結論:
幸せであるからこそ成功を収める。
が真理である。
血のにじむ努力とその結果により得た成功、
これがないと幸せになれない。
という考え方は間違っている。
というお話し。
はじめに:
心理学者が
ポジティブについて研究を始めたのは
割と最近の事だと言います。
それまでは、
うつ病や不安障害など、
マイナスになった心の状態を
ゼロに戻す研究が主になされきたそうです。
しかし、
心の傷を治しても、
そのまま社会復帰した後、
また同じことが起こるのでは、
「復帰」とは言えません。
そこで、心の状態を
ゼロから更にプラスの状態に
持っていける様な研究が始まりました。
今回の本の著者は、
ポジティブ心理学の第一人者です。
本書では、
苦しい状況の中で無理矢理、
ポジティブ思考で考える。
と言うやり方は推奨されていません。
現実を見据えて、現状を解釈し、
その上で将来の幸福を高めていく。
この本はその手伝いをしてくれます。
無いものに目を向けるのではなく、
今あるものに目を向けて幸福感を高める。
いつもご機嫌な人の周りには、
人が集まります。
ポジティブでいる事のメリットは
計り知れません。
学んだ事をアウトプットします!
学んだ事:
ハピネスアドバンテージ
前述の通り、
幸福である事が最優先です。
幸福優位が
人を成功させてくれる。
幸福である事が最優先です。
大事なので2回書きました。
これが心理学者のファイナルアンサー。
成功を収めるために躍起になっても
結果が伴わないと
人は燃え尽きてしまいます。
幸福であるからこそ、
人は認知能力が高まり、
視野が広がり、
ご機嫌になる。
リーダーシップ性が高くなるのも
幸福感からと言うから驚きです。
確かに、
月曜日から「しっかり働け!」
と檄を飛ばす上司にはうんざり。
ご機嫌な上司の元で働く部下は
健康的で成績も良く、
会社への貢献度も高いとか。
仕事に限らず、結婚、友人関係、
地域とのつながり、創造性など、
あらゆる面で、
幸福な条件が成功につながることが
証明されています。
しかし、
幸福感を元々持っている人はいいが
「今現在、私は不幸だ」
という人はどうすればいいのか?
幸福感優位性は誰でも実現可能なのか?
著者は、
「誰でも努力すれば、幸福優位性を
最大限に享受できる」
と述べています。
誰しも、
『コレをやればご機嫌!』
というストレス発散法を
持っているものですが、
本書でも幸福優位に持っていく手段が
いくつか紹介されていますので、
私が新たに取り入れたものをご紹介します。
何かを楽しみにする
欲しい物リストを眺めるだけでも、
ハッピーになれます。
長らく欲しかった物を
やっと手に入れた途端、
片付けたまま放置している。
こんな方はいませんか?
それが良い悪いの話ではなく、
真に楽しくて幸せなのは、
欲しい物が手に入る直前
だったり、
欲しい物を想像する時
だったりします。
お年玉をいくら貰えるか、
皮算用している時の方が、
実際にお年玉を数える時より幸せです。
人生のあちこちに
自分のやりたい事や
欲しい物を散りばめて、
ポジティブ感情を呼び覚まし、
幸福優位を楽しみましょう!
固有の強みを発揮する
自分の独自性や固有の強み
を発揮している人は
幸福優位でポジティブな人が多いです。
オンリーワンの技術で仕事をしたり、
誰も思い付かないアイディアで、
周りをあっと驚かせたり。
コレらも確かに独自的です。
しかし、著者は、
技術的な独自性よりも、
性格的な固有の強みを発揮すること
をお薦めしています。
性格を分析して
自分の強みを知って、
それを生かして生活をする人は
幸福優位になります。
『24種類の性格的強み』を
無料で分析出来ますので、
是非知って毎日に取り込みましょう!
viacharacter.org
へ行くと無料で
人の繁栄に最も貢献する
『24の性格的強み』から
自分の強みを特定できます。
※海外のサイトですが、日本語へ変換もしてくれます。
性格から幸福感をコントロールして、
ポジティブアドバンテージを
掴み取りましょう!
心のテトリス効果とは
ロシア発祥のゲーム『テトリス』
言わずと知れた中毒性の高いゲームです。
このテトリスを1日4時間、
必ず毎日プレイしてもらうと
人間はどうなるのか?
心理実験の一つですが、
思わぬ結果が得られました。
プレイ時間が長くなればなるほど、
実験被験者達は、
ゲームを終わらせた後も、
街中のビル・建物、部屋の中の家具などが、
テトリスのブロックに見える状態になってしまいました。
目の前の縦長のビルがそのまま二つ隣の
ビルの間にちょうどハマりそう。
だとか、
テレビを縦にしてタンスの上に乗せれば、
壁の高さ丁度になるなど、
現実世界でもゲームから
抜け出せなくなってしまいました。
あまりに長時間、
テトリスをやらされたせいで、
頭からテトリスが
離れられなくなってしまったのです。
この状態は、
きわめて普通の生理的プロセスで、
繰り返し行われる事は、
脳は頭の中に回路を作ってしまうのでだそうです。
ゲーマー達は長時間のゲームプレイの末、
脳の新たな回路のせいで、
現実が歪んで見える様に
なってしまいました。
このテトリス効果は、
ゲームに限った事ではありません。
テトリスはあくまで例えであって、
「普段の現実」でも、
一つの事に囚われしまい、
一つの角度でしか物事を
解釈できなくなっている人がいる。
と著者は指摘しています。
周りにこんな人はいませんか?
