第242回:究極の鍛錬から学ぶ

読んだ本

はじめに:

圧倒的成功、
抜きん出た結果、
群を抜いた業績などなど。

40歳代である私は、
毎日、仕事を続けてきました。
何十年という時間を
同じ仕事に費やしてきました。
※管理人の仕事については
 プロフィール欄をどうぞ!笑

しかしながら、
同じことを何十年とやってきて
達人レベルでそれができるか?
と聞かれると残念ながら
答えは「NO」です。
お世辞にも優秀とは言えず、
経験は積めても、
能力が神技レベルかと聞かれると
決してそうではありません。

車の運転も同じです。
何十年と運転をしていたところで、
プロのレーサーにはなれません。
慣れてしまうと、
運転は自動的にできてしまいますが、
この自動運転では達人にはなれません。

同じ時間、訓練や練習をしても
一部の人間が偉業を残し、
ほとんどの人は
それができないのはなぜか。

人は、
圧倒的成果を目の当たりにし、
それが自分にはできない。
と悟ると、
「才能」
の二文字をよく使いたがります。

彼には才能があったから、
彼にはできて私にはできなかった。
と言えば簡単に自分の結果に
納得することができます。

本書に登場する人物たちは、
自分の
才能やIQ、記憶力
というものに固執せず、
「究極の鍛錬」
と呼ばれるものを通じ、
結果を出してきました。

著者は、
偉業を成した人物たちを研究し、
現弾の最先端分野
「達人研究」
によりこの究極の鍛錬に
行き着きました。

では、
究極の鍛錬とは一体どんなものか?
それを通じて凡人が
偉業をなす超人になれるのか?
学んだことをアウトプットします。

学んだこと:

才能やIQ、記憶力は関係ない

チェスの世界では伝説の結果を残した
ポルガー三姉妹をご存知でしょうか。

練習により達人を生み出せるか
という研究家が、
研究のために妻を探し、
なんと研究のために
自らを差し出した女性が見つかったことから
ポルガー三姉妹は誕生しました。

4歳から始まったチェスの練習は
彼女たちを期待通り
チェスのプロに導きました。
当時、男性でしかありえなかった
グランドマスターにも選ばれば
長女や三女は、
まさしく偉業を達成したの言えるでしょう。

研究の結果、
素人が専門的な訓練を受ければ、
偉業を達成できることが結果として
得られたわけですが、
この研究の大事な所は他にあり、
本研究の父親と母親は、
チェスの達人でもなんでもなかった
という事です。

研究者の父親は趣味程度の知識で、
研究に手を挙げ結婚した母親は、
チェスのルールすら知りませんでした。
娘たちがチェスのグランドチャンピオンに
上り詰めるのに、
血筋や才能のようなものは
全く必要なかったのです。

IQついてもそうです。
現在存在する偉業を成したものたち
のIQを調査しても、
もちろん学業が優秀ではあっても
IQがアインシュタインほ
高いものはおらず、
中には平均値やそれ以下の人もまた
たくさん存在したのでした。

記憶力については
もっと驚かされます。
記憶力は持って生まれた
先天的なものではなく、
後天性の高いもので、
記憶力とは、
鍛えれば鍛えるほど
向上させることができる
ということが説明されています。

まとめるなら、
優れた業績や偉業を達成するのに
私たちが今まで必要だと
思っていたものはほとんど全て
必要がなかったという事です。

しかし、
車の運転技術のように、
漫然と毎日運転し、
それを何十年と経験しても
レーサーにはなれないように、
究極の訓練なるものを実践しないと
結果はもたらされません。

究極の鍛錬とは

タイガーウッズ、フェデラー、
ポルガー三姉妹
などのスポーツ選手をはじめ、
偉業を成した人物を研究し、
その訓練方法を詳細に分析した結果、
彼らの訓練法には
ある一定のルールがありました。

彼らの訓練を踏襲すれば、
私たちにも、
イノベーションとは言えずとも
今でと比べても、
高い成果を発揮できるのでは無いでしょうか。

ということで早速そのルールを示します。
今回の記事のハイライトです。

究極の鍛錬とは
1「 実績向上のために特別に考案されている」
 ただ漫然と同じことを繰り返すだけでは
 偉業を達成する事はできません。
 然るべき教師やコーチ、メンターなどから指導を受け、
 被訓練者のために考案された
 優れた訓練こそがその人の力を引き上げます。

2 「練習者の限界を超えているが極端なに超えているわけでは無い」
 無茶をしても何もなりません。
 究極の訓練は被訓練者の実力を
 少し上回る技術を求めることが肝要です。

3 「何度も繰り返すことができる」
 弱みを強みに変えるには
 それを反復することがとても重要です。
 究極の鍛錬は繰り返しをそれこそ
 飽きるまで、飽きてもまだ続ける必要がある
 と説明しています。
 メジャーリーグの元選手、
 テッド・ウィリアムズやイチロー選手は
 そのバッドが血で赤く染まり、
 誰のものかが一目でわかったと言います。
 高い成果を望むのなら、
 バカバカしく飽き飽きするほどの回数を
 「繰り返すことができる」必要があります。

4 「結果に対してフィードバックがある」
 人からのフィードバックが望ましいですが
 人から聞かないと出来ない分けではありません。
 シンプルにテストしたり、
 第三者の評価を受ける事を通じ、
 自分の成果に更に磨きをかけましょう。

