はじめに:
飲食店を始めるために、
脱サラし、
貯金をかき集めて、
場合によっては金を借り、
店舗を新設し、
周りの反対を押し切りって、
四面楚歌の環境下で挑戦を始める。
挑戦とは
そんなにも壁が高いものなのでしょうか?
それとは反対に、
元公務員で、
プロ建築家と
プロボクサーを兼任しながら、
飲食については
先行知識がない状態から
勉強して焼肉屋を開業。
そして、
大成功を収めた方がいらっしゃいます。
成功の根底にあるのは、
『小さく始めることのメリット』
に気づき、
それを極めた事です。
著者は
徹底的に省エネを目指した結果、
敷地は四畳半、
冷蔵庫も、ガスもなしで、
食材の在庫を抱える事もなく、
プロボクシングと建築家を
続けながら焼肉屋の店長も
務められる勤務時間など
を実現しています。
徹底的に
省ける事を省いた
究極の省エネ焼肉屋「六花界」。
そこから
一体どんな事が学べるのか?
管理人抜粋の学んだことを
アウトプットします!
学んだこと:
プロの素人P23
著者の森田店長が
自らリサーチをしたところ、
長年繁盛しているお店や人気の老舗は、
『シンプルなコンセプトである』
と言う不思議な共通点があるそうです。
メニューや技術が沢山あれば
その数だけ人気に繋がりそうなものですが、
どうやら「シンプルさ」は
技術の向上や人気にも
一役買っていそうです。
と言うのも、
確かに、
自分が何かを学ぼうとした時、
欲張りにあれもこれも教えてください!
と言うのは烏滸がましいと思います。
学びたいことがあることはいいことですが、
欲張ってあれもこれもと手を出し過ぎれば
どれも中途半端になってしまいがちです。
著者は、
自分が素人だと認めた上で
教えを請う姿を
「プロの素人」
と呼んでいました。
プロの素人とは
自分が素人であるが故、
無知であること、
何もできないことを
真剣に割り切ってしまうことで、
消費者からの声を真正面から受けて立つ。
とスタイルです。
そのスタイルだからこそ、
不必要なものを、消費者目線で
どんどん切り捨てることができます。
「ただの素人」は
いいと思えるコンセプトや情報を
全て取り入れすぎて、
結果ブレブレになってしまうとか。
既に一流の技術を持っている料理人が
自分の店を持ちたいと独立しても、
経営の経験がないがために失敗してしまう。
と言うパターンもあるそうです。
技術が一流であろうと、
経営のやり方を
一から学ぶべきだったのでしょう。
欲張らずに、
素人感を自覚して、
向上を目指せば、
「シンプル」
に辿り着くのかも知れません。
不便さを軸に考えるP65
不便さを軸に考える。
人気のお店や老舗は
「シンプルである」という
共通点を持つことは述べたとおりですが、
これら人気店をはじめ、
どのお店を見ても、
「完璧」なお店はありえない。
と著者は言いきっています。
味付け、価格、量や質、
注文して口にするまでの時間、
駐車所の広さから、店内での快適さまで、
「完璧」を形作る要素は
たくさんありますが、
これら全部を兼ね備えることは
確かに不可能に思えます。
著者は、これをプラスと捉え、
初めからお客様に
「我慢してもらう」ことを前提とし、
省けるところを全て省きました。
そして省いて身が軽くなった分、
自分が特化していると思うところを
全面的にお客様に提供できるようになった。
ということです。
これは、以前私が学んだ
「ブルー・オーシャン戦略」に
とても似ていると感じました。
何かを捨てることで、残した一部を、
周りより、より特化することができる。
≫「ブルー・オーシャン戦略」の記事
何かをするために、何をやめるのか?
これを突き詰めると、
オリジナリティにも繋がるでしょう。
老舗から学ぶP70
著者は、
自分も飲食店を始めるにあたり、
人気の老舗を徹底的に
分析したことは前述のとおりですが、
その分析を通して、
3つの特徴
に気づいたそうです。
一つ目は「コンパクトであること」でした。
何十年と続く飲食店が、
なぜそんなにも息が長いかは、
内装のランコストが軽い。
ということに関係がありそうです。
コンパクトな内装だからこそ
何十年も続けられ、
経年と共にそれが「味(あじ)」となっていく。
何かを始めるなら、
コンパクト設計
が味噌のようです。
二つ目は、
「〇〇と言えばここ」を目指せ!
ということです。
地元に根づいた良いお店は、
「安いお酒を買うならこのお店で!」
「焼き肉を思いっきり食べるならあの店だよな!」
と言った様に、
各部門の「代表格」になります。
特徴は突き詰めると
アイデンティティとなります。
どこにしようか?
と悩んだ時にまっさきに思いつくような
アイデンティティを持つお店は
長生きする様です。
3つ目は、
「良いお店は口コミで広まる」
ということです。
「こんなお店に行ってきましたよ!」
と思わず周りに話してしまうような要素を
兼ね備えることで、
口コミで広がっていく。
何でもあるは、
当たり障りのなさ。
みたいなものを感じます。
コンパクトさは、
口コミ「しやすい」と言う特徴まで
運んできてくれます。
「なにもない」からこそアイディアが生まれるP50
コンパクトさのメリットは様々ですが、
だからといって、
諦めを放置したり、
妥協の末に大成功を収めた。
なんてことはないはずです。
2.2坪の焼き肉屋「六花界」は、
何もわざと不便な作りを
目指したわけではなさそうです。
何もない代わりに、
何を残すかを厳選し、
その厳選ために、
多大な努力がされたはずです。
ガスを引かない代わりに、
練炭を使用したり、
秘伝のタレの代わりに、
タレがないからこそ味わえる、
肉本質の味にこだわったり、
肉に合うビールは無くとも、
本来は邪道とされる、
肉に合う日本酒を模索しみたりと、
血の滲むような試行錯誤と努力の上に、
コンパクトさが実現しています。
自分に課せられた
『制限』を逆に味方につけて、
考え抜いたからこそ、
2.2坪の魔法が発動して、
全国に唯一のお店が
出来上がったのではないでしょうか?
副業をしたいが、
サラリーマンだから時間が無い。
で終わってしまうか、
だからこそ何ができるのか?
を必死に考えてみる。
制限があなたの
オリジナリティを
形作ってくれるかもしれません!
おわりに:
コンパクトにインパクト。
四畳半の焼肉屋六花界から
学べることは多く、
その中でも「小さく始めること」のメリット
をアウトプットしてみました。
挑戦とは続くものです。
一時頑張れればいいというものでもない。
著者の森田さんは、同じく商売人の父親から
「牛のよだれ」の様なお店を目指せ。
とのアドバイスをもらい、
今でも大事にしているそうです。
要するに、
「ダラダラと長く続けられる方法を考えろ」
という助言です。
長く愛される様に、
自らはコンパクトに
端的で分かりやすいものを提供する。
見習うべきだと感じました。
大樋町
読書もいいけど、「聞く」のもおつなもの👇👇👇
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