに押し当てて考えてみると、
まず動画が思いつきます。
YouTubeでは、
ホーム画面におすすめの動画がずらっと並びます。
ヒトは好みのうるさい生き物ですから、
毎回それらが面白いとは限りません。
なんとなく面白い動画を、
だらだらと見ることになりますが、
ごくたまに、
これだ!
と思わせる様な動画に出会ったりします。
「自分に刺さるヒット動画」
と言うわけです。
たまに大物を見つけることが自体が
無意識で快感となり、
ヒトはYouTubeから逃れられなくなります。
もう一つは「承認欲求」です。
これはすぐにInstagramやTwitterが思いつきます。
という欲求があります。
本来、他人から
『認められる。求められる』
には、大変な努力や
実力、それに伴う実績
信頼などが必要です。
それらが、
手軽に、しかも手早くゲットできるのが
InstagramやTwitterなどのテクノロジーです。
沢山のイイネやグッドや高評価の為に
ヒトはスマホの画面から
目が離せなくなります。
自分の意見が「バズる」感覚を知っている人は
更にそれが顕著でしょう。
デジタル片付け
デジタル片付けって何?
では、どうすればいいのか?
自分に必要なテクノロジーの量を知ること。
これがとても重要です。
デトックスレベルでは足りません。
一時的な脱スマホではなく、
もっと長期的にどっぷりとハマってしまった
テクノロジー漬けの脳を解放して
「人生の搾取」をストップさせなければいけません。
やり方
三段階に分かれています。
一段階目
一切のテクノロジーを断食します。
仕事上で使ったり、
生活用品を購入するなど
生活に支障をきたすテクノロジーは除きます。
必要なテクノロジーまで捨てる必要はありません。
中毒な人ほど、
最初の一週間は、キツい期間になるかと思います。
突然、SNSから姿を消すと、
人に心配をかけてしまいますので、
愛用のSNSアカウント上で、
デジタル片付け中だと宣言することをおすすめします。
二段階目
自分に必要な趣味や現実で楽しめるモノを再認識する。
デジタル断食期間がが半分まできたら、
徐々に必要なテクノロジーも意識しつつ、
デジタル断ちをしたことで手に入れた
空いた時間
に生活を適応させましょう。
以外にも、以前の趣味を再導入させることに
抵抗や違和感を感じるヒトは少ないそうです。
あなたの本当の趣味はなんですか?
三段階目
テクノロジーの再導入期間です。
最適化
を意識して、真に必要なテクノロジーを
再導入していきます。
デジタル断食がうまくいっていると、
ここで「ある種の不安」
の様な感情を抱くヒトもいるとか。
デジタル片付けがこの段階のヒトは、
スマホ中毒者
をはっきり見分けることができます。
デジタルの恐ろしさを知っているだけに、
またあの状態戻ってしまわないか、
またFacebookに人生の舵をとられまいか
と不安になるの無理もないこと。
自宅に据え置きのパソコンがあるなら、
あえてスマートフォンにはSNSのアプリを再導入しないで、
パソコンでSNSをすれば、
今までの様にどっぷりハマることもなく、
うまく、SNSと付き合っていけます。
イイねを付けない
デジタルミニマリストにとっては、
SNSでのイイネもN Gです。
なぜなら、ヒトは
イイネを押す事での小さなやり取りを
会話だと勘違いしてしまうからです。
現実に、自分の時間とカロリーを使ってくれて、
今、目の前にいる友人の方が何倍も大事です。
Instagramの画像にイイねをするより、
直接会ってすごいね!
と言ってあげた方が
言った方も言われた方も
何倍も価値があるはずです。
名前も顔も知らない
ゲームのギルドメンバーが、
病気で倒れたあなたを助けてくれる事は
絶対にあり得ません。
実際の友人が目の前にいても
自分のいいねやコメントへの返信
をずっと気にしてスマホをいじっていたのでは、
良好な関係は築けません。
更に厄介なのは、
と言うことです。
スマホがなかった時代、
もっと言えば、携帯電話がなかった時代
を知っている人は思い出して欲しいです。
そんな物なくても、むしろない方が、
コミュニケーションはうまくいっていました。
一緒にいる友人が顔を落として
スマホ画面を食い入る様に凝視する姿からは
なんとも寂しい思いを植え付けられます。
趣味を取り戻す
かく言う管理人も
1日最低でも4時間
はスマートフォンを触っていました。
人生の終盤に、
自分の人生の内、
6分の1はスマホを触っていただけ
だった。
では、寂しいです。
企業の罠にまんまとハマっていたわけですから、それも気に入りません。
自由時間に何をするかに意識を向けることで、
生活の中の自由時間が多くなる。と言う法則がある様です。
忙しい毎日の中、
かろうじて見つけた自由時間を、
スマホを触って終わる時間にするよりも、
その時間内で何をするか、
あらかじめどんな趣味に没頭するかを
スケジューリングした方が、
その時間を謳歌する時に
スマホを触るだけ
より、遥かに有意義な時間を過ごせます。
スケジューリングした趣味時間を確保したい
と言う意識が働けば、
なんとなく手にする自由で満足することなく、
自分でその自由時間を努力して手に入れよう
と言うモチベーションが上がるので、
結果、自由時間は増えます。
趣味を意識して、
自由を更に謳歌しましょう。
おわりに
記事を書いてみて、なんとも辛辣な内容になってしまいました。
管理人自らも、デジタル片付けを実施中です。
思い立ってすぐ、えいやっと始めたデジタル・片付けですが、
思った以上に捗っています。
最初の3日間ほどは、
動画を見られないのが苦でしたが、
徐々に本来の趣味に没頭できる様になってきました。
まだ初めて間も無い
初心者デジタル•ミニマリストではありますが、
時間を一気に取り戻した気分です。
自由な時間が増えて、
遠ざかっていた趣味を取り戻す。
この感覚をぜひ味わって欲しいです。
今日の本
【名称】デジタル・ミニマリスト
【著者】カル・ニューポート著 池田真紀子訳
【価格】1980円
【出版】中央精版印刷株式会社
本を読むのが苦手な方は「聞く」はいかが?👇👇👇
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