第194回:読書の技法から学ぶ

読んだ本

はじめに:

以前、勉強をするための勉強方法を記した本
「リーンライクアプロ」
というタイトルをアウトプットし、
割と人気の記事となりました。

何かを始める際、
ただ闇雲に自己流で始めるより
メンターや先輩がいるなら
彼らから教わる「勉強の仕方」は
何事にも変え難いアドバンテージとなります。

本書はタイトル通り、
本を読む人のための本の読み方
が記されています。

著者は、
「多読」を推薦し実践している作家で、
月平均300冊を超える量の本
を読んでいるそうです。
しかしそれは、
基本書と呼ばれる、
知識知見のベースとなる本をマスターしてこそである
とも述べています。

基本書は読めても月に3、4冊。
多読を進める作家であっても
たった3、4冊なのです。

1年を通すと多くて48冊。
もし年齢が40歳なら、
基本書の知見を生かし、
それを人生に反映させようともうと、
48冊を20年で掛けても、
その人生では
約1000冊程度
基本書しか読むことができません。

「人生で読める本の量は決まっている」
と著者は言います。
限られた時間内で
より質の良い本で知を収める
これこそ
読書の技法
なる著者の結論なのだと思います。

どう読めばいいか
も去る事ながら、
何を読めば良いのか
にも言及がしてあります。

自分にどの程度知識があるのか
を確認するためには
大学入試問題は優れた基準になる
とも述べられています。

世界史、日本史、政治、経済、倫理
などについて、
管理人はほぼ全ての分野で、
中学レベルも怪しいですが、
本書ではそれらの知識が
バンバン出てきます。

本ブログでは、
そこで面食らわずに、
シンプルに読書の技法について
アウトプットしていこうと思います。

ちなみに、
「何を勉強すべきか」
にも言及されているので、
もう一度自分の知を客観的に見て、
生きた知識を増やしたい人は
本書を手に取ることを強くお勧めします。

学んだこと:

基本書ありき

例えは幼稚ですが、
掛け算ができなければ、
三平方の定理は理解できないように、
速読の技術に進みたいなら、
知を求める分野の基本書を熟読し、
知識の基盤を固める必要があります。

そのためには、
各分野の「基本書」と呼ばれている
原文を読み解く必要があり、
これに知識ゼロから挑むのであれば
月に2、3冊が限度ででしょう。
基本書を速読することはできません。

では基本書は
どうやって熟読すれば良いのでしょうか。

まずは本の選び方です。
基本書を何種類か用意できたら、
その本の真ん中からその周辺を
読んでみましょう。

面白い本や使える本を探す
時も同様の手段を取れますが、
本の著者や編集者は、
当然ながら
読者を取り込む導入部分や
結論が記してある最後には
力を入れます。

対して、
内容がお座なりになりがちで、
力を抜いてしまうのが本の中央付近
とうわけです。

本の中心部分を見て、
「面白そうだな」
「分かりやすい」
と感じた本を選ぶと良いでしょう。

次に、
鉛筆、消しゴム、ノート
を用意します。
鉛筆は芯の濃い2Bが推奨されています。
力を入れずに「サラッと」書き、
後から消しやすいです。

書く作業については、
物理的なノートの使用
が推奨されています。
実際に「書く」ことで
データを打ち込むよりも
記憶への残り方が違います。

そしてここでやっと
本の内容に入っていくわけですが、
右手には先ほど用意した
鉛筆かシャープペンを持ちながら
読んでいきます。

基本書は最低でも「3回」読みます。
一読目は
読みながら線を引いていくわけですが、
ここでしっかりと内容を吟味して
大事なところや理解できない場所
線を引いていきます。

「本が汚れることを恐れるな」
と著者は指摘していますので、
どんどん線を引いていきましょう。

次に2回目の熟読に入ります。
基本書を最後まで読むと、
読み始めでは理解できなかった内容も
理解できる様になっているものです。
それを加味し、
必要のない線を消しゴムで消しつつ、
線を消すことができない
「大事な内容」に囲い
を書いていきます。

この「囲い」を
ノートに書き出していくわけですが、
この部分は本文の写し書き
でなくても大丈夫です。

ノート作成の目的は
写本を作ることではありません。
「理解するために抜書きをする」
という原点を忘れてはいけない
と著者は注意を促しています。

そして書きだしが終わってから
3読目に入ります。
この3読目は、
結論を頭に叩き込み、
目次も把握した上で読み進めます。
結論部分は、
少なくても3回
は読んでから3読目を始めます。

良書は結論につながる内容
が本を通じ書かれています。
反対に、
結論までしっかり読み込めていれば、
1読目では理解できなかった内容も
理解できる様になっています。

