第224回:自分の人生から省いた事2.0

HOW TO

はじめに:

サン・テグジュペリは言いました。
※星の王子さまでも有名。

完璧とは
他に「足すべきもの」がない状態
ではなく、
その人から「引くべきもの」がない状態
である。

と言うことで、
私の生涯の大事にしている価値観に
無駄を減らす(節減)
というものがあります。

自分から無駄な物事を省き、
真に大事なことに集中して生きること
これが人生の目標です。

何か高尚な事だと誤解を受けそうですが、
何かを止める事は
ことの他「快感」でもあります。
無駄を省けた時の
自分に良いことをしている感
はとても心地の良いことです。

なので、常日頃から、
自分の人生の無駄に気づき、
それを排除すること
を意識して毎日を過ごしています。

とは言え、
何かを止めることは
簡単なようで難しいです。
何かに依存している場合、
ダメだと理解しつつも、
自分が好きでやっていると強引に解釈し、
人生から取り除く事を
自ら難しくしています。

しかしだからこそ、
苦労の末に取り除く事ができると、
驚くほどのメリットを自覚することができます。
周りより頭一つ飛び出た気分
を味わえますし、
時間が増えたり、
健康が促進されたり、
何を止めるかにもよりますが、
そのどれもが
自己肯定感
を高めてくれる事になります。
「なんでもっと早く
取り掛からなかったのか」
と後悔の念すら出てきます。

今回は、
節減した事の中でも、
これを引いたら世界が大きく変わった
と自覚した代表的なものをアウトプットして
皆様の役に立ててもらおうと言う試みです。

どこか自己満足感の出てしまう記事
にもなりかねませんが、
どうぞ少しだけお付き合いください。

自分の人生から引いた事:

タバコ

まず最初にまず思い出すのが
タバコ
です。

かつては私も愛煙家で、
タバコを1日1箱必ず吸っていました。
タバコが中心の生活で、
何をするのも
そこではタバコが吸えるか?
を基準に行動していました。

百害あって一理なし
との文言は耳にタコができるほど
聞いたものの、
じゃあなんで売ってるの?
と反論し、
実に20年以上もタバコを吸っていました。

タバコは依存症の王様とも言える習慣で、
止めるには
「覚醒剤を絶つほどに難しい」
とさえ言われています。

若くしてタバコに手を出したのは
カッコ良く思っただとか、
ストレスからでもなんでもなく、
友人からの強引なススメを断れなかった事
が原因だと記憶しています。
そこまで仲の良い友人でもなかったです。

それを断れば、
何十年間も健康を損なう事なく、
何百万も浪費する事なく
人生を過ごせていたと思うと、
後悔の念が大きいですが、
過去は変えることはできません。

そこで視点を変えてみると、
タバコを吸った人でないと、
タバコをやめる苦しみ
それを乗り越えた達成感
自分の自制心
に気づくことはできない
との気づきにも至りました。

言葉が合っているかは分かりませんが、
タバコの習慣があったからこそ、
禁煙する自制力や忍耐力が
こんな自分にもあったのか
と再確認できたわけです。

もしタバコを吸っていなかったら、
依存性の強い習慣を断ち切る力
が自分は持ち合わせている。
と気づくことは無かったかも知れません。

ネガティブな物事から、
ポジティブな事を見つけ出す
これ自体も禁煙をしたからこそ
実感できた事です。

何かを止めるという響きは、
どこかネガティブです。
しかし
止めたからこそ得られること
もたくさんあるのです。

YouTube

私はNetflix大好き人間で、
その私が動画は良くない、
見るのをやめよう。と言っても、
説得力に欠けている様に見えます。

しかし、私の中では、
2時間かけて
1本の映画を見る事
と、同じ時間をかけて
YouTubeの動画を見続ける事
には明確な違いがあります。

TikTokなどのショート動画集も含め、
YouTubeなどの動画の場合、
2時間前に見た内容を覚えていますか?
と聞かれても答えられません。
「全く覚えていない」が回答です。

その結果は
TikTokのショート動画だとより顕著で
どんな内容どころか、
「何の」動画を見たかすら
答えられませんでした。

見た後に、
「あー、面白かった」
の一言で感想が終わってしまう。
確かに暇つぶしにはなっても
そこに学びは無い
と感じてしまったのです。

映画であるなら、その内容が、
果たして自分好みではなくても、
何かしらの感情
が後には残ります。
その感情は内容に沿ったものなので
そこには見た意味や意義
のようなものが残ります。

私が、
Netflixは許せても、
ショート動画は許せないのは
ここにあります。

TikTokのアプリを開いた瞬間、
「終わりの始まり」だ。
自分でもわかっているはずです。
ただただ時間を溶かすハメになる。

後悔を押してアプリを開く前に
アプリを消してしまうことを
強く強くお勧めします。

スマホゲーム

スマホゲームは
時間と共にお金まで吸い上げる、
もはや恐ろしいと言っても
過言ではないシステムではないでしょうか。

・ギルドシステム
・毎日ログインすると
 月末にはレアアイテムがもらえる
 カレンダーご褒美システム
・毎月のように開催されるイベント
などなど、
これらはユーザーを
楽しませるため
に企業側が準備しているものだと
誰もが思っています。

しかし裏を返せば、
これらのシステムは、
ゲーム提供者が周到に、
客をゲームに繋ぎ止めるため
に準備した罠に他なりません。
その技術は心理学をも利用した
ある意味では素晴らしい出来栄えで、
ユーザー個人が対抗できる事は難しいはずです。

やめようと思ってもやめられない。
これは自分の意志力が低いわけではなく、
ゲーム提供側がそのように仕組んでいるのです。

例えば「ギルド」がその典型です。
人は群れをなす「猿」の様な動物から
進化した生き物です。
孤高ではなく「社会」を重んじる存在。
それが人間です。
そこをついたのがギルドシステムです。

ゲーム提供者は言います。
一人で戦うより
仲間や彼らとグループを作って戦う方が
楽しいし効率もいいですよ!と。

実のところ、
社会を重んじる我々人間は、
一度自ら作ったり、
自らの意思で参加したグループを
自分から壊したり、抜け出したりは
人間できないものなのです。
なので、
一度ゲーム内でギルドに参加してしまうと
顔を見たこともない
実名さえわからないギルドメンバーのために
もうとっくに飽きたはずのゲームを
永遠に続けていくことになります。
ゲームをやめるどころか
飽きを解消するために
新しいイベントやキャラクターに
どんどんのめり込んでいくことでしょう。

毎日ログインシステムもそうです。
例えば、
毎日ログインすると
無料で何らかのアイテムがもらえたり、
それを30日間続けると
最終日には、普段では考えられないほどの
貴重なレアアイテムやキャラクターが
配布されたりします。

スマホゲームの正体は
ただのデータの塊に過ぎず、
ゲーム管理者は、
データを複製することで
いくらでもアイテムをユーザーに提供できます。
ユーザーはそれを
さもありがたい事の様に受け取り
毎日せっせとログインに勤しみます。

まんまとゲーム管理者の
「客を逃がさない戦略」
にハマってしまっているわけですが、
ユーザーはそれに気づいてもいない
可能性があります。
カル・ニューポートさんによる著書
「デジタルミニマリスト」
を読んでみるとその恐ろしさが理解できます。

つらつらとスマホの弊害を述べて来ました。
とはいえスマホは便利すぎて、
スマホ自体を手放す事は不可能に思えます。
せめて中のアプリを限定することで
最近では使用時間を「1時間程度」まで
抑えることができました。

あれだけ没頭していたスマホゲームでも
「えいやっ」と一旦離れてしまえば
意外にもすぐに
スマホゲームのない世界
に慣れてしまいました。
スマホが手放せず、
休日でもおしりに根が張った状態で
机にしがみついてゲームをしていた日々
とは今後一切おさらばできます。
もっと早くに手放していれば
と思わずにはいられません。

おわりに:

節減は私の大事な価値観であり、
減らす事
は人生を変える力があります。

下手に余計なものを足すより、
無駄で不要なものを減らす事で、
随分と悩みも減ったように思います。

何事にも余裕は必要だと思います。
時間の余裕はその最たるもの。
時間に代表されるように
やることを減らすことにより
代わりに得られる何か
が存在する事は確かです。

個人により違いはあれど、
自分のマイブームを分析して
ゲームや動画など
達成感の無いことに没頭するより、
運動や読書や趣味など、
より充足感を得られること
に割く時間を増やすと、
人生はもっと輝き出すことでしょう。

大樋町

大樋町

初めまして。
大樋町と申します。
「おおひまち」と読みます。
北陸地方住む、アラフォーの読書愛好家です。
日頃は通訳などを生業としております。
良い本は心の友。
私の友人たち(愛読書)から学んだことをアウトプットする場としてブログを書いております。
毎週、月曜日にブログを更新中。(少ないw)
ありがたい事に、
読者様が増えてきたから身を引き締めねばw
目指せ実用書知識のウィキペディア!(暴言)

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