はじめに:
一日忙しく働いたのに、
残るのは充実感ではなく焦燥感ばかