第29回【書評】セルフイメージを書き換えて「やる」人間になる【ヤバい集中力を読んで⑤】

読んだ本
スポンサーリンク

ビフォー:理性で本能を導く

 
 今回からの主役は、やっと登場「調教師(理性)」です。
  ※言葉の説明は以前回を参照
 大前提として、
 調教師(理性)は、獣(本能)に対して
 どうしてもパワー不足です。

 人間が動物であった時代から現代まで、
 人間を「生きながらえさせるため」に進化した獣(本能)は、
 人間に進化した後に誕生した前頭葉の新参者「調教師(理性)」より強力なのは、
 当然といえば当然です。
 
 だからと言って、諦めるのはまだ早いです。

 あやつるのが大変なら導いてみる。
 
 獣を導く有効なメソッドで集中力をアップさせましょう。

 今回のキーワードは「セルフ・イメージ」です。

気づき:「物語」でなりたい自分になる

古代から続く物語のパワーが、現代人の集中力アップに効く!

 
 カラハリ砂漠のサン人、
 原始の時代に似通った生活をしている彼ら。
 
 テレビも漫画も持たない彼らの夜の時間は、
 そのほとんどが会話であり、
 会話の実に81%は「物語」だとか。
 
 科学を持たない少数民族だけでなく、
 我々都会人も、
 映画や小説などの物語に、
 確かに、とても大きなリソースを割いています。
 
 人類がこれほどまでに物語を必要とするのはなぜなのでしょうか?

物語は、無秩序への不安を和らげるバッファー

 
 原始時代、私達の祖先が、
 例えば原因不明で仲間が死んだ時、
 科学をまだ持っていなかったがため、
 その本当の原因を知ることはできませんでした。

 不可解な死を目の前にして、
 それを彼らなりに納得させるため、
 自分達で、何か原因を作り出す必要がありました。

 すなわち、「物語」を使って、

 自然をバカにした報いだ。
 獲った獲物に敬意を払わなかった。
 森の神が怒っている。

 など、なんらかの物語でもって、不可解な死に原因を見出したというわけです。

 これが、物語の初期段階であり、
 その後、物語は、様々なバリエーションが作られることになります。

物語は、バッファーからアイデンティティ構築への手がかりに

 
 かつては、不安をやわらげるためであった物語は、
 現代においては、
 アイデンティティを確立するために必要です。

 原始時代は、人生の選択肢は少なく、
 子供は遊びで狩りを覚え、大人になり狩りをして家族を支え、
 子をなせばそれを育て、知恵を子に託して死んでいく。

 シンプルながら、シンプルだけに、
 アイデンティティの危険はありません。

 それに比べて、
 現代人にとって、目の前に広がる人生の選択肢は
 選ぶに迷うほど多いことが明らかです。

確固たるアイデンティティがあれば集中力を発揮できる

 物語を編む力を使って、
 自分が何者かを再定義することで、
 集中力をアップさせることができます。

 たとえば、
 自分は読書家であるとのアイデンティティが確立している人は、
 例え、読書中に本を読みたくなくなっても、
 「私は読書家である」との自己像を守ろうとする意識が、注意を本に戻してくれます。

 もしあなたが、ランニングに集中したければ
 自分はランナーである。
 とのアイデンティティを確立する。
 
 仕事に集中したければ、
 自分は優れたビジネスマンである。
 とのアイデンティティを確立する必要があります。

 以下では、そのためのメソッドに触れていきましょう。
 

セルフイメージを書き換える方法の基本は「反復」

 セルフイメージとは、
 自分が生まれてから現在まで、
 長時間かけて構築してきたもの。

 基本的には、
 前回紹介した「報酬の予感」や「儀式」によって、
 やはり長時間かけて、じっくり構築することが欠かせません。

 しかしながら、ショートカットも存在し、
 より手軽に物語を作り出せる手法もあります。

 ここでは、本書で紹介されている手法のうち、
 一番簡単で手軽なメソッド
 を紹介します。

ステレオタイピング:手頃に自分のアイデンティティを上書きしよう!

