第104回【書評】カエルを食べてしまえ!から学ぶ【一番大変なことを一番先に終わらせる】

読んだ本

はじめに:

「やるべきことを先に終わらせること」
何度も聞いた、
そんな事は分かっていると
思わず返したくなるフレーズです。

誰もがそれをやりたくてもできないから
毎日を鬱々と過ごす羽目になっています。

本書の著者はブライアン・トレーシー
商業と経営管理学の修士を持つ、
敏腕のコンサルタントでもあり、
大開発会社のCOO(最高執行責任者)です。

彼は教えてくれます。
やるべきことを終われせるためには
どんな考えで持って挑めばいいのか?
本当に何もかもを
「先に」やればいいのか?

学んだことをアウトプットします!

学んだこと:

カエルを先に食べる

何はともあれ、
カエルは先に食べる方が良さそうです。

カエルとは、
当たり前ですが、物の例えであり、
『やるべき仕事やタスク』
の事をさしています。

もし目の前に
2つのカエルがあるなら、
醜い方から食べてしまいましょう!

1番大変な作業を
1日の1番集中できる『朝一番』
に終わらせる。
本書の主張はここに尽きます。

もし、
その日1番のストレスを
その日の最初に完了できれば、
残り全てに余裕を持って臨めるし、
果たして、
残りの全てが上手くいかなくても、
1番大事なタスクは既に終わっている。
というわけです。

1番大事なタスクは、
1番困難なタスクである事が多いですが、
だからこそ、
この考えは強力なのだと思います。

著者は更に、
カエルはじっと眺めてはダメだ。
と指摘しています。

一日の1番最初に
事を起こす事に意味があります。

上記の通り、
ヒトは開始1番が集中できます。
やるべきタスクと
睨めっこをしてしまうい、
時間が経てば経つほど、
腰は重くなります。

先延ばしは避けて、
いの一番に、
1番大事な作業を片付けてしまいましょう!

サラミ•スライス法

朝一番にカエルを食べるべきである。
とは理解した。
ただ、それができないから困っている。

と言うわけで、
朝一番にカエルを食べるのに困っている方は、
『サラミ•スライス法』
がおすすめです。

朝一番に食べられないのは、
カエルが『大きすぎる』からかも知れません。

なので、
サラミを食べる時の様に、
タスクを細切れにするのです。

さらに、
『スイス•チーズ法』を採用します。

スイス•チーズの様に
仕事にも穴をたくさん空け、
タスクを軽くして、
自分の意識をタスクに向かわせます。

休憩をたくさん設けて、
タスクに取り掛かり易くしましょう。

世に言う成功者たちは
当たり前のように腰が軽く、
さっさと行動を起こしてしまってから
たくさん休憩を取る。
という方法を好むようです。
まさにこのメソッド2種を
自然と実践しています。

カエルは工夫すれば、
朝一番でも
ぽいっと口に運べるようです。

テクノロジーによる時間の浪費を止める

6000億ドル以上を扱うファンドマネージャー
ビル・グロスさんは、
定期的な運動や瞑想を欠かさず、
その間は、一切のデジタル機器を
触らないことで知られているそうです。

スマホを触らないだけで、
どれだけの時間を捻出できるでしょうか?

私の場合、一時期ではありますが、
一日で6、7時間
は平気でスマホを使用していました。
土日はもっとひどく、
10時間以上
スマホを触っている事もしばしば。

現在では、デジタル片付けを行い、
一日約50分程度
に「なんとか」収まっています。
≫デジタル・ミニマリストの記事をどうぞ!

何が恐ろしいかと言えば、
スマホを触って何をしていたか?
6時間前に私はスマホで何をしていたか?
を自分で答えられなかったことです。

一日が終わってから
スマホの使用時間を確認するまで、
何時間も画面を見ていたはずが、
当の本人には一切の自覚が無い。
言われなくでも由々しき事態であると
皆が気づいているはずです。

デジタル機器に集中力を持っていかれては、
カエルを食べるどころか、
カエルを食べる事に気を回すことすら
できないのでは無いでしょうか?

スマホを触り方一つで、
一日の質が変わってきます。
何時間も首をうなだれるには
もううんざりです。

スマホは便利過ぎて、
完全に手放すことは、
時代に逆らっているようでナンセンスです。
大事なのはバランスですが、
スマホは一度ロック画面を外したら、
目が釘付けになるような「仕組み」になっています。

個人的には
ある程度の「スマホ縛り」はやはり生きる上で必要だと考えます。
デジタル機器に使われるのではなく、
人間が主導を持って取り扱えるよう、
デジタル片付けは是非試していただきたいです。
≫デジタル・ミニマリストの記事をどうぞ!

おわりに:

本書には、
今回ご紹介したメソッドを含めて、
21個のカエルを食べる方法が
記載されています。

目標を明確に。や
20対80の法則などのお馴染みメソッドも、
カエルを食べる
という視点から見てみると、
新鮮でさらに参考になりました。

カエルを先に食べる事で、
余裕のある人生をあなたに。

タクスクをカエルに例えた、
ユニークなメソッド達が背中を押してくる本書。
ボリュームもなく、
サクッと読める本でもあります。
今まさに余裕を欠くという方に
是非手に取って欲しい一冊です。

大樋町

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大樋町

初めまして。
大樋町と申します。
「おおひまち」と読みます。
北陸地方住む、アラフォーの読書愛好家です。
日頃は通訳などを生業としております。
良い本は心の友。
私の友人たち(愛読書)から学んだことをアウトプットする場としてブログを書いております。
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