第76回【書評】RANGEを読んで【ブレて良いんです。ブレた方が良いんです】

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この記事の結論

RANGE。直訳すると「幅」の意。
小さい頃からの英才教育による
一点突出型の技術や知識を持つスペシャリスト
が活躍できる場もあるには有るけど、
そうではない人の方が実は活躍しているし、
これからの時代は広く浅く、
『幅(レンジ)のある人』の方がむしろ
必要とされているよ。
というお話し。

はじめに

『石の上にも三年』
『継続は力なり』
100%根性論ではないけれど、
聞くと胸がちくりとなりそうな、
そんな言葉が私にはあります。

一昔前、
部活などの練習中は、
水を飲んではいけない。
根性で乗り切るのが美学。
一度自分で決めた事を投げ出すのは、
ある種「逃げだ!」とみなされた様な時代に
まさに青春真っ只中だった管理人。

体育会系に馴染めず、
部活は取っ替え引っ替えて、
最後には帰宅部であることに
後ろ指を刺されながら過ごしたあの日々。
何かを辞めて、
『あぁ、俺はなんて駄目なんだ』
と嘆く方にお届けしたい。

当時とはまるで違う、
と言うか、
全く反対の考え方に触れて、
心がスッと楽になりました。

それどころか、
下手に固執しない人の方が
今の時代には求められている。

そんなバカなと思いながらも
『専門家だからこそ陥る弊害がある』と、
科学的な調査に基づき提示されれば、
自信さえ湧き出てきました。

三日坊主を推奨するわけでは
勿論ありません。

それでも、
一途に一つの事を続けられなかった人
もいるはず。

RANGE (レンジ)の世界を
アウトプットします!

学んだ事

一章:親切な世界と意地悪な世界

一章の結論

一点突出型の人が活躍できる世界と
幅がある人が活躍できる世界は根幹が違うよ。
幅のある人が活躍できる世界の方が広いよ。
というお話。

内容

小さな頃から
何か分野を一つに絞って学び、
大成功を治めた人を例に挙げる際には
ゴルフのタイガーウッズの名が
上がる事が多い様です。

タイガーウッズは
言葉を覚えるより早く
ドライバーを握り
4才の時には10才以下の試合に出て
優勝を収めることも
なんなくやってのけたとか。

親がいち早く才能を見抜き、
才能に見合うだけの労力を
小さな頃から注ぎ込むことで、
14才になる頃には
ゴルフの経歴は10年以上にも
及ぶことになりました。

極端な成功を収める人は
それを達成できるだけの
時間と労力を
ただの「一点に絞って」
発揮したからこそ、
偉業を成し遂げたのだと
人は思いがちの様です。

対するテニスのフェデラーはどうか?

天才的テニスプレイヤーロジャーフェデラー。
彼がテニスを専門に選んだのは
14才になってからでした。

もともとスポーツ全般が好きだった彼は、
ありとあらゆる球技に手を出し、
レスリングなどにも挑戦していたそうです。

タイガーウッズのように、
幼少からテニスの英才教育を受けた
ライバルに比べると
そのハンディは10年以上です。

一点突出型のタイガーウッズ
とレンジを持つロジャーフェデラー

二人は大の親友同士だと言いますが、
この二人の違いは一体なんなのか?

そこには、活躍の場が
「親切な世界」「意地悪な世界」
のどちらか。という違いがありました。

一点突出型のスペシャリスト
活躍できる場所は
「親切な世界」です。
ゴルフやチェスなどは
この親切な世界に属しています。

親切な世界では
直感的な認識を
強力に働かせることができます。

ルールが明確で、
繰り返し起こることがパターン化でき、
フィードバックも素早く容易にできます。
※決してぬるい世界だと
言っている分けではありません。

それに対して「意地悪な世界」は
逆なことが起こります。

対戦相手がいるようなスポーツでは
チェスとは違い、
相手の動きを
パターン化することは困難を極め、
フィードバックは
遅くて間違っていることが多く、
経験により間違った学びが
強化されてしまうこともあるそうです。

