はじめに:
自分の潜在能力を最大まで引き出すには
どうすればいいのか?
意外にもポイントは
周りの人たち
でした。
独りで頑張っても、
成果や能力の上限はたかが知れている。
と著者は言います。
自分のためだけに得た成功は長続きせず、
反対に他人のために得た成功は、
スノーボールの様に大きくなる可能性が高い。
というのです。
アマゾンの「ホタル」は一斉に光るのだとか。
何万匹ものホタルが一斉に光るさまは、
さぞかしきれいなのでしょうが、
かつてこの現象は生物学的にも
物理学的にも否定されていたそうです。
ホタルは求愛のため、
自分が目立たつ必要があります。
皆が一斉に光ったのでは、
自分が目立つチャンスが減ってしまう。
とかつては考えられていました。
しかし、
研究が進むにつれ、
ホタルがいっぴきで微弱な光をはなったところで、
反応するメスはたった3%だったのに対し、
皆が一斉に光った場合、
82%のメスが反応するそうです。
皆で助け合った方が
成功する可能性は劇的に向上するのです。
挫折の多いハーバード大学では、
友人が多く、協力して勉強する学生ほど
生き残るそうです。
誰かのために何かを為そうとした時、
妙に何でもうまくいくような気がするのは、
どうやら科学的根拠を伴う様子。
今回は、潜在能力を最大まで引き出す法から
学んだことをアウトプットします!
学んだこと:
ポジティブな環境に囲まれよう
著者はポジティブ心理学の第一人者です。
著者いわく、
成功を独りで得たと考える場合は
その成功が「限定的」であることから
これを「限定ポテンシャル」と呼んでいます。
対して、皆で成功を得た場合、
成功は多岐にわたり、
その栄光も長続きします。
これこそを「潜在ポテンシャル」と呼びます。
潜在ポテンシャルを考えるなら、
まずは自分が「ポジティブな環境」に
身をおくことが非常に大事だと述べられています。
大なり小なりの成功を得た時、
それは自分だけで得た勝利だ。
と捉えるなら、
それは「近視眼的な見方」だと述べられています。
「プロジェクト・アリストテレス」。
グーグルの人員分析部が半ば公然と行った
秘密プロジェクトの名前です。
※人間の行動パターンを把握することが得意なグーグル社。
そのコアとなっているのが人員分析部である。
目的は、「最強のチームを作ること」だったと言います。
一見、簡単にも思えます。
IQや実績が高く、優秀な人たち
を集めてくればチームは完成ではないか?
パターン分析の得意なグーグルは
どんな資質が最強のチームを作るか、
つまり、
「最高の仕事をする人のプロファイル」を
探し出そうとしました。
果たして、
グーグルがビッグデータを駆使し、
プロジェクトをすすめたところ、
どうあがいても「この人が必要だ」という
「最高の仕事をする人のプロファイル」は
見つけられなかったのだそうです。
その者が
どんなに高学歴で、
どんなに実績を持ち、
どんな言語も話せ、
IQが高く、
人間性が優れていても、
仕事が成功することとは因果関係がない。
とグーグルは判断したのです。
成功をつかんだ仕事のチームでは
・高い「人との繋がりの重要性」を持ち、
・安心して意見を述べられる環境が存在し、
・皆が同等に意見を言える
ならば、そのチームは最高の仕事をする。
というものでした。
まさに、
個人プレーでの成功は「限定的」で、
周りを巻き込んだときは
「潜在的ポテンシャル」を発揮して成功をおさめる、
これらを如実に物語っています。
では、どんな人達に囲まれると良いのか?
著者は、
周りの人たちを成功させることで、自分も成功できる。
言っています。
そのためには。
ポジティブな影響をもたらす集団に身を置くことです。
・柱になってくれる人:
いざという時、落ち込んでいる時により所となってくれる人
・橋になってくれる人:
現在の生態系の外に世界を持つ人
・広げてくれる人:
あなたにポジティブな影響を与え、コンフォートゾーンから
あなたを連れ出してくれる人
この3つポイントをおさえると良いでしょう。
「称賛」の威力
自分の周りに、
輝き会える人たちを集めることができたら、
今度はそこから生まれるポテンシャルを
更に高めると良いでしょう。
周りの人を「称賛」することは、
無限の再生可能な資源である。
と著者は述べています。
人がその生態系に関わる全ての人に
称賛することができれば、
個人、全体のポテンシャルは、
最大限発揮されるとも述べられています。
要するに、
「人を褒めよ」
と述べられているわけですが、
その極意は、
人を褒めれば褒めるほど、
自分自身が称賛されるべき人間になるので、
自分もまた周りから褒められる。
上昇のパワーは無限大だ。とうわけです。
もちろん、
なんでも手放しにお門違いなことを褒めていては、
信用を失ってしまいますので、
そこは注意が必要です。
最近だれかを称賛したでしょうか?
