第77回【書評】超報復力から学ぶ【私がした報復とは?】

読んだ本

結論

動機が無いと人はサボってしまうもの。
見返す事を起爆剤に、
嫌なやつらの扱い方を学べば
そいつらを利用さえできるし、
本当に大切な人が誰かも理解できるよ。
というお話。

はじめに

人の脳は、パソコンよりも
よほど素晴らしい機能を持つ器官
であると共に、
とてもサボり癖の強い性質
も持ち合わせています。

放っておけば、
いくらでもサボります。
やらなくて良いことは
とことん排除。
脳はエネルギーを
『節約節約』の器官です。

と言うことは、
『相手を見返したい』
強い動機があるのなら、
それはそのままあなたにとって
強い武器となります。

見返したいとい願うことが、
強い動機となって、
サボり癖の脳を働かせ、
あなたの行動をうながします。

動機と脳を味方につけて、
厄介な奴の取り扱い方をマスターし、
いじめた奴らを見返してやりましょう!

管理人
管理人

管理人の気になったところ
学んだことをアウトプットします!

学んだ事

なぜあなたはいじめられるのか

いじめっ子の方が健康という残酷な事実

いじめっ子の方が支配者を気取れるから
メンタルが安定して健康的になってるよ。
なんか癪だし、
利用するのに遠慮は要らないよ
というお話。

いじめられた経験を持つ方なら
自分が反撃できない感情をなぐさめるために、
いじめる方もストレスはあるだろうから
痛み分けだ。
でなんとか心を落ち着けていた時が
あったのではないでしょうか。

ところが、実際には、
体の炎症を示すCRPの数値への調査により
いじめっ子の方が、
いじめを受けた人、
いじめに関わらなかった人
よりも健康的であることが分かりました。
本書でも残酷な現実だと述べられています。

理由は、
いじめを通して、
自分の社会的地位が
高まった様に錯覚するから
だと言います。

だからといっていじめが良いと
いっている訳では勿論ありません。

その事実を知って、
更に悔しさを
前に進む力に変えること
ができると思います。

いじめらた人は
成人後もストレスに弱い性格を形成しやすい
との報告もある様ですが、
心配は無用です。

炎症やストレスに弱いと知れば、
この事実が
「対策を取らなければ」
と知るキッカケになります。

先に述べたとおり、
見返したいという衝動が
自分を突き動かす鋭い武器
であったのと同じで、

自分はストレスに弱いのだから
対策をせねば
と知っていること自体も武器になります。

いじめっ子だからと言って
ストレスがないわけではないと思います。
しかし、大人になったいじめっ子は
自分の地位が高いと変に錯覚しているがため、
自分にはストレス対策なんて必要ない
と曲がった捉え方をしていて、
本当は必要なストレス対策を
「取っていない」のではないでしょうか?

いじめっ子の方が
健康で得をしているとは
なんとも受け入れ難い事実ですが、
どの社会にも
上には上がいるものです。

見方を変えれば
対策を取れない。
対策を取らなねばとの境地に至れない
彼らの方が哀れでかわいそうなのかも知れません。

拒絶感受性が強い人はトラブルを抱える

極端に
『人に嫌われたくない』との感情を持つ人を
拒絶感受性が強い
といいます。

拒絶感受性的傾向が高い人は、
問題の解決能力が低い
という調査結果があります。

周りから嫌われることを
恐れているばかりに、
どんどんトラブルに
巻き込まれていくことになります。

その一方で、
この調査では、
人のメンタルの弱さ
不安になりやすさ
などは解決能力を左右しない
ということも判明しました。

ガラスのメンタルで、
チキンな性格でも
「人に嫌われるのは、さほど気にしない」
という人はトラブルにも巻き込まれにくく、
実際に問題が起きても
解決できる可能性が高いです。
著者のメンタリストDaiGoさんは
自分はまさにこのタイプだと言っています。

過度に
人に嫌われるのを恐れない様、
注意が必要です。
というより必要ないかも知れません。

なぜなら、
「好意のバイアス」
というものがあるからです。

好意のバイアスとは、
相手の実際の好意と
自分が思う相手からの好意との間には
大きな差が生まれる。
というものです。

実際には相手には嫌われていないのに、
初対面の相手のそっけない態度等から
勝手に嫌われていると勘違いし、
この思い込みのせいで人間関係が
ギクシャクしてしまう。
これはとても勿体無いことです。

