はじめに 🌞
美術に詳しくない人でも、大阪のシンボルとも言える 太陽の塔 を知らない人は少ないでしょう。
その作者である 岡本太郎 は、今では誰もが知る芸術家です。
しかし本書を読むと、その成功の裏には
「他人と同じではダメだ」
という切実な危機感と、それを貫く強い意志があったことが分かります。
さらに岡本氏は、日本社会に根付く「周囲に合わせる文化」に警鐘を鳴らしています。
徳川時代の長い封建社会では、
- 村人として生まれたら一生村人
- 周囲と違えば村八分
という価値観が存在しました。
もちろん現代は違います。
しかし私たちは今でも、
- 失敗したらどうしよう
- 周囲からどう思われるだろう
- 本当にやるべきことは何だろう
と考え過ぎて、行動できなくなることがあります。
本書は、そんな現代人の背中を押してくれる一冊です。
今回は『自分の中に毒を持て』から学んだことをアウトプットします📚
学んだこと①
ダメな自分を認めることから始まる 💡
岡本氏は、
「自分には無理だ」
と最初から決めつけてしまう生き方を、とてももったいないと語ります。
一方で、
「自信があるから行動する」
という考え方も否定しています。
なぜなら、
自信は行動した後についてくるものだからです。
「私なんかには」は思い込み
世の中には、
- 自信がない人
- 不安な人
- 失敗が怖い人
がたくさんいます。
実はみんな同じです。
それなのに、
「自分だけは特別に無理だ」
と思ってしまう。
岡本氏は、それをある意味で「思い上がり」だと言います。
厳しい言葉ですが、とても本質的です。
未熟だから面白い
本書には印象的な言葉があります。
熟しているものほど無抵抗である
未熟だからこそ面白い
未熟さは欠点ではありません。
むしろ、
- 学べる
- 挑戦できる
- 失敗できる
という可能性の塊です。
だからこそ、
失敗を覚悟して飛び込んでみる。
それも人生の醍醐味なのだと感じました。
学んだこと②
成功はゴールではない 🚶
よく
「失敗は成功の母」
と言われます。
しかし岡本氏は、この言葉に少し違和感を持っています。
なぜなら、
失敗を成功のための手段として考えることに、どこか打算的な匂いを感じるからです。
人生は計算どおりに進まない
人生は、
- 傷つき
- 悩み
- 苦しみ
- 迷い
ながら進むものです。
だから、
「失敗したから意味がある」
のではなく、
全力で生きた結果として失敗もある
という考え方なのでしょう。
本当の冒険とは何か
世界には冒険家がいます。
命をかけて未踏の地へ向かう人たちです。
しかし岡本氏は、
「冒険」という言葉を人生のお遊びのように使うことを好みません。
なぜなら、
私たちは生まれた瞬間から人生という冒険の真っただ中にいるからです。
岡本太郎流の冒険
本当の冒険とは、
- 人と違う意見を持つ
- 周囲に流されない
- 自分の価値観で生きる
こと。
特別な場所へ行くことではなく、
自分の人生を自分で生きること
そのものが冒険なのです。
学んだこと③
太郎流の恋愛観 ❤️
芸術家の恋愛観とはどんなものでしょうか。
情熱的なイメージのある岡本太郎氏ですが、生涯独身だったそうです。
その理由の一つとして、
結婚は安心感によって恋愛の緊張感を弱める
という考え方があったようです。
恋愛とは相手の中に自分を見つけること
岡本氏は、
恋愛とは相手に自分を見つけること
だと言います。
人は自分にない何かを相手の中に見つけるから惹かれる。
とてもロマンチックな考え方です。
片思いも恋愛である
さらに印象的だったのは、
片思いであっても恋愛は成立する
という考え方です。
- 年齢差があっても
- 同性愛であっても
- 叶わぬ恋であっても
恋をしている事実そのものに価値がある。
むしろ片思いの方が強烈だ、とまで語っています。
この考え方は、多くの人の心を軽くしてくれるのではないでしょうか。
学んだこと④
「いい感じ」で終わる人生は面白くない 🎨
岡本氏は美しさについても語っています。
誰が見ても
「いい感じだね」
で終わる作品には魅力を感じないそうです。
なぜなら、
本当に人の心を動かす作品には、
- 違和感
- 衝撃
- 怒り
- 感動
が含まれているからです。
人生も同じ
これは人生にも当てはまります。
人から嫌われないように、
- 無難に生きる
- 空気を読む
- はみ出さない
ことだけを考えていると、
「いい感じ」で終わる人生になってしまうかもしれません。
岡本氏は、
もっとむき出しの命で生きろ
と語りかけてきます。
傷ついてもいい。
負けてもいい。
転んでもいい。
その中でしか味わえない感情があるのだから。
おわりに 🌈
ここまでアウトプットしてきて最後に言うのも変ですが、
この本はやはり
「岡本太郎の言葉そのもの」で読んでこそ意味がある本
だと思います。
学術書のようにエビデンスやデータを積み重ねる本ではありません。
むしろ、
一人の人間が人生と格闘した記録です。
その言葉には、
- 孤独
- 悲しみ
- 怒り
- 優しさ
が同時に存在しています。
そして最後には、
孤独なのはみんな同じだ
というメッセージにたどり着くような気がします。
だからこそ、
失敗を恐れず、
人と違うことを恐れず、
自分のやりたいことをやってみよう。
そんな勇気を与えてくれる一冊でした。

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