第75回【書評】超効率勉強法を読んで【学校では教えてくれない勉強方法こそ至高】

読んだ本

はじめに

著者メンタリストDaiGoさんが
さまざまな科学的根拠から導き出す、
真に効率的な
勉強法とは如何なるものか⁈

やってはいけない勉強方法の
1個目から、
既に目から鱗の状態です。
※アンダーラインは意味無しというもの

どうせ勉強するなら
効率的に!
『目から鱗祭り』でもあります。

学んだ事をアウトプットしていきます!

学んだこと

超効率勉強法の極意

『アクティブすぎるアクティブラーニング』
とは聞きなれない言葉ですが、
どういう意味か?

アクティブラーニングとは直訳すると
『積極的学習』
となり、これがまさに
勉強の極意
と言っても過言ではありません。

今までの、学校などで行ってきた

  • 先生が言う事をひたすらノートに取る
  • 教科書を言われるがままに音読する

などは
消極的な勉強法
だと著者はいいます。

では、
積極的学習とはなにか?
例えば、
ただ授業を聞くのではなく『質問する』

言われたところを音読するのではなく、
『自分で大事だと思ったところ』の音読
参考書をバラバラにして常に持ち歩く
など、
自分からアプローチする様な学習
が必要なわけです。

そして、本書での
アクティブラーニングキーポイントは、

・思い出す(想起)
・自分の言葉にする(再言語化)

という二つの概念です。

詳しく掘り下げます。

想起

Brain shaped white jigsaw puzzle on blue background, a missing piece of the brain puzzle, mental health and problems with memory

脳は忘れる機能も優秀です。

必要のない電話番号
すれ違う車の色やナンバー
など、自分に必要のない情報を
いちいち記憶していたら、
頭はすぐにパンクしてしまいます。

そうならない様、
脳は忘れるというより、
いちいち記憶をしない
という選択肢をとっています。

反対に、
記憶をしない脳に
『これは大事だ!』
と思わせて
記憶に留めるのに、
一番効果的で唯一の方法は、
想起すること。
つまりは
大事だと思う事を思い出すこと。
が必要になります。

教科書を読んでいる時は
分かったつもりでも、
一週間後に忘れているのは
想起をしないからに他なりません。
想起に役立つテクニックを
3つ紹介します。

1:クイズ化
テストや問題集や単語カードは
クイズ化の典型的な形です。

読書や教科書を読み込む際、
その内容を
クイズに変えて
自分で答えていくのが
このクイズ化です。

新しく出会った概念、
複雑な概念など、
分かりにくい内容を読み込む時には、
一ページ読んだら、
一度本を閉じて、

『今読んだページには
何が書いてありましたか?』

と自分にクイズを出しながら、
読み進めるのが効果的です。

慣れてきたら、
ひとつのセクションや
ひとつの章を読み終わってから
同じように
「内容当てクイズ」
をやりましょう。

ノートを取る際にも
クイズ化を意識して
ノートを取ります。

ノートを半分に折り、
外側に問題を書き込んで、
その内側に答えの内容を書き込むと
ノートがそのまま問題集になります。

想起の典型である
クイズ化。
その代表例が
「テスト」
な分けですが、
日本はこのテストの回数が
少なすぎると著者は述べています。

テストは毎日でもやるべきで、
ノートをクイズ化したら
それを毎日しつこいくらいに
解いていけば、
知識は盤石なものとなるでしょう。

コツは一回のテストに
時間をかけないこと。

一回、一回の復習は素早く終わらせ、
こまめに数をこなすことが
勉学を身につける早道なのかも知れません。

2:分散学習
想起に必要な要素第二弾は
思い出すことを意識した学習「分散学習」です。

本書では、
せっかく学んだことなのに

忘れることを恐れるな!

