この本を読む前の管理人(ビフォー)
ゲームは一日中できるのに、なぜ勉強ではその集中力を発揮できないの?
集中力が高いのは生まれついての才能だし、もうどうしようもないのでは?
そもそも、人生において、こんなに大事な能力(集中力)を、人はなぜ分散させやすい様に進化してしまったの?
こと、勉強嫌いの言い訳をさせたら定評のある管理人です。笑
集中力に対する疑問はつきませんが、上記の疑問その全てに回答を得ることができるのが本回からご紹介する「ヤバい集中力 鈴木祐著」です。(詳細下記参照)
この本では、ヤバい集中力を発揮する為の45のメソッドが紹介してあります。
その中でも、管理人が試して効果的だったものや、これから生活に取り入れたいメソッド等を中心に、以後ブログ数回に渡りアウトプットしていきます。
今日は、ヤバい集中力シリーズの記念すべき第1回目としてその概要をアウトプットします。話の序章・導入部分に当たります。
気づき
はじめに
冒頭の疑問の一つ「集中力は生まれついての才能なのか?」についての答えを明かすと、
「生まれつきの性格によって50%は決まるものの、遺伝によらないもう半分は修正が効き、それは“ある要素”で決まる」です。
では“ある要素”とはなんでしょう、簡単に説明すると
「財布を拾った時に現れる天使と悪魔」
です。要するに本能(悪魔)と理性(天使)。
勉強を止めたい!と主張するのが本能(悪魔)で、続けるよう自分に言い聞かせるのが理性(天使)というわけです。
この本では、本能(悪魔)のことを「獣」、理性(天使)のことを「調教師」とメタファーして話が進みます。
管理人もこの言葉を借りて、アウトプットを進めようと思います。
そもそも、集中力とは、自己効力感、モチベーション管理能力、注意の持続、セルフコントロール能力などの小難しい言葉をまとめた能力のことで、これを理解しやすくするために著者は「獣」と「調教師」というメタファーを利用しているのです。
獣(本能・悪魔)とは「獣は単純で過敏だが、超絶パワーを発揮する。」
獣の3つの特性は
・難しいものを嫌う
・あらゆる刺激に反応する
・パワーが強い
です。
現代では、タスクが複雑化して、普通に生活していても、難解な出来事に出くわしてしまいます。そもそも獣は難解なもの嫌うのに、周りが複雑化していけば、集中力は保てません。
また、獣は、生存競争に勝つために、五感を刺激するものには即座に反応できるように進化しました。まさに600万年をかけて磨き上げられた生存プログラムです。
そして、一旦気がそれれば、獣は、またたく間にあなたを支配してしまうパワーを持っているのです。
それもそのはず。もし獣が餌を見つけて、それを食べることに「集中」してしまえば、その餌を狙う外敵から襲われても対応できません。もっとよい餌が横を通り過ぎても、それに気づくこともできないはずです。
そうならない様に、「獣」、すなわち私達の本能は、生き残るために、「集中しない」という選択肢をとったのです。
もともと人とは、集中できない生き物であるということを、最初に現実として受け入れなければなりません。
調教師(理性・天使)とは
残念ながら、獣に対して調教師は圧倒的に不利な立場であることに疑いはありません。
だからこそ、ここぞという時に人は、集中力を発揮できずに色んな場で獣に負けを喫してきました。
調教師の特性は
・論理性を武器にする
・エネルギーの消費量が多い
・パワーが弱い
です。
獣がケーキを見た途端に「食べよ!」と支配してくるのに対し、調教師は「今ここでケーキを食べたら太って後悔するぞ」と合理的・論理的処理を行います。
しかし、この調教師は穀潰しで、脳のワーキングメモリに大きく依存し、このワーキングメモリを駆使する必要があります。他方、獣にワーキングメモリは必要ありません。
ゆえに、調教師はパワーも弱く、獣に対して圧倒的不利な立場にあるのです。
狩猟採集時代ではなく、現代を生きる私達には厳しい現実ではあります。
それらを踏まえて
ここからが大事なところで、獣が強力で敵わないのなら、導いてしまえばいい。とういのが簡単な結論です。
獣が強力なら、味方につけて協力関係を繋げばいいというわけです。時には計略を巡らせて獣の虚を突くということも必要になってきます。
そもそも、獣は自分に害を与えようとしている訳ではなく、今日、私達がここまで繁栄できたのは、獣が原始の世界において、危険から身を守り、カロリーを得るためのモチベーションを与えてくれたからです。
今度は、私達が、現代の生活に集中力をもたらす為に、獣を導く番です。
この本を読んだ後の管理人(アフター)
著者の言葉通りを聞けば、調教師は人間です。人間にはするどい爪も牙もなく、獣より体の大きさも、俊敏さもどれも敵わないことでしょう。
それでも、サーカスにいけば、獣を手懐ける調教師がいます。
獣の特性を知り、対策をとれば、力の強い獣を、調教師はあやつることができるのです。
この本で紹介されているメソッドを愚直にこなせば、集中力向上を期待できます。
以後は、具体的なメソッドやテクニックのアウトプットに移行します。
今日の書籍
【名 称】 ヤバい集中力 AWESOME FOCUS
【著 者】 鈴木 祐 YU SUZUKI
【価 格】 定価 本体1400 +税
【発行発売】 SBクリエイティブ株式会社
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