人は、
自分が相手からどう思われているかを
推し量るのがとても苦手な生き物。

面識のない相手と
5分だけ話をしてもらい
その後で自分が相手からどう思われているか?
をアンケートした実験では、
ほぼほとんどの人が
「話が弾まなかった」
「ギクシャクしてしまった」
などネガティブな感情を書きました。
一方、実際に相手は、
「この人とは仲良くなれそう」
「もっと話をしたいと思った」
など、ポジティブな意見が多くみられたそうです。

人は長く人と付き合うと
相手がどんな人間かは理解できても、
相手からの好意を推し量ることは
あまり出来るようにはなりません。

その理由は、
自分の身を守るためであるから
と言われているそうです。

古代の世界では
人は猿に近い動物であり、
もちろん法律などは存在せず、
同種の猿と出会っても、
仲良くなろうとするより
敵として戦う方が多かったと言います。

左側面の頭蓋骨が砕かれた遺体
の化石が多く発見されていることからも
それは分かります。
(右手に持った武器で頭を殴られたから)

相手のこと、
特に初対面の相手には警戒せよ。
との本能が、
相手の好意の理解を妨げているわけですが、
裏を返せば、
「完全に嫌われるまでは
まだまだチャンスはある」
ということでもあります。

相手は案外自分に対して
好意的なのかも知れないし、
実際にそうであることがなんとなく
理解できました。

人に嫌われることを
過度に恐れるのは
自分にトラブルを招くことに
繋がってしまいますので
必要のない「拒絶感受性」には
気をつけましょう。

何より、
科学の世界では
自分の
「良い所を伸ばす方」

「悪い所を改める」
より、はるかに効果的で効率的である
と述べられています。

200人の男女を集め
女優のアンジェリーナジョリーの好きなところ
を質問すると、
男女が口にするのは
かっこいい
美人
勇気があるなど、
数種類のほとんど似通った言葉になります。
対して、
同じ人物の「ここはちょっと」
という点を挙げさせると
途端に男女は好き勝手に
バラバラなことを言い始めます。
好きなところが数点なのに対し、
嫌いなところは人の数だけ
出てきてしまいます。

要するに、元より
周囲にいる人の全ての要望には
とても答えることはできない。
ということです。

弱点を改善するより
得意なことを伸ばす方が
よほどコスパも良いし
ストレスも溜まらないのだと思います。

厄介な奴の取説

スマホは武器


なるべく関わりたく無い人は、
早めに自分の目の前から
退散させてしまった方が
深く関わらずに済みます。

そこで使えるのが
スマートフォンです。

2人っきりの状況で
相手がスマホを持ち出してくると、
興醒めしてしまう心理を
逆手にとって演出します。

面倒な相手を自然と引き離すことができる
納得のテクニックだと紹介されています。
「ファビング」とも呼ばれる現象です。

ファビングのやり方は簡単で、
単純に
厄介払いしたい人が近づいて来たら
スマホを使えば良いだけです。

相手の脳内では
群れや集団から
『つまはじきにされた』様な状態
を味わっている。
という研究結果があります。

相手は勝手に去っていくか、
そうでなくても、
自分とは仲良くする気はないんだな
という意見を
言葉無しに受け取ることになります。

反対に、仲の良い相手の前では
スマホの使用は控えることを
強くオススメします。

仲直りの上手な人が使う魔法の言葉

より良い関係は
謝罪よりも
感謝の言葉で築く。
というお話。

感謝は魔法の様に相手に刺さります。

これは、
長年、良い関係を構築できている夫婦
への調査で判明した事実で、
日常の会話の中や
謝罪の中に
感謝の言葉がふんだんにある人達
良い関係を構築できていました。

心理的な作用を見てみると、
安易な謝罪では人は納得しないものです。
そんなことでは許さないよ。
謝罪は拒否できるからです。

対して、
人は
自分に対して送られた感謝
そうそう否定できるものではありません。
感謝を否定すれば、
自分が悪者になってしまう。
と言う心理にかられるからです。

人は
自分は正しくありたい。
いい人としてありたい。
根本的な欲求を持っています。

夫婦に限らず、
良い関係を構築したいなら、
感謝の言葉をふんだんに
会話に盛り込んでみましょう!

