第299回:アート・オブ・スペンディング・マネーから学ぶ 🎨💰

読んだ本

はじめに|お金は「稼ぎ方」より「使い方」 🧠

お金を稼ぐことよりも大事なのは、
お金をどう使うか?

そう説く本書の著者は、
『サイコロジー・オブ・マネー』で知られる
**モーガン・ハウセル**氏です。

同書は世界累計800万部を突破したベストセラー。
本書が解き明かす
**「幸せと自由の買い方」**とは、
一体どのようなものなのでしょうか。

著者は断言します。

お金の使い方は「アート」だ。

本ブログでも、
「幸せなお金の使い方」をテーマにした書籍を
これまで数多くアウトプットしてきました。

それらの多くは
科学・心理学・行動経済学といった
**サイエンス(科学)**を軸にしたものでした。

ではなぜ、
あえて著者は「サイエンス」ではなく
**「アート」**という言葉を使ったのでしょうか。

お金の使い方は主観の世界 🎭

著者によれば、
アートとは主観だけがものを言う世界です。

たとえば、
モナ・リザ
ムンクの叫び を見て、
何を感じるかは人それぞれ。

正解も、不正解もありません。

お金の使い方も、
それと全く同じだと著者は言います。

どうすれば幸福になれるのか?
それは、その人による。

一見すると、
身も蓋もない答えに聞こえます。

しかし本書を読み進めると、
それこそが唯一にして最終的な答えなのだと
腑に落ちてくるのです。

私たちはどうすれば、
今の自分に満足し、
幸福になり、
お金との関係をより良く保てるのでしょうか。

本書から学んだことを
以下にアウトプットします。


学んだこと①|期待が収入を上回ると不幸になる 📉

人の脳は「もっと」を求め続ける

人の脳は、
「もっと、もっと」を繰り返す器官です。

  • もっと強く

  • もっと多く

  • もっと楽しく

  • もっと美味しく

  • もっと幸福に

上を見ればキリがありません。

では、
世界で一番裕福な人は幸福なのでしょうか?

調べてみると、
石油王ですら「まだ何かを求めている」
と言われています。

ここから分かるのは、
お金だけでは幸福は完成しない
という事実です。

お金は人間の本質を変えない

一方で、
裕福でなくとも幸福な人は大勢います。

  • 家族愛に恵まれ

  • 友人に囲まれ

  • 子どもに尊敬され

  • 愛情深く人生を生きる人

お金を得さえすれば
幸福になれる、という考え方そのものが
不幸の入り口なのかもしれません。

なぜなら、
お金は人間の本質を変えないからです。

多額のお金を得ても、

  • 恋人が浮気しなくなるか?

  • 親友が増えるか?

  • 子どもに尊敬されるか?

答えは、
お金とは無関係です。

むしろ大切なのは、

  • 家族をどれだけ尊重できたか

  • 友人関係をどう保ってきたか

  • 人間関係を誠実に築いてきたか

ここにこそ、
人間の本質が表れると著者は述べています。

感謝されるお金の使い方をしているか?

得たお金の使い道が、

  • 行きたくもない職場に通うための高級車

  • 家族を顧みない贅沢

  • 見栄や自慢のためだけの高級品

であるなら、
幸福からは遠ざかるでしょう。

「得たお金で、どれだけの人に感謝されるか?」

これは、
お金と人間性を結びつける
非常に重要な問いです。


学んだこと②|私たちを幸福にするのは「ギャップ」 ✨

幼い頃の事故で失明し、
46歳で視力を取り戻した男性の話があります。

彼が最初に感動したのは、
誰も見向きもしない
病室のカーペットでした。

著者は言います。

人を幸福にするのは「期待(ギャップ)」である。

幸福になるお金の使い方の極意

それは、

必要なものすべてと、欲しいものの一部を手に入れる

という考え方です。

欲しいものを
すべて手に入れてしまうと、
欲望は価値を失います。

毎日、
五つ星レストランの食事をしていれば、
百円のファストフードでは
満足できなくなる。

高級ワインしか飲めなくなった状態を、
果たして幸福と呼べるでしょうか。

「たまにの贅沢」が幸福を際立たせる

運動後の水。
子どもが寝静まった後の静寂。
空腹時の食事。

今、持っていないからこそ幸福は輝く

**アーノルド・シュワルツェネッガー**の言葉に、
こんなものがあります。

健康に良いものを食べるのが基本だが、
たまには不健康でも美味しいものを食べる。
そうでなければ意味がない。

常に我慢だけの人生では、
幸福は感じられません。

「たまにする贅沢こそが至高」
この言葉は覚えておきたいところです。


学んだこと③|リスクと後悔のバランス ⚖️

今を生きるか、将来に備えるか

享楽的に生きるキリギリスか。
将来のために備えるアリか。

どちらか一方では、
どちらも後悔が残ります。

著者が勧める解決策は、
非常にシンプルです。

将来の後悔を最小限にする

80歳になった自分が、
今を振り返ったときに
後悔しない選択をする。

貯蓄は「犠牲」ではなく「自立」

1万円を貯蓄することを、

  • 欲しい服を我慢した

  • 楽しみを失った

と捉えるのではなく、

  • 選択肢を増やした

  • 自立力を高めた

と考えてみましょう。

お金を
「消費」ではなく
「自立」として使う。

この視点に立てば、
ひもじさは消えていきます。

比較してしまうのは自己探究不足

著者は言います。

他人と比較してしまうのは、
自己探究ができていないからだ。

自分が何を大切にし、
どんな価値観で生きたいのか。

それが明確になるほど、
他人の人生は
良い意味でどうでもよくなります。

また著者は、
「何を買うかより、何を買わないかが大事」
とも述べています。

**ナシーム・ニコラス・タレブ**の言葉も
非常に示唆的です。

お金のために嫌なことはしないと決めた方が、
人は豊かになれる。


おわりに|お金の使い方が人生を決める 🌱

お金をもっと稼ぐことに
執着しがちな現代。

私自身も、
昇任だ、得だ、損だと
騒ぎすぎていた時期がありました。

そんな中で出会った、
**良い意味での「解毒剤」**のような一冊です。

お金の稼ぎ方よりも、
その使い方にこそ、幸福と成功が潜んでいる。

当たり前のようで、
つい忘れてしまうこの真理を
改めて学び直すことができました。

大樋町

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大樋町

初めまして。
大樋町と申します。
「おおひまち」と読みます。
北陸地方住む、アラフォーの読書愛好家です。
日頃は通訳などを生業としております。
良い本は心の友。
私の友人たち(愛読書)から学んだことをアウトプットする場としてブログを書いております。
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