・職場に入ってくるなり、
文句しか言わない上司
・会議中は何かとネガティブな
否定意見しか言わない人
・新しいことにはとことん反対する人
などなど。ひょっとしたら
自分自身がそうかもしれません。汗
彼らが言う改善点や否定意見を
頭ごなしにダメだと言っているわけでは
決してありません。
例え素晴らしい環境にいるのに、
ダメな所に目が向く習慣がついてしまうと
ダメな所「だけ」が目について
素晴らしい環境が地獄と化してしまう
と言うことです。
テトリスばかりして、
世の中がテトリスブロックばかりに
見えてしまうのと同様、
ネガティブばかりに目を奪われてしまうのは
幸福優位とは呼べません。
ただ、
このネガティブのテトリス効果は、
見る方向さえ変えれば、
ポジティブのテトリス効果に
切り替える事が可能です。
日頃から
ポジティブな事に気づくよう
ポジティブな事に目を向けましょう。
意識すれば、
周りの素晴らしい環境に
気づくことができるはずです。
著者は、
それら気づいた素晴らしい良いことを
日記やノートに毎日3個ずつ記録していく
「スリーグッドシングス」メソッド
をお勧めしています。
1日のおわりに
3個のハッピーなことを書くためにも
今日は朝から、
素晴らしいことがないか?
と目を巡らせてみましょう。
ポジティブなテトリス効果で、
幸福優位を享受しましょう!
再起力を再確認する
心的外傷後ストレスとは、
戦地から帰還した兵士が
今は危険がないのに、
記憶の中の戦場に苦しめられる。
といった記憶や心の傷に由来する精神疾患です。
PTSD とも呼ばれており、
重度の患者は回復までに何年もかかったり、
回復に至らない場合は潜在的な恐怖に
苦しみながら日々の生活を
送る事になります。
しかし、
同じ戦地から帰還しても、
このPTSDに陥らない兵士もいます。
兵士に限らず、過去にトラウマとなる様な
苦しい経験をしても果敢に立ち上がり、
その後、その傷を糧に、
『成長』を遂げる人もいるのです。
両者を分けるのは一体何か?
後者の現象を
『心的外傷後成長(PTSG )』
と呼びます。
このPTSGが発揮されるのは
「第三の道」に
気づく事ができる人です。
この第三の道とは何か?
マインドセットが成長か固定かと言う
話にもつながるのですが、
人は困難にぶち当たると、
二つの道に陥りがちです。
一つ目の道は、
思考に囚われグルグルと同じ場所を
回ってしまう道です。
ネガティブな思考を反芻してしまう事は
うつ病などを発症してしまいます。
二つ目の道は、
もっと下に落ちしまい
更に悪い結果に繋がる道です。
目の前に現れた困難はきっかけで、
次々に悪い事が起こる道を
人は想像してしまいがちです。
この道があるから人は挑戦を恐れたり
自体に真っ向から立ち向かうことを
止めてしまうと著者は述べています。
そして、
困難や逆境に直面した人が見出すべき道は
第三の道。
すなわち、
その困難をきっかけに、
上に向かう道
を見つける事がPTSGに繋がります。
「そんなことは分かっている!」
と、頭の中ではこんな言葉が
浮かび上がってしまいそうですが、
この章で私が特に心に刺さったのは、
「免疫軽視」と言う言葉でした。
読者の皆さんには、
今までの人生で耐え難い困難を
乗り越えた経験はございますか?
私にはあります。
(プロフィールに若干の説明有り笑)
今生きていられるのは
今まで図太く人生を生きてきたからです。
図太くとは言い方が悪いですが、
ここまで来れたのは、
自分が何かしらの対応策を講じてきたから。
それが誰かに頼った結果だったとしても、
勝手に助かる事は少ないです。
誰かに相談するという行動を
起こしたからこそ
助けてもらえたとするなら、
相談だって自分が行動を起こした成果
だと言って良いはず。
著者は、
自分の生きてきた証と事実を
ちゃんと受け止めて、
これから何かしらの困難が待っていても、
自分には乗り越える力があるのだと、
再認識する事が大事だと述べています。
自分の応用力を見誤ってしまう事を、
心理学用語で
『免疫軽視』と呼びます。
ヒトは、
問題が発生すると、
その問題の程度を
必要以上に重く見ると同時に、
その問題に対する自分の応用力を
軽く見るという性質があるのだとか。
それに対し、
体の一部を失ってしまった、
自分だったらとても立ち直れない!
と思うような大病や大怪我をした人でも、
最初の非常につらい適応時期を乗り越えると、
幸福度は以前と変わらないレベルに
復活してしまうのだとか。
それほどに人の再起力は
力強いものです。
免疫軽視が起こったら、
今自分が立っている場所まで、
歩いてこれたのは、
自分の力である事を、
今一度思い出すことも、
幸福優位に一役買ってくれそうです。
おわりに:
ここまで、幸福優位について
アウトプットしてきましたが、
読者様の中には、
「なんだか聞いたことがある話ばかりだな」
と感じた方がいらっしゃるのではないでしょうか?
記事を書いた私自身も
読んですぐは
そう感じていたたところではありますが、
著者はそれも想定内です。
大事なのは、
思っている。知っている。
だけではまるで意味がない。ということです。
本書は動き出す重要性も
教えてくれています。
何かを始めるには
20秒の手間を省く
事が行動力を助けてくれるとあります。
何かを学んだら
それを行動に落とし込む。
と心がけたいものです。
20秒ルールがそれを助けてくれます。
大樋町
読書もいいけど、「聞く」のもおつなもの👇👇👇
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