スポーツの世界に限らず、
物事を習得するには
「一万時間の練習」が必要だと
言われることがあります。

一万時間もの練習を消化するには
人生の大半の時間を費やさなければなりません。

小さな頃より
早くに分野を絞り
英才教育を始める。

しかし、
一点突出型が好む
親切な世界は
限られた狭い世界でもあります。

人は多くの場合、
意地悪な世界で生きていきます。

一つの分野のスペシャリストは
その世界のトップに立つことが
あるかも知れませんが
急にルールが変更されると
今までの経験では太刀打ちできなくなったり、
そもそも一つの分野しか「できない」とするなら
その分野自体が滅ぶと、
(※ゴルフしかできないのに大きな怪我してしまう等)
自分の人生も立ち行かなくなってしまいます。

ライス大学教授エリックデーンの言葉に
「片足を別の世界いに置いておくこと」
というものがあり、
実際に偉業を収めた人は、
驚くほど多芸に秀でています。

数学、哲学、心理学など多くの学術的才能を発揮した
レオナルド ダ ヴィンチ。

イチロー選手はバッターのイメージですが
元々はピッチャー。

村上春樹氏は日本が世界に誇る
文筆家ですが、元々はジャズミュージシャン。

全国的に知られている科学者は、
そうではない科学者と比べ
音楽、彫刻など芸術を嗜んでいる可能性が
とても高いそうです。
ノーベル賞受賞者になると
その確率は更に高くなります。

問題が曖昧で、ルールも不明瞭な意地悪な世界では
広い分野を背景に持つ方が活躍できる様です。

二章:少なく、幅広く学ぶ

二章の結論

一つの分野を極めるためには
「1万時間」の訓練や練習が必要であるとの
「1万時間の法則」を信奉する人は
タイガーウッズが2歳で
テレビに取り沙汰されたように、
その教育方法を知りたがるかも知れないけれど、
全く正反対の方法。
少しずつ幅広く学ぶというスタイルで、
成功を収めた人達もいますよ。
というお話。

内容

17世紀のベネチアに、
当時、楽器は男性が演奏するものとされていた時代には
非上に珍しい、女性だけの音楽隊がありました。
「フィーリエ・デル・コーロ」
聖歌隊の娘たちという意味の音楽隊では、
楽器は一つに絞ることなく、
そのメンバーは多種多様な楽器を弾くことができました。

フィーリエは貧しい修道所でもあったので、
メンバーは働きながら楽器を練習しました。
練習時間は限られており、
一日中練習に没頭できる環境はありません。
それでも彼女たちの演奏は
一世紀に渡り、バロック音楽に影響を与えるほど
有名で素晴らしいものでした。
かの「ルソー」や「バッハ」も認めるところだったとか。

メンバーの1人は、
オーボエの名手だったが、
歳を取り歯が抜け落ちて、
吹奏楽器は演奏できなくなりましたが、
即刻ギターに乗り換えて
あっさりと難局を乗り切りました。

また、
楽譜の読めないギタリストが、
火傷で指が動かなくなってしまった。
とのエピソードでは、
敢えてその動かない指でしか
弾けない様な演奏方法を編み出す事
難局を乗り越えました。

音楽学校での
通り一辺倒の学び方では、
その弾き方には
辿り付けなかったと言います。

経験のジャンルがひとつだけだと
それが折れれば人生は立ち行かない。

当たり前の様ですが、
『分野を早くに絞って
専属的に学んだ人が強い。』
と思っている人だと
案外気づけないのかもしれません。

三章:ゆっくりと学ぶ

三章の結論

授業は一回聞いて
頭に入ってしまうより、
中々覚えられない
という悔しい経験を経た方が、
時が経った後にも覚えている。
というお話。

内容

皆さんは英単語を覚える時、
日本語と英語を一緒に見ながら、
比較して覚えますか?

もし次に英単語を覚える機会があれば、
先に日本語の答えだけを先に見て、
その答えが英語でどう言うのか?
一度テストしてから
単語を覚えてみてください。

例えば、
日本語で「危険」は英語でなんていうか?
を先に頭でテストしてから、
デンジャーという言葉を覚えます。

もし、
「リスク」と答えてしまった人、
一度間違えてしまったし人は
すぐに答えを思いついた人より、
かなり深く記憶に残ることになります。

確信を持って言った答えが
実際には間違っていた時ほど
記憶は深く刻まれます。

何事を学ぶにも、
ヒントが多ければ多いほど
短期的な成績はのびますが、
長期的には覚えていない。という
結果を招くそうです。

これらは
「望ましい困難」
と呼ばれおり、
問題に対して
「解法」を一辺倒に覚えていく。
というような狭い勉強方法では
短期的な好成績しか望めません。

安易に「解き方」を丸覚えするのではなく
理屈を学ぶ
と管理人は解釈しました。

なぜそうなるのか?と
理屈までを理解するには
確かに時間はかかりますが、
その「望ましい困難」
こそが将来、長期記憶となって
自分を助けてくれます。
何より、
すぐに理解できてしまえる人を見ても、
羨ましくならなくなりました。笑