とあります。

なぜなら、
人の記憶力というのは、
覚える時ではなく、
「思い出す」時に定着するからです。

数学で学んだ
三平方の定理は覚えていなくても
かけ算を忘れないのは、
何度も思い出しては
使っているからなのでしょう。

研究者は、
科学的に効率的な
思い出すサイクルも
既に構築済みで、

勉強した日から

1〜2日後
7日後
16日後
35日後
62日後

に復習すればオッケーです。
「クイズ化」で学んだ
ノートにクイズ形式
で残した問題を使って
素早く復習してしまいましょう!

細かい数字を覚えるのが
面倒な人は

2日後
2週間後
2ヶ月後
にクイズに答える

と覚えておけばオッケーです。

3;チャンク化
チャンクとは英語で
『塊』の意。

チャンク化とは、
これから記憶したいモノを
塊でまとめて覚える方法を指します。

例えば、
お金を管理するのに
支出と収入でチャンク化する。
更に詳しく
食費、水道光熱費、生活必需品費、雑費などで
チャンク化すれば、
より分かりやすく管理できます。

チャンク化に決まった作法は無く、
自分の好きに塊を作っても
良いのですが、

覚えるべき英単語が沢山あり
どうくくるか迷う方は、
覚えるべき順にランキングを付けて
大事なモノ順にチャンク化したり、

数学の問題に
複数の解法があるような場合は
解法でくくってみると覚えやすい様です。

再言語化


自分の言葉に置き換えること
記憶の助けにも、
難しい内容の理解への助け
にもなります。

脳は難しい事が大嫌いです。

覚えようと思っても
脳が拒否します。

だったら、
脳が好む段階まで
簡単に自分流の言葉に
置き変えてしまいましょう。
3つテクニックを紹介します。

1:自己解説
「流暢性の罠」
という言葉を聞いたことはあるでしょうか?

数学の問題が解けずに
問題とにらめっこした後、
どうしても解き方が思いつかず、
思わず答えを見てしまった瞬間に、
全てを理解した!と錯覚してしまう
あの感覚のことを言います。

答えは「書いてあった」のであって
思いついた分けではないのに
まるで自分が問題を解いた様に
錯覚してしまいます。

解法をまだ覚えてもいないのに
わかった気になってしまうのは
真に解法を理解したとは到底言えないのです。

本を読んでいてもそうで、
読んでいる最中は
「は〜、なるほどなぁ」
と膝を叩いていたはずが、
本を一冊読み終わってみれば、
「なんとなく面白かった」
で終わってしまうこともしばしば。

自己解説はこれを防いでくれます。

即ち、
読書中には常に頭の中に
WHYとHOW
文章にぶつけながら
本を読んでいきます。

具体的なやり方は

1: 学びたい内容をリスト化します。
2 :その内容にwhyとhowをぶつけます。
  原因とメカニズムを追求します。
3 :確認テスト
  2の内容の答え合わせをしましょう。

ここでもやはり
「攻め」の姿勢で学習に
アプローチするのが肝要の様です。

2;ティーチング
再言語化の二つ目は
「ティーチング」です。
直訳では「教える」の意。

誰かに聞かせるつもりで、
相手が説明をよく理解できる様に
学んだことを
再構築することです。

ワシントン大学の調査によると
ただ授業を聞いてもらった学生と
授業の後に他の学生に教えなければならない
と聞いた学生とでは、
後者の方が、
授業の後の確認テストで、
28%も正解率が良かったそうです。

ラバーダック勉強法というテクニックが
とてもユニークです。
目の前に
「ゴムのアヒル」のおもちゃを置いて、
このラバーダックに実際に声を出して
講義をするのです。

はたから見ると異様な光景ですが、
効果は抜群とのこと。

当たり前ですが、
内容を理解していないこと
相手に教えることは不可能です。

説明している内に、
まだ理解できていないところが
浮き彫りになったり、
説明をしている内に
頭の中が整理され、問題解決策が
話している内に見つかる。
なんてことも可能と言います。

もちろん相手は
アヒルではなくても構いません。
お気に入りのフィギュアでもなんでも
自分な好きな物の前で、
講義をしてみましょう!
皆よく話を聞いてくれる
優秀な生徒役になってくれるでしょう。

管理人
管理人

私は「ペットの写真」に向かって講義しています。

3:イメージング
3つ目はイメージングです。

ティーチングが
相手の立場
を想定して想像するテクニックだとすると、
イメージングは
「自分がもし自分じゃない誰かだとしたら」

「今もしディスカッションしたら」
どう考えるだろう?
と想像するテクニックです。

ここでのポイントは
「客観性」です。

本章では
コロンビア大学での
実験が記載せれています。

同大学で、
「架空の市長選」
について
60名の学生に
エッセイを書かせたところ、
各市長の資料を読み込んだだけの学生より
頭の中で市長同士の議論を想像した学生の方が
より理にかなったエッセイを書いた。
というものがあります。

架空の議論を通じて、
問題点が明らかになり、
より総合的な判断をすることができたのです。

もし今後、数学の問題などで
煮詰まってしまったら、
「どちらの解法がスマートか?」
成績が良い友人頭の中で議論してみると
思いがけない方向から解法が
導き出されるかも知れません。

小まとめ

以上が、
この本の一番大事な部分です。
(管理人的に)
もし私が教師だったら、
この「想起」と「再言語化」は、
必ずテストに出す最重要箇所です。

更に、本書には
○やってはいけないテクニック
○勉強前にすべきテクニック
○勉強後にすべきテクニック
などの章がありました。

特に管理人が気になった
参考ポイントをアウトプットします。

管理人
管理人

間違った勉強方法がこんなにも多いとは驚きでした。汗

逆にやってはいけないテクニック(抜粋)

ハイライト

教科書に赤ペンや蛍光ペン
線を引いたことは誰しもあるはず。

このハイライト。
超効率勉強法としては
NG行為です。

『ハイライトを入れる事』
と、
『記憶できた』
と言う事は別問題です。

本を読み直した時、
ハイライトを入れたところに限って
覚えていない。
ハイライトを入れているからこそ
読み飛ばしてしまった。
という経験がある方も多いのではないでしょうか?

ハイライトを入れると、
脳は、
『大事なところを区別した』
と認識します。

大事なのはこの後のメカニズムで、
脳は『ハイライトした』という行動に対して
『ここは大事なところだから区別しなくちゃ!』

『ちゃんとハイライトを入れましたよ!』

『区別したんだから、希望は叶った!
もう覚えなくても良いよね!』
との判断を下してしまいます。

「ハイライトを入れれば入れるほど
記憶には残らない。』
という驚愕の事実でしたが、
マーカーなどで印をつけると、
それで満足してしまい、
その後に
ハイライト箇所を記憶する。
と言う行動がバッサリと
抜け落ちていた様な心当たりがあります。

気をつけましょう。汗

忘れる前に思い出す

記憶は思い出される時に定着する。

覚えている時に
記憶が定着するわけではない。
と、これもまた驚愕の事実で、
勉強の極意の分野でも見たように
超効率勉強法ではとても大事な考え方でした。

逆説的となりますが、
思い出す時に定着するなら
忘れるまで思い出してはいけない。
ということになります。

脳は極力無駄なエネルギーは使いたくない器官です。
忘れる前の段階で復習をしてしまうと、
「既に知っている内容なのだから、
覚える必要がないな。」
と考えてしまいます。

それに対して、
忘れた頃に思い出す
「わざわざ思い出しているのだから
大事なことに違いない!しっかり記憶しよう!」
となります。

なんとも脳とは天の邪鬼な性格のようです。
これからは覚え方も
脳に付き合ってあげましょう。

勉強前の効果を高めるテクニック(抜粋)

超越目標

超越目標とは、
自分の身の丈を超えた大きな目標やゴール
のことです。

仕事で成果を上げていた人に対して
ボーナスを支給した途端に
成績が落ちた。
という話があります。

自分の純粋な目標や目的
「金銭」に置き換わってしまったせいで
モチベーションの質が変わってしまったからです。

良いモチベーションを保つためには
利己的な目標を超えた
「自分は誰かのために何ができるか」
「世の中のなにかに役に立つことができるか」
などと考える方が良いようです。

どこか高尚で、
意識高い系ビジネスマン
を彷彿とさせ、
少し嫌悪感も持つ人もいるかも知れません汗

偉大な成功を収めた人には、
利己的な人より
他者思考の人の方が多いのも確か。

ここはひとつ、
「意識高い系」に興じてみるのも
面白い選択です。

好奇心を味方につける

「自分の興味があることは
そりゃあ勉強にも身が入るでしょうよ。」
という話ではありません。

もちろん、
幼少期にドラゴンクエストの呪文は
あっという間に暗記した管理人ですから
興味が高い物事の学びが早いということを
否定している分けではありません。

ここでの
好奇心を味方につける
とは、
脳内の構造を利用する方法
だということです。

すなわち、
記憶を司る部位と
好奇心を刺激されると反応する部位
がほぼ同じ場所にあることを利用して、
「勉強の前に興味のあることに触れてから
勉強を始めることで、学びを深めることができる」
というテクニックです。

勉強の前に「トリビア」を聞いた学生
トリビアを聞かなかった学生では
その後の記憶テストの成績が
なんと2倍も違ったというから驚きです。

管理人も読書の前には
アレクサに頼んで、
トリビアを聞く習慣が付きました。

勉強後の効果を高めるテクニック(抜粋)

ご褒美付きの昼寝

勉強と昼寝をセットにする
管理人がお気に入りのテクニックです。笑

やり方はとても簡単で、

勉強の後半で、
内容をクイズ化しておきます。

その後に昼寝をします。
記憶は寝ている間に整理される。
という習性を利用します。

起きたら
寝る前に準備したクイズを解いて、
それに正解できたら、
自分にご褒美をあげます。

効果はテキメンに効き、
勉強がとても楽しくなりました。

管理人のご褒美は
チロルチョコレート
大好きな友人にラインを入れても良い
「ご褒美を何にしようかな?」と考える事自体がご褒美
などです。

過度なご褒美は禁物です。
ご褒美効果は小さなものでも
十分効果がある上、
より細かなご褒美の方が、
準備のストレスもないので良い様です。

ぜひ試してほしいテクニックです。

運動

勉強は腰を据えた環境で落ち着いてするもの。
という概念をくつがえされた考え方です。

私達の脳の機能は、その根底に、
狩猟採集時代にこそ適合している
という概念があります。

狩りの時代、
ゆったりした時間やくつろげる場所において
記憶する必要のあるものは少なく
反対に、
狩りで獲物を見つけた時の場所や環境
獲物を捕らえた時の方法やタイミングなど、
激しく体を動かすときこそ、
頭を働かせる必要がありました。

現代人にも
この習性がそのまま残っているので、
落ち着いている状態よりも
動いている時のほうが、
頭は働きやすくできています。

運動しながら勉強することで
より頭を働かせた状態で
内容を頭に入れることができます。

運動の程度は、
ウォーキング程度の軽いもので良く、
歩きながらや
立ちながらの勉強がお薦めです。

おわりに

これまでに取り組んできた
「勉強方法自体」の見直し。

早ければ早いほど、
今後の人生で
受け取れる恩恵は大きそうです。

今までの勉強方法は一体なんだったのか。
少し落ち込みもしたのですが、
これからのことを考えると
今の内に知ることができて良かったです。

皆様の人生の少しでも助けになれば幸いです。

大樋町

管理人
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大樋町

初めまして。
大樋町と申します。
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北陸地方住む、アラフォーの読書愛好家です。
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