職場での振る舞い方

職場では
親切は自分のためにする
を意識すればうまくいく!
というお話。

嫌な上司と付き合いたくないのは
誰しも思うところではありますが、
上司に、
どんな印象を与えるかで
自分に対する態度が激変する
ことも現実としてあります。

社内では頑固者で通っている
目の上のたんこぶ上司でも
「この子にだけは甘いよな」
と、ごひいき部下がいたりするものです。

愛想が良く優秀な部下

冷淡で優秀な部下
を比べると
もちろん、
上司受けが良いのは
「愛想が良い」部下です。

しかし、
愛想が良い

優秀さ
は「両立しない」と言われています。

人の勝手な思い込みのせいですが、
これはこれで厄介なもの。
人はなぜか
結婚している女性は仕事ができない
結婚していない男性は信用がおけない
など穿った考え方を持っています。

部下が優秀だと、
上司に嫉妬のような感情を芽生えさせ、
印象が悪くなるような感じがしますが、
こと優秀なだけなら
上司は自分を鼓舞されることになり、
それだけで悪い印象を持たれることは少ないそうです。

しかし、
優秀さに
「冷淡さ」が加わると
自体は一変します。
上司は途端に牙を剥きます。

愛想がいいと仕事ができない
と思われ、
冷淡で優秀だと印象がすこぶる悪い。
となるとどうすれば良いのか?

解決策は
「道徳心」
です。

道徳心がある

有能である
両立する。
との研究結果があるそうです。

道徳心を周りに示す
手っ取り早い方法は(本記事最大のポイント!!)
「親切にすること」。

しかも
親切にすること
は優秀さと両立するだけでなく、

自分に余裕を与えてくれると言います。

仕事が忙しく首が回らないような時は
忙しさで我を忘れている状態です。

頭がパニックを起こしているので、
冷静ならなんてことない作業や業務も
間違ったり、ミスをしてしまいます。

ここであえて人に親切にして見て下さい。
コーヒーを買いに行く時に同僚の分も買ってくる。
荷物を運ぶなら一つ多く持ってあげるなど
なんでもいいです。

すると心に余裕が生まれ、
冷静に自分を客観視できるようになり
忙しさの中でもいつも通り
振る舞えるようになります。

忙しい時ほど他人への親切を心がける
自分の仕事が捗る上、
上司の受けも良くなる
と言いこと尽くしなので、
試してみる価値はありそうです。

更に、
職場の嫌なやつにも
同様に親切にしてみましょう。

親切」は伝染すると著者は言っています。
上司や嫌な奴も親切に親切で答えるようになります。
職場環境の雰囲気がどんどん良くなれば
自分の環境もどんどん良くなっていくはずです。

最後に、
親切はあくまで親切心から行うものです。

何を当たり前のことを?
と思うかも知れません。

ここで強調すべきなのは、
何か見返りを求めた親切は
幸福感が激減してしまうということです。

親切にしたことに対し、
お金を貰ってしまい、
かえって白けてしまった。
という経験のある方も多いと思います。

人間は助け合いの群れの動物です。
相手のことを真に助けたい。
と思うからこそ親切には
心理的にも意味があります。

見返りを求めてしまう、
「戦略的親切」では
決して幸福感は高まらないのです。

具体的には、
親切をした後に
報酬を受け取らないようにすること。
間違っても
相手に報酬を渡してしまわないこと。
これに気をつけたいです。

おわりに

報復と復讐とは違います。

相手をやり込めるだとか、
仕返しをするのが全てでは無い。
そう優しく教えてくれた本書。

最強の報復とは、
あなたが幸せになる事
という言葉もあります。

誰かに恨みを抱きながらの人生は
真っ平ごめん。

悔しさをバネと起爆剤にして、
さっさと嫌な奴は片付けて、
幸せになってやろう!
そう思わせてくれた本書に感謝です。

大樋町

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大樋町

初めまして。
大樋町と申します。
「おおひまち」と読みます。
北陸地方住む、アラフォーの読書愛好家です。
日頃は通訳などを生業としております。
良い本は心の友。
私の友人たち(愛読書)から学んだことをアウトプットする場としてブログを書いております。
毎週、月曜日にブログを更新中。(少ないw)
ありがたい事に、
読者様が増えてきたから身を引き締めねばw

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