とは言え、
本の内容全てを
ほんの数回の熟読で
暗記できるはずもありません。
そこで復讐のために使うのが、
自分で取ったノートです。

重要箇所は抜き出してある上、
本の内容もしっかり理解しているので、
復習にはそれほど時間はかからないでしょう。

超速読

著者は、
基本書をおさえないと速読はできない
と定義した上で、
速読を
超速読と普通の速読
の2種類に区別しています。

熟読により基本書をマスターしたら
その次に着手したいのが
超速読
と呼ばれる読書の技法です。

言葉通り、
一冊の本を実に約5分で読み切る
とても難解な技術ですが、
著者は
新聞の読み方
を例に取っており、
そこまで小難しく考えない方が良い様です。

新聞の情報量を全部読み切るには
とてつもない時間がかかります。
知らない知識は調べ、
理解できないところまで読もう。
と息巻いても現実は厳しいです。

自分に必要な箇所を割り出し、
その部分だけを重点的に読む。
それと同じことを超速読では行います。

具体的には、
本1冊を読むのに、
5分以上時間をかけない
と決めた上で、
最初と最後、目次以外は
ひたすらページをめくります。

いわゆる「仕分け作業」こそが
超速読の真意で、
熟読する必要があるもの
普通の速読をしノートを取る必要があるもの
普通の速読をしノートの必要がないもの
超速読で止めるもの
の4種類を仕分けするのです。

1行1行文字を追うと
とても時間が足りません。
ページ全体を見る
太字に着目する
グラフや絵もサラッと見る
などを通じ、
本の中で真に必要な場所に
あたりをつけるのも
超速読の目的の一つです。

超速読中に、
目に入ってくる気になる単語や語句
に鉛筆で印をつける。
本を汚く読む必要があるので
超速読する本は必ず購入して実施します。

著者は、
積読(つんどく)に悩む学生に対し、
本のタイトルは著者や編集者が
その本を手に取ってもらうため
全力で取り組み、面白く作ってあるもの。
思わず手に取り、
購入したくなるよう編綴されており、
積読が増えるのは仕方がない。
いっそ、
あえて部屋に積読コーナーを作り、
超速読で、
30分かけて5、6冊を一気に読む。
ことをすれば何か学びがあるはずだ。
と助言しています。

普通の速読

そして、
読書のプロとも言える本書著書を以てして
一番難易度が高い
と言わしめるのが
普通の速読
の技術です。

その理由に、
本の内容を100%読みたい
という「完璧主義」を捨て、
目的意識を持つこと
が挙げられます。

熟読で知識を付け、
超速読を通じ選別された本に対し、
普通の速読は功を奏します。

速読が熟読よりも
効果を上げることは絶対になく、
普通の速読を始めるには、
「以降は絶対に読まなぞ」
と覚悟を決める必要があります。

具体的なやり方です。
まずは前記の通り、
完璧主義を捨て、
目的意識を明確にします。

理想は1ページ15秒。
慣れるまでは1分を基準にします。
著者は、
定規を用いいて、
1行、1行、「確実に速く」
速読していく方法を取っています。

速読技術の本は多数ありますが、
その中にある
目の動かし方やページのめくり方
など「使える技術」は精力的に取り込み、
自分の性格に合った技法を身につけましょう。

また、
普通の速読であっても、
鉛筆やシャープペン、ポストイット
を使用しながら読みましょう。
重要箇所には印を付けて読み込みましょう。

普通の速読では、
この印を付けたり、
インデックスを作った。
という事自体を記憶しておく
のが重要です。

内容を大雑把に理解し、
どこにどんな事が書いてある。
という記憶自体を知識として
取っておくのです。

普通の速読をした本は
売ったり、
捨てたりしない様にしましょう。

これで本書の
「速読」に関する読書の技法
の私の解釈は終わりです。

おわりに:

本書には、
速読の技法だけではなく、
「何を読めばいいか」
までがしっかり紹介されています。

本書を読み始めると、
まず自分にこれほども
「知」が無いのか。
と落ち込みました。

世に言う「教養」というものが
まるで身に付いていない事を
嫌と言うほど実感させられると同時に
「学びたい!」と言う
勉強への意欲も高めてくれました。

私も紹介した速読方法を
マスターした分けではありませんが、
日々の訓練と基本書の読み込み
を始めるに至りました。
人を動かすほどの力を持つ本は
良書であると確信します。

大樋町

管理人
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大樋町

初めまして。
大樋町と申します。
「おおひまち」と読みます。
北陸地方住む、アラフォーの読書愛好家です。
日頃は通訳などを生業としております。
良い本は心の友。
私の友人たち(愛読書)から学んだことをアウトプットする場としてブログを書いております。
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