第223回:世界一やさしい「才能」の見つけ方から学ぶ

読んだ本

はじめに:

著者は八木仁平さん。
ご自身の挫折をきっかけに、
「自己理解」への研究を始め、
ブログを書いたところ
2600万PV
を達成、
本書も30万部を売上げ、
自己啓発部門賞受賞のベストセラーです。

世界一やさしいを断言しているのは
本書にある、
 ・詳しいロードマップ
 ・才能が見つかる1000のリスト
もさることながら、
著者の言葉が親切で
どこか馴染みやすいから
だと感じました。
そしてそれこそが、
著者の才能であり、
誰もが自己の才能に気づける
が本書の謳い文句です。

本文から抜粋
「ピカチュウなら葉っぱカッターを練習するな!
 10万ボルトを練習しろ!」
「短所に、だからこそを付け足せば、
 あっというまに長所に早変わり!」

等など、
まるで友人からのアドバイスの様に
すっと頭に入ってきます。

また、本書は、
著者が自分の成功だけを捉えて
こうするとうまくいくと思う!
が列挙されている訳ではなく、
ちゃんとした
心理学の基礎理論ではこう言う
であったり、
人間の本能はこういう性質がある
といったエビデンスや研究結果
に基づくことが書かれており、
これも信頼感を持って
読んでいられる理由です。

人は自分の事を理解出来ている様で
全く理解できていない生き物だ
とされています。
また、
漠然とした概念
は脳が理解を拒んでしまう。
という話もあります。
だから、
仲のいい友人の説明は出来ても
友情とは何か?には答えにくく、
好きなタイプはどんな人か
はすぐに答えられても
あなたにとって愛情とは何ですか?
の質問には言葉が詰まってしまいます。

あなたの才能は何ですか?
と聞かれても、
大抵の人は答えられないのではないでしょうか。

汝己を知れ。
自分のことを理解し、
それを活かせる人間は
当然ながら幸福度も高く、
ストレス値も低い状態であった
との調査結果もあります。

自分の才能に気づき
それを活かせば、
キャリアアップや収入アップ、
自己肯定感アップ、人生の軸
が全て解決できる!と謳われる本書。
学んだことをアウトプットします。

本書では
・才能を見つける
・才能を活かす
・才能を育てる
との内容で話が進みます。

本記事は、
管理人が一番学びを得た
才能の「見つけ方」
に特化したアウトプットになっています。

学んだこと:

誰かに憧れるのは自己否定と一緒!?

才能の見つけ方を学ぶ前に、
才能の「神話」についても学ぶと
より効果的です。

私も本書で学ぶ前は、
人よりうまくできことを探す
であったり、
憧れの人を目標にする
のが才能への近道だと考えていました。

しかしながらそれらはタブー。
やってはいけないことだったのです。
本書では5つの神話が出てきますが、
ここでは私が学びを得、目から鱗だった
「憧れは自己否定」
について触れたいです。

憧れの先輩や上司、有名人が
誰しもいるものですが、
よくよく考えてみると、
それは自分には足りない物
を他の誰かは持っていて、
それを追い求めることが
果たして自分のやりたいことと
区別できているのか。
と言う問題を招きます。

・そばとラーメンを
 比べることができない
・焼飯とカレーライスを
 比べることができない

のと一緒で、
私と憧れの先輩には
明確な才能の違いがあるはずです。
先輩が輝いているのは、
先輩が先輩の才能を生かしているから
に他ならず、
先輩が発揮している才能に憧れた所で、
先輩の才能を求めた所で、
うまくいくとは限らないのです。

憧れとはある意味残酷かも知れません。
あそこまで輝くには
自分には足りないものが多い
と自己認識してしまうかも知れません。

本書の極意は、後述しますが、
才能はすでにその人の中に在る
と言うものです。

才能を他人の中に求めることなく、
自分そのものの中に目を向ける
ことこそが才能に近づく一歩目です。

才能とは、
人より上手くできることだ
と思考するのもやめた方が良さそうです。

才能とは
ついやってしまうこと
の中にこそ存在するからです。

上には上がいます。
誰よりも上手くできること
の中に才能を探しても、
世界一の技術を持っている
と胸を張って言える人は
おそらくいないのではないでしょうか。

それよりも、
ついやってしまうこと
の中にこそ才能は眠っています。
その人の中に、
まだ気づかれないまま、
発掘されることを待っているのです。

自分で分からないなら誰かに聞いてみて!

著者は、
自分の才能を見つけるのは
「簡単」であると述べています。
角度をちょっと変えて
自分に質問するだけだと言うのです。

才能に気づけるための
5つ質問
があります。

1 ついやってしまうことは何ですか?
2 親や先生によく怒られたことは?
3 禁止されるとツラいことは?
4 短所を「だからこそ」に言い換えると?
5 他人は嫌がるのに自分だと楽しいと思えることは?

