第44回【書評】スタンフォードのストレスを力に変える教科書を読んで【ストレスを味方につける】

読んだ本

約6000文字の書評となります。

共感部分 ストレス苛まれる毎日とおさらばしたい

日々のストレスをどうにかしたい。
実際ストレスがない人生なんて存在するのか?
なるべく関わりたくないストレスを味方につけるなんてできるの?

これから人生を生きていく上で、どうやってもストレスは生じてきます。
今までカルトの様に
ストレスは体や精神に悪いもの
と思ってきました。
実際にストレスで病気になる人もいます。
(※管理人もその一人でした)
ストレスを根こそぎなくすことは無理かもしれない。
でも、見方を変えることで
ストレスとの付き合い方を変えて、
自分の力に変える方法
があれば、知りたくはありませんか?

今回、紹介の本から学んだ、
ストレスを力に変える方法
をアウトプットしていきます。

この本から得られるもの

題名のとおり、この本からは
ストレスを力に変える
方法を学ぶことができます。

ストレスは体に悪い面ばかりではなく、
むしろ、「人の助け」
になるという、衝撃的な内容となっております。
今後の人生において、これはとても大きな武器になります。

これはスピリチュアルではない、
科学のお話し。

著者のプロフィール

著者 ケリー・マクゴニガル
題名のとおり、
スタンフォード大学で博士号を取得した健康心理学者です。
過去作『ストレスと上手に付き合う』はTEDプレゼンテーション※で、
900万回超の再生回数を誇る。
※世界中の著名人による様々な講演会を開催・配信する非営利団体
心理学、神経科学、医学など広い分野での最新の知見を用いた、
実践的戦略を提供しています。

本の概要

文章の章立てはとても分かり易く、
前半では「ストレスを見直す」ことについて、
3つの章で書かれています。

第一章すべては思い込み
第二章ストレス反応を最大の味方にする
第三章ストレスの欠如は人を不幸にする

後半は「ストレスを力に変える方法」です。
こちらも3つの章で書かれており、

第四章 向き合う
第五章 つながる
第六章 成長する

プロローグやエピローグを除き、
内容を純粋に分けると、
全六章立ての構成になっています。

管理人的抜粋ポイント【要点を解説】

要点1まずは思い込み「マインドセット」を変える

「実際そうなら、実際そう成る」
プラセボ効果の強力版とも言える「マインドセット」

ストレスへの認識を変えることが、
ストレスを力に変える第一歩目となります。

認識で結果が変わるとう調査があります。
1998年にアメリカで、約3万人の成人に対して実施された調査です。

まず、
「ストレスは健康に悪いと思うか?」
との質問に回答してもらった後、8年間追跡調査を実施します。
かなり大規模な長期間を要した調査です。
その結果は、、、。

とても残念なことに、
「強度のストレスがある場合には、死亡のリスクは43%も高まった。」
との結果でした。

やはり、ストレスは、健康に害をなすものなのか。

しかし、この調査には続きがあります。

実は、
死亡リスクが高まったのは、
強度のストレスを受けた実験参加者の内、
最初の質問で
「ストレスは健康に悪影響がある」
と答えた方『のみ』だったのです。

ストレスは必要なものだ
と回答した人は、死亡リスクが高まることはなかったのです。

更には、
ストレスは害にならないと認識する人は、
ストレスを感じやすい人よりも
死亡リスクが低かったとのデータまであります。

この結果を踏まえて、
じゃあ、だからと言って、
ストレスを身体にいいものだ
と、今までの認識を無理やり全く逆方向へ向ければいいのか?

ここでのポイントは、
ストレスをそのまま身体にいい
無理やり思い込むことではありません。

ストレスは害になるという認識を捨てさる必要はなく、
重要なのは、

ストレスには、悪い側面も確かにあるが、
良い側面もあるのは事実だから、
あえて、そのいい側面に着目して、
いい側面を享受しようじゃないか。

ということです。

マインドセットの面白い実験をもう一つ紹介します。
ホテル客室係に対して行われた実験です。
あまり知られていないことですが、
ホテル客室係の業務は激務です。
オフィスワーカーの1時間あたりの消費カロリーは
「100キロカロリー」なのに対し、
客室係の消費カロリーは、
実に3倍の『300キロカロリー』もあります。
※目安として、ダイエット中の「一日」の目標運動消費カロリーが約300キロカロリー。
管理人が300キロカロリー消費しようと思うと、速歩き気味のウォーキングを50分近くする必要がありました。

しかし、客室係には、その認識がありませんでした。
そこで客室係の休憩部屋に、
客室係の業務は立派な運動であるとのポスターを貼り、
掃除をしたら○キロカロリー消費
など、行動別の消費カロリーを表示しました。
すると、4週間後、
実際に、体脂肪率と体重が減少してしまったのです。
何十年と同じ業務を続けてきても何も変わらなかった体脂肪率や体重が、
認識を変えた(マインドセットを変えた)
ことにより、実際の身体にまで変化をもたらしました。

結論、
「その人がどう思っているかによって、どちらの効果が表れるかが決まる」
ということです。

要点2ストレス反応を味方につける

ストレス反応とは
ストレスを感じると、体内では、
アドレナリンやコルチゾールが分泌されます。
これが「ストレス反応」と呼ばれるもので、
ストレスの状況に対して
なんらかの対処をするのに役立つと言われています。