 

人は、有能な人物を想像しただけで、
パフォーマンスをアップさせることができます。

 一流のスポーツ選手を頭に描いた人のパフォーマンスが実際に上昇、
 優秀な教授のイメージを刷り込まれた学生のテスト結果が、実際に良くなった
 など、確かな研究結果もあります。
 
 プレゼンを成功させるために集中力が必要なら、
 ジョブズの姿を思い描く、
 
 ゴルフのショットに自信がないなら、
 タイガーウッズの姿が良いかも知れません。

 儀式や報酬の予感で
 自分を再定義することは、
 実は彩りがなく、
 淡々とした退屈な作業でもあります。

 「集中力のある自分」をただ定義付けようとしても、
 いまいちピンと来ません。

 しかしながら、
 もし自分がジョブズだったら?
 もし自分がウッズだったら?
 などと、想像力を使えば、
 退屈な作業にも彩りを与えることができます。

 自分の好きなキャラクターが、
 集中力アップに力を貸してくれるはずです。

ジョブチェンジング:自分で自分の肩書を付ければ集中力アップ

 これもやり方は簡単で、
 「目の前のタスクに対して、自分に新たな肩書を作る」
 です。

 もともとは、組織心理学の世界で、
 仕事のモチベーションを高めるために考案された技法とのこと。

 注意点は、
 事実ベースを守った上で、
 視点をかえて肩書を付け、
 自分に新たな角度から光を与えるということ

 絵が下手なのに、
 イラストレーターの肩書を付けても
 集中力は上がりません。
 
 例えば、

 

病院の清掃員に
「清掃は治療プロセスの一部であり、清掃員も病院の「アンバサダー」である」
と肩書をつけたら、病院がピカピカになった。

 
 これは、
 清掃員の、仕事に対するモチベーションが高まり
 集中力を発揮したから
 に他なりません。

 あくまで、事実を曲げずに、
 上手に、自分の新たな肩書を付けてあげましょう。

アフター

 物語の手法で、自分のイメージを望むものに変える。
 理想の自分のイメージが再構築され、
 最高のアイデンティティとなり、
 理想の自分ならできる!と集中力が増す。
 自分の好きな人やキャラクターや肩書を
 自分に投影するのは
 少し照れくさい気もしますが、
 やって見る価値は大いにありそうです。

今日の書籍

【名  称】 ヤバい集中力 AWESOME FOCUS
【著  者】 鈴木 祐 YU SUZUKI
【価  格】 定価 本体1400 +税
【発行発売】 SBクリエイティブ株式会社

大樋町

 初めまして。大樋町と申します。「おおひまち」と読みます。
 私は、北陸地方住みのアラフォー社会人男性、読書愛好家です。
 実用書、小説問わず、子供の頃から本が好きで、私の人生、その傍らには常に本がありました。
 ずぼらで陰キャな私ですから、学生時代にいじめにもあったし、大人になってからもストレス性の病気で入院。なんてこともありました。
 そんな時でも、私を救ってくれたのが、実用書からの知識や、壮大なストーリーの小説達でした。
 ただ本を読むより、ちゃんと内容を理解して、それを生かすためにアウトプットする。
 そして、それをブログにアップすれば、そのまま情報共有できるじゃないか。との思いでこのブログを始めました。
 もっと言うと、こんなずぼらで陰キャな私でも、少なくてもブログをスタートし、新しい分野に一歩を踏み出せました。これも、本から学んだことがきっかけであり、その思いを共有できたらとの思いもあります。
 何の実績もない私ですが、ゆっくりコツコツと、自己成長を習慣化してきました。
 そして、これからも一歩一歩自己成長していきたい。できれば読者の皆様と。
 懇切丁寧を心がけてブログを運営していく所存です。
 皆様どうぞよろしくお願い申し上げます。

大樋町をフォローする
読んだ本
シェアする
大樋町をフォローする
本を読んで学んだ事をアウトプットしていくブログ

コメント

タイトルとURLをコピーしました