の5つです。

著者が念を押して
肝要だと語るのは1の
「ついやってしまう事」
です。

例えば、
慎重になりすぎる
他人と打ち解けるのが早い
汚いのが許せないなど、
放っておいても、
勝手に、
ついやってしまうこと
を「動詞」に帰結することで
はっきりとした才能を
「言語化」することができます。

例を才能に書き換えると
慎重にことを進める才能
人の輪を広げるのが得意な才能
清潔感を保つ才能
と言い換えることができます。

また、ちょっと理解しずらい、
親や先生によく怒られたこと
がなぜ才能につながるのか?
もここでアウトプットします。

例えば、
F1のレーシングカーが
200キロの速度で公道を走れば、
周りの人は迷惑をしますし、
あっという間に捕まってしまうでしょう。
怒られてしまいます。

だからといって、
公道を走り続けていたのでは
レーシングカーは
その本来の機能を活かすことができず
本来の生き方をする事はできません。

自分の力を
思う存分生かそうと思うと、
それを抑制するチカラが働く
のは世の常のようです。

ですので、
誰かに怒られた記憶
があるのなら、
そこにはあなたの才能が
眠っている可能性が高いです。

上記のやり方で
自分の才能に気づけない場合も
安心してしてください。
ちゃんと次の手があります。

その方法が
「他人に聞いてみること」
です。

人は自分の事は
自分が一番分かっている。
と思い込んでいますが、
意外にも
他人の方が正しく判断できる
と言われています。

この習性を利用しない手はなく、
「私の得意なことってなんだと思う?」
と、周りに居る人にぜひ聞いてみてほしいです。

才能とは、
頑張って達成した事
の中にはありません。
「頑張らずにできたこと」
の中にこそ眠っています。

表彰を受けたり
成績が良かったりと、
派手な結果を受け取ると
自分にはそれこれの才能があるのでは?
と思い込んでしまいます。
しかし、
自分では気づけない
ついやってしまうこと
は自分でも気づけていないかも知れません。
他人の力を使って、
自分の才能に気づかせてもらうのは
理に叶った方法です。

4つの経験で才能を安定させよう

漫画スラムダンクの中で、
主人公桜木花道が、
あれだけ自信家であるにもかかわらず
「俺って才能ないのか?」
と思い悩むシーンがあります。

私の才能はこれだ!
との言葉に出会い、
才能に気づけたとしても
心のブレがあるうちは
才能は力を発揮しずらいものです。

当然ながら才能は目に見えないので、
例えその才能に自覚があっても
ふとした瞬間にブレてもおかしくはないです。

そこで、
もし自分の才能に行き着いたなら
その才能を活かせた「経験」を柱とし、
才能の屋根を支えましょう。

車もタイヤが多い方が安定します。
一輪車よりバイクの方が、
三輪バイクより車の方が、
転ぶことが少ないはず。

才能を支える柱も、
4つ
作ればブレずに済みます。
才能の屋根を
4つの柱でしっかりささた状態
これを本書では
「才能マップ」
と呼んでいます。

例えば、
SNSやコメント投稿欄を見ると
何か書かずにはいられない
自分がついやってしまう、
「書く才能」
があったとします。

この才能の脇を固める経験を
4つ思い出してみましょう。
・小学校の頃から詩を書く授業が好きで、
 しかも褒められた。
・中学校に入っても文章を褒められた
 表彰されたこともある。
・社会人になっても報告書作りが好きで、
 周囲から高評価だった。
・そもそも書くことが好き
など、
4つの柱で支える
才能マップ
を完成させるのが目標です。

ブレない才能は
この先の未来、
あなたをしっかりと方向づけ、
人生の羅針盤となってくれることでしょう。

おわりに:

才能は思った以上に簡単に見つかる!
気負わずに読んでほしいです。

例え、
すぐに見つけられなくても、
何年かかったとしても、
たどり付くまでの道を優しく教えてくれるので、
本書のやり方でなら
いつかは才能にたどり着ける。
そんな思いにさせてくれます。

そして
才能を見つけることがでたなら、
それは他人の才能にも気づける才能
も得たことになります。

人は「誰かのため」を意識すると
ものすごい力を発揮できますから、
案外、
自分のために才能を見るける
のではなく、
大切な誰かを意識した方が、
良い結果を得られるのではないでしょうか。
本書を手に取る際には、
そんなことも意識しながら読んでみてほしいです。

大樋町

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大樋町

初めまして。
大樋町と申します。
「おおひまち」と読みます。
北陸地方住む、アラフォーの読書愛好家です。
日頃は通訳などを生業としております。
良い本は心の友。
私の友人たち(愛読書)から学んだことをアウトプットする場としてブログを書いております。
毎週、月曜日にブログを更新中。(少ないw)
ありがたい事に、
読者様が増えてきたから身を引き締めねばw
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