更に、ストレス反応には様々な種類があると著者は述べています。

原始的で、シンプルなストレス反応には
闘争・逃走反応(とうそう・とうそうはんのう)
と呼ばれるストレス反応があります。

動物には、もともと本能により、
外敵に相対した時には、
戦う若しくは逃げる
判断をし、素早く行動に移す必要があり、
これを可能にするのが闘争・逃走反応です。

動物が身に危険を感じると、
体内では
アドレナリン、エンドルフィン、テストステロン、ドーパミンなど
が分泌され、
脳を活性化させると共に、
心拍数は上がり、呼吸は早くなり、筋肉が緊張し、
戦うか、逃げるか
瞬時に行動が起こせるスタンバイ状態になります。

この機能は、犬猫などの動物に限らず、
私達人間を含め、脈拍をもつ動物はすべて兼ね備えています。

しかし、この闘争・逃走反応は、ミスマッチ理論とも呼ばれ、
こと人間に関して言えば、ストレスは外敵に出会った時だけに
発生するものではなく、実に様々な場面で発生するものです。
会社の上司に怒られる
税金の計算
家族のけんか
など、それが起きるたびに、
戦ったり、逃げたりするわけにはいきません。
たしかに、
目の前でテロが発生したり、
火事に巻き込まれてしまったり、
川で溺れる人を見つけたりした時には
闘争・逃走反応があるおかげで、
命が救われたり
誰かを救う
なんて場面も出てくることでしょう。

しかし、
ストレス反応の内、
さら着目すべきは次点達です

ストレスがあっても、危険度が低い場合。
闘争・逃走反応ではなく、
チャレンジ反応と呼ばれる
別のストレス反応状態に変わります。

チャレンジ反応の時は、
アドレナリンやテストステロンの分泌により、
集中力が高まり、力が湧いてきますが、
恐怖は感じません。

このチャレンジ反応は、
ストレスから回復したり、
ストレスから学んだりすること
に効果が高いです。

また、ストレスを感じた時、
オキシトシン
というホルモンが分泌されます。
このオキシトシンが強まると、
人への信頼度が高まります。

要するに
人の役に立ちたいとの気持ちが強くなり、
人とのつながりを求める気持ちが高まり、
周りの人の考えている事や感情に気がつき、
理解する力が強まります。

仲間を守りたいという気持ちが高まり、
そのための力と勇気をもたらしてくれます。

これがもう一つのストレスを味方にする要素
思いやり・絆反応
です。

ここまでで、
「ストレス」とは、
健康をただただ害するだけのものではない。
ということが分かってきたと思います。

要点3ストレスを利用する

次は、更に、
「ストレスを利用する」ことについて、
アウトプットします。

ストレスにはメリットもあることに着目することで、
ストレスをただストレスだというだけで
無闇に避けるようなことはなくなります。

現代においては、
テロをはじめ、
激しい闘争・逃走反応を引き起こすような恐怖
を伴うストレスは原始時代ほど多くはなく、
チャレンジ反応を起こしやすいです。

ストレスの偏見をなくし、
どんどんストレスに立ち向かい
チャレンジ反応を起こし続けると、

すると、
「ストレス免疫」
が生まれます。
人は、ストレス自体に免疫を持ち、強くなっていくのです。

最初はストレスに感じていた様なことでも、
逃げることなく、何度もチャレンジすることで、
それがストレスではなくなります。

周りがストレスに感じるようなことでも、
自信をもって取り組むことができる人間になれる
という分けです。

一つ、ストレスを克服できれば、
次々に、出会う度にストレスに感じていた様なことにも
果敢に挑戦することができるようになります。
あとは、それの繰り返しで
成長するこが待つばかりです。

まとめ

「ストレスには悪い側面しかない」との認識の人達に比べ、
「ストレスには良い側面もある」との認識の人達は、
実際にうつ状態になりにくく、人生の満足感も高いといいます。

ストレス反応には、
闘争・逃走反応のような、
ある種サバイバル本能のようなものだけではなく。
目の前のトラブルや挑戦に果敢に立ち向かう力や、
私達が人間が人間らしくふるまい、
和を大切にする助けにもなることが分かりました。

今回の記事を読むことで、
読者様の認識を変える介入行動の第一歩目となったことも付け加えておかなければなりません。

この記事を読んだ読者様のストレスへの認識はもう変わり始めました。

今後は、ストレスを頭ごなしに悪いものだと認識することなく、
うまく味方につけて、
毎日をより良く過ごしていけることを
心より、お祈り申し上げます。

大樋町

今日の本

【名称】 スタンフォードのストレスを力に変える教科書
【著者】 ケリー・マクゴニガル著 神崎朗子訳
【価格】 880円(税込み)
【出版】 大和書房

大樋町

初めまして。
大樋町と申します。
「おおひまち」と読みます。
北陸地方住む、アラフォーの読書愛好家です。
日頃は通訳などを生業としております。
良い本は心の友。
私の友人たち(愛読書)から学んだことをアウトプットする場としてブログを書いております。
毎週、月曜日にブログを更新中。(少ないw)
ありがたい事に、
読者様が増えてきたから身を引き締めねばw
目指せ実用書知識のウィキペディア!(暴言)

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