胸に手を当てて聞いてみると、
恥ずかしながらもう何ヶ月も
人に称賛を送るなんてしてこなかったと
思い知りました。
現実的な実験の話をすると、
称賛の回数
は投資対効果とシュールに結びつく。
という結果があります。
とある会社での称賛の回数を調べたところ、
四半期に3回以上の称賛を受けた人は、
次の期の評価が大幅に上昇しました。
また、
四半期に4回以上、称賛や表彰を受けた人は、
次の年もその会社への定着率が
96%にアップしました。
人間とはシュールな生き物です。
1回褒められたくらいでは変わりません。
2回褒められても定着率に変化なし。
3回、4回と褒められる内に、
会社への定着率は94%まで上昇します。
辞めた会社員の補充するコストは、
約400万円とも言われます。
極端な逆算ですが、
一回の称賛は100万円の価値がある。
とも取れるわけです。
人間はシュールなのを逆手に取って、
一回の称賛は100万円の価値を生む。
と考えれば、
気恥ずかしい「人を褒める行為」
ももっと積極的に取り組めるかも知れません。
ネガティブからチームを守る方法
潜在ポテンシャルを発揮できる仲間を見つけたら、
仲間も含め、それらを守るのも大事です。
ネガティブがはびこり、
何が起こるか分からない世の中において、
どんなネガティブが自分や仲間を襲ってくるか?
予測するのは難しいです。それでも
大事なものを「守る」ことはできる。
と著者は言います。
その職場の5%の人が作りだしている。
・人はネガティブさを、その場の雰囲気や
人の態度からだけでなく、
匂いからも敏感に感じ取ってしまう。
気を付けなければならない、
ネガティブなことへの対処法。
本書で紹介されている
ネガティブへの対処法の内、
画期的だったものを本ブログでは見ていきます。
楽観性を準備しておく
ほっておくと、
何でもネガティブなことに飛びつくのが人間です。
人はそうやって、
意識をネガティブに全振りすることで
生き残ってきました。
眼の前の草むらが動いたら、
風ではなく敵かもしれない。
とネガティブさを優先させた個体だけが
自然淘汰を生き残ったで、
その子孫である私達も、
ネガティブに注目してしまうのは
ある意味仕方のないことです。
だからこそ、
普段からポジティブなことに
意識的に目を向けることは
レジリエンスにつながると本書では述べられています。
一日の終りに、始めでもいいでしょう。
自分の身に起こった「良いこと」を
書き出してみましょう。
良いことなんて無い。
と感じている人は、
ネガティブの罠にまんまとハマっています。
今日、目が覚めたことも、
良いこととカウントしてもオッケーです。
自分の身に起こった良いことを数えると、
それが砦となって自分を守ってくれます。
心の合気道を鍛える
失敗をどう捉えるか?
失敗しました。はい、終わり。
としなければ、
この質問はネガティブから自分を守る
立派な鎧になります。
失敗はそのまま放置するから失敗である。
成功につながるまでの
橋渡しをしてくれるのが「失敗」です。
なので、
例え自分の身に、
上手くいかないことが降り掛かっても、
それは「実験の一部」であって、
例え失敗していても、
それは成功までのまた一歩進んだ。
と考えれば良いだけなのです。
相手の力を使って相手を払う「合気道」
失敗の力を、
自分の原動力に変換してしまえば、
自分の力が増していくばかりです。
問題から「一旦」離れる
戦略的撤退もネガティブから
自分を守る有効な一手です。
中途半端に距離を置くよりも、
いっそ旅行に出かけてしまうなど、
徹底的にリラックスすることが
推奨されています。
こつは
一ヶ月前から計画的に、
旅行先の友人に案内を頼み、
旅行の内容を具体的に決めておき、
旅行先では徹底的に仕事のことを忘れること。
急な予定変更に見舞われる。
知らない場所だからと足がすくむ。
旅行先にまで仕事の電話がかかってくる。
これらはリラックスから遠ざかってしまいます。
なるべく自分の頭で考えることはせずとも、
楽しめる旅行を自分にプロデュースして、
「リフレッシュに全振りした旅行」
を楽しんでみましょう。
おわりに:
個人での成功は限定的である。
まだ成功らしい成功は収めていなくても、
身がしまる思いです。
今まではむしろ、
成功やその喜びは、
努力してきた自分だけが享受でき、
また、享受すべきものだと考えてきました。
ひょっとしたら、
そもそも、この考え方だから、
とびきりの成功を収められないのでは?
と思ってみたり。笑
皆で成功する。
そのための方法論。
ただもらうだけではなくて、
周りにも与えられる人になる事。
これからも大切にしたい考え方です。
大樋町
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