5 「精神的に辛い上に面白くない」
 そして最も特筆すべきは、
 この「面白く無い」というものです。
 多くの偉業達成者はが口にするこの言葉が
 示す事実は明らかにシンプルです。

 他人がするのを拒むことを
 積極的にやるからこそ、
 他人には出来ないことを達成できる
 というこの構図は
 ある意味誰でも知っています。
 しかし、
 できるかどうかはその人次第です。
 もし辛い訓練に挫けそうなら、
 今挫けそうな事を
 継続しているからこそ意味があるのだ。
 と自分に言い聞かせてみましょう。

以上5つの項目を自分の
人生をかけて達成したいこと
につぎ込んであなただけの
究極の鍛錬
を作ってみましょう。

究極の鍛錬をビジネスでも使う

究極の鍛錬を作ろう
と簡単には言ったものの、
誰しもが、
プロのスポーツ選手や音楽家の様に、
大量の時間や豊富な施設を使って
鍛錬に勤しみ、そして、
時間を費やせるわけではありません。

私たちが日頃取り組むべきは
自分の仕事であり、
このビジネスにこそ私たちの
アイデンティティがあります。

本書の究極の鍛錬には、
このビジネスでも活かすことができる
と説明されています。
営業成績の良い同僚は、
モチベーションが高く、
自分の能力にも自信があり、
それを遺憾なく発揮して
栄光を勝ち取っていきます。

彼らと自分には
どんな違いがあるのか?
ここでもやはり
ただ漫然とした態度では
ダメなことが分かります。
目の前の作業を流されるままに、
ぼやっと進めていたのでは
彼ら勝者には何年経っても
追いつけないでしょう。

ではどうすれば良いのか?
偉業を達成する人たちは
仕事自体を訓練の対象
とすることで自分を高めます。
その際に着目すべき点が
3つあるので記載します。

1仕事の前
ちゃんと目標を立てること。
業績を上げない人は
目標を立てずに一生懸命仕事をします。
コツコツと仕事は真面目にしているのに
成果が上がらないのであれば
目標を見直す、若しくは
目標を立てていない事自体
を見直すべきです。

ここでのコツは、
目標は「プロセス」に着目したものにする
という事です。

そこそこの業績の人は目標を立てるものの、
「結果に焦点を当てた目標」
にこだわりがちです。

偉業を達成する人は、
例えば営業職であるなら、
1ヶ月で得た新しい顧客の数
を見て成果とするのではなく、
「自分の苦手な人間はどんな人間か」
などに焦点をしぼり、
自分が苦手な人間にどうアプローチし
その結果どうなったか
苦手な人間を克服するための工夫を
どれだけこなす事ができたか
などに着目します。

2仕事中
達人は、
客観的に自分を見ること
が得意です。

自分の仕事をメタ認知し、
感情ではなく理性で
成果を把握する事ができます。

業績がそこそこのランナーは
走っている時に
辛さを紛らわせるために
他の事を考えています。

達人たちは違います。
「客観的に」自分に着目しています。
今の疲労度はどれくらいか?
あとどれ位をどのペースで走り抜けるか?
身体に異常はないか?など、
メタ認知をしているのです。
「自分から意識が抜け出し、
 外側から自分を見つめる」
方法で自分を分析しています。

ビジネスでも同じ方法が使えます。
今自分が何をしているのか?
自分で立てた目標に対し
どの部分に着手しているか?
などを意識して作業に取り組みましょう。

メタ認知が得意になると
トラブルにも対処しやすくなります。
イレギュラーな事が起きても
気持ちをメタ認知すると
驚くほど冷静でいられます。
今自分は怒っているか?
焦っているか?
対処できるだろうか?
などと客観的に
事態を見据える事で、
それを鍛錬の機会と
捉える事ができます。

3仕事が終わったら
フィードバックを得なければ
その努力に意味はない
と言われるほどに、
フィードバックは大事です。

業績がそこそこの人は、
何かをやり遂げても、
『よく出来た』
『まぁまぁだった』
の様に振り返り方も中途半端です。

何となくできた、できなかった。
ではフィードバックとして
足りない上に正しくないです。

目標の立て方に立ち返り、
具体的な目標に対し、
具体的に何ができず、
それができる様になるには
具体的に何が必要なのか
までを導き出せるのが
真のフィードバックです。

メンターや師が大切だ
と言われる所以は、
フィードバックは
第三者の言葉の方が
より具体的で信用がおけるから
に他なりません。

目標を管理してくれる人を
見つけたり、
それが出来ないなら、
どこよりも詳しく、
どこよりも厳しく数字を見る
が出来れば、
フィードバックの効果は
向上に繋がるでしょう。

おわりに:

答えはある意味で
すごくシンプルです。

成功者が成功した所以は、
他の人がやりたがらない事を
積極的にやっているからである。

最もな話です。
しかしながら本書の中には
ではなぜ彼ら成功者は
その成功までの苦難を乗り越える
情熱を持つことができたのか?
までを言及していることです。

自己有能感とは、
自分にならできる
と自覚している事であったり、
努力は身を結ぶ事を知っている
事を指します。

究極の鍛錬は、
自分の能力を高めくれる
最良の方法と言って過言ではありません。
本ブログ記載のやり方でも
充分、使えると思いますので、
今後の参考にしていただけると幸いです。

大樋町

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大樋町

初めまして。
大樋町と申します。
「おおひまち」と読みます。
北陸地方住む、アラフォーの読書愛好家です。
日頃は通訳などを生業としております。
良い本は心の友。
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