はじめに:
スティーブ・ジョブズしかり
イーロン•マスクしかり、
経済界や政界には、
時として風の様に現れ、
古くから存在する重鎮たちを差し置いて、
瞬く間に成功を勝ち取ってしまう
スーパースター達がいます。
アメリカ大統領の平均年齢は、
議会に長年携わる人よりも、
はるかに若いと言います。
私の中で米国大統領とは、
コツコツと経験を積み上げ、
一つ一つ駒を進める様にのし上がり、
叩き上げの末に勝ち取る勲章。
というイメージでしたが、
この方法で選抜された大統領は、
むしろ少数派だとか。
経験ある『古株』を差し置いて、
若手が大統領に当選してしまうのには
何か秘密があるのか?
今回ご紹介の本の著者はジャーナリスト。
本書には、
著者自らが取材したり、
アポを取ったりする中で発見された、
効率の良い近道
がまとめられています。
ただの近道(ショートカット)ではなく、
効率の良い近道(スマートカット)
とはどんなモノなのか?
学んだ事をアウトプットします!
時間をかけずに成功する人 コツコツやっても伸びない人 SMARTCUTS
学んだ事:
ラダー(階段)ハックする
本章の中でも、
私が気に入ったのは
『シナトラの法則』
という言葉です。
フランク・シナトラが歌う
ニューヨーク・ニューヨーク
という歌の歌詞内に
『人はニューヨークへ腕試しにやってくる』
というフレーズがあります。
どの分野でも最高峰である街
ニューヨークで一旗あげて、
もしそれに成功すれば、
どこでだって通用する。
自分に箔をつけることができます。
これがシナトラの法則です。
ニューヨークにおいて、
ある程度の経験と
それを自負できる実績があれば、
シナトラの法則としては
成功と言えるでしょう。
小さな田舎町で一等賞を取るより、
例え順位がそれほどではなくても、
ニューヨークでの実績を勝ち取った
という事実が、
とても大きい影響力を持つのです。
経歴作りで楽をせよ。
と言っている分けではなく、
実際に実行した人にしてみれば、
難易度は後者の方が
実際に高かったはずです。
章題にあるように
階段(ラダー)をハックするのです。
ノーベル賞を受け取る様な、
素晴らしい研究を成し遂げる研究者は、
趣味の世界でも、
プロをアッと言わせる実力の持ち主が
多く存在するそうです。
先に述べた、
大統領に選ばれる人物が、
なぜ政界の経験が少ないのか?
答えは既出のとおり、
シナトラの法則を使っているからです。
大統領に求められるのは、
政界での経験ではなく、
リーダーシップです。
そしてリーダーシップが必要な職業は、
政治家だけではありません。
歴代アメリカ大統領には、
元軍人や弁護士、
中には元俳優まで存在します。
彼らは、
軍での経験や俳優の経歴を引っ提げて、
政界の階段をハックし、
頂点までスマートカットしたのです。
ニューヨーククラスの最高峰
とまでは言わなくても
自分の自信のある経歴をひっさげて
新しい分野に乗り込むことは、
私たちにでもできそうです。
しかも、
今までの経験を次に活かせるか?
を考えてみるのは、
クリティカルシンキングの良いチャンス
になります。
自分の中で誇れる何かはあるか?
次にそれを活かせないか?
熟考の価値ありです!
フィードバックを受ける:客観的な実験と捉える
スマートカットの達人には、
上手くフィードバックしてくれる
メンターを持つ人が多いです。
あのスティーブ・ジョブスですらも
ベル・キャンベル達、
アドバイザーがいました。
ことさらに取り上げることなのか?
と思われそうですが、
例え素晴らしいメンターがいたとして、
自分に聞く耳がなければ意味がありません。
自分の作品に対して意見をもらうことは
人によってはとても『怖い事』です。
また人によっては、
まるで自分の人格を『否定』されている
様な感覚に陥る人も多いです。
忌憚のない意見をお願いします。
と口では言ってみたものの、
実際には後輩や部下から、
欠点を指摘されれば、
腹のひとつも立つ事でしょう。
そこで必要なのが、
アドバイスやフィードバックを、
人格否定と捉えるのではなく、
『客観的な実験と捉える』
という考え方です。
実に目から鱗の考え方でした。
当の私本人も、
人から指摘を受けるのが、
とても苦手だからです。
既に大成功を収めている人格者は、
否定意見であろうと、
メモを取って話を聞く
喜んで否定意見を歓迎する。
というからには、
私は成功からはまだほど遠い様です。汗
そこで、
フィードバックをもらうのは、
数ある選択肢の中の実験結果の一つ
に対してだと捉えるのです。
相手が
『私自身を否定しているわけではない』
とハッキリと区別した上で、
アドバイスをもらうと、
不思議とスッと頭に入ってきます。
真摯に意見を
受け入れられる様になるのです。
実際に、
フィードバックをくれるような
真摯な相手なら、
こちらを傷助ける意図はない。
と予想されます。
人はネガティブ感情に支配される生き物。
意見の受け取り方も
ネガティブになりがちです。
人生の進化に必要な
「フィードバックをいかに受け取るか?」
これを極めれば、
スマートカットへの道は
もう開かれたも同然です。
シンプルさを極める
-
- シングルタスク
- 2、2坪の魔法
- クリエイティブマインドセット
- エフォートレス思考
- 幸福優位の7つの法則
などなど。
今まで本ブログで
アウトプットしてきた本や、
ベストセラー本など、
多数の本でも述べられている概念。
それが
『シンプルであれ』
というものです。
スマートカットの分野でも
やはり出てきました。
これだけ
シンプルの重要性を述べる本
が多いと、
もう自分の人生から
シンプルさを省く理由が
私にはありません。
本書によれば、
シンプルに相反する、
•優れたオプションに囲まれたがる。
•小さな選択肢でもそのつど吟味したがる。
•白紙の状態から何もかもを練り上げて作りたがる。
これらは、
スマートカットの世界では御法度です。
というより、
世の成功者を見た時、
全く逆の思考で持って成功を
収めている場合がほとんどです。
すなわち、
•成功を勝ち取るために、何をしないかを決める。
•小さな事で判断力を無駄使いしない。
•制限を味方につけて独自性を創る。
これらを実践しています。
iPodの勝利をとおして、
シンプルさ
がどれだけ大切かが分かります。
MP3が主流だった時代、
ギガ数や使わない機能、オプションなど
分かりにくい内容で勝負する事なく、
スマートに、そしてシンプルに
『あなたのポケットに1000曲』
と一言。
アップル社は、
指先一つで音楽を持ち運べるシステム
を提供する事で他を圧倒しました。
スティーブ・ジョブズが、
小さな判断で消耗する事を避けるため、
着る服を統一していたという話は、
あまりにも有名です。
アップル社が、iPodを世に送り出せたのは、
『音楽なんてコピーして、
無料でいくらでも使える』
という不利な環境が逆に良い制限となり、
白紙から物事を考える事なく、
無法地帯の音楽環境を整える
という問題を浮き彫りにして、
シンプルに解決先を明確にした
のではないでしょうか。
根底には
シンプルさ
があるからこそ出来た事。
余計なものに囲まれていないか?
余計な思考に囚われてはいないか?
今一度自分の周りも
見渡す必要がありそうです。
おわりに:
地道な努力を怠って、
安易な勝利に飛びつく。
ではなく、
科学的に認められた、
確実な手応えを探る方法。
如何だったでしょうか。
本書では他にも、
メンターを持つという事、
プラットフォーム(環境)の見直し、
成功の鎖を繋いでいく、
などの様々な
スマートカット
が述べられています。
かと言って『楽をせよ』
では決してない事も
ここでお伝えせねばなりません。
ショートカットでは
成功は掴めない様子。
「サボる方が疲れる」
とは某芸能人の言葉ですが、
私の大好きな言葉です。
ショートカットではなく
スマートな道の開拓。
皆さんの人生の
手助けになること必至です。
大樋町
読書もいいけど、「聞く」のもおつなもの👇👇👇
ブログ村のアイコン押下で、管理人のやる気がアップする仕様ですw
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