自分で試したテストの成績が
あまりに良すぎる場合は、
もっと間隔をあけて再テストするか
難易度を上げてみることを
お勧めします。

四章:いろいろな自分を試す

四章の結論

まずはやってみないと分からない。
『試して学ぶ』であって、
「計画して行動」では無いよ!
と言うお話。

内容

ファンゴッホ,
星月夜やひまわりを生み出した画家。

彼は幼少、
自らが描いた猫が
あまりにひどい出来であったことから、
自分には絵画の才能がないと
自ら見切りをつけ、
人生から真っ先に
絵を描く
という行為を切り捨てました。

その後、
画商や牧師、教師などの職を経た後、
人生を一周回ってもう一度筆を取ることで
絵の面白さを再発見しました。

ハーバード大学による
「遠回りをして成功を掴んだ人」
を調べた研究結果によると、

開始当初の予想は
5人に1人程度
だったのに対し、
結果は
50人中45人
曲がりくねったキャリアを持っている
と判明したそうです。

逆に、
スペシャリストの必要性
1975年をピークに減少傾向
と述べられています。

現代では
スペシャリストが
ブレークスルーを起こしても、
情報が素早く世界に伝わるからだと言います。

狭い社会にたくさんいたスペシャリストの数が
どんどん減っているそうです。

例えば、
20世紀後半のイリノイ州の場合、
人口1500人に対して一箇所
の割合で存在した劇場は、
Netflixの普及により消滅しました。
当然、劇場にいた演劇のプロ達
イリノイ州から姿を消しました。

本当は私は何になりたいのか?
を考えるよりも、
自分自身の研究者になって、
小さな問いを立てて実験してみる。

まずは自分を理解してから
何かを始めるのではなく、
何かを始めるから、
自分が分かっていく。
ということだと思います。

早くに専門分野を決めてしまって
レンジを狭めるより、
思い切って知らない分野に飛び込むのも
あながち間違いではないのです。

おわりに

手放しに
『ブレるのが良い』
と言うのは流石に
言い過ぎだったかも知れません。

職場に問題を置いたまま、
退職という形で
解決にしてしまうと、
次の職場でも同じ問題に
悩む事になるのかも知れません。

それでも。

一つのことにこだわりすぎると、
その一つが折れてしまえばそれまで。

専門家で歴が長い人ほど、
ルール変更や新しいルールへの
対応が苦手だとも言います。

常に片足は
別の世界に入れておく。
これを心に留めておくべきでしょう。

これまでは
自分にとって必要だと思う事、
好きで興味のある事だけを
選択して勉強してきましたが、
これかは
幅(レンジ)を広く持って、
色んなジャンルに目を向けていきます。

『計画して行動より、試して学ぶ。』

良い言葉に出会えたことに感謝です。
読書バンザイ。笑

大樋町

管理人
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大樋町

 初めまして。大樋町と申します。「おおひまち」と読みます。
 私は、北陸地方住みのアラフォー社会人男性、読書愛好家です。
 実用書、小説問わず、子供の頃から本が好きで、私の人生、その傍らには常に本がありました。
 ずぼらで陰キャな私ですから、学生時代にいじめにもあったし、大人になってからもストレス性の病気で入院。なんてこともありました。
 そんな時でも、私を救ってくれたのが、実用書からの知識や、壮大なストーリーの小説達でした。
 ただ本を読むより、ちゃんと内容を理解して、それを生かすためにアウトプットする。
 そして、それをブログにアップすれば、そのまま情報共有できるじゃないか。との思いでこのブログを始めました。
 もっと言うと、こんなずぼらで陰キャな私でも、少なくてもブログをスタートし、新しい分野に一歩を踏み出せました。これも、本から学んだことがきっかけであり、その思いを共有できたらとの思いもあります。
 何の実績もない私ですが、ゆっくりコツコツと、自己成長を習慣化してきました。
 そして、これからも一歩一歩自己成長していきたい。できれば読者の皆様と。
 懇切丁寧を心がけてブログを運営していく所存です。
 皆様どうぞよろしくお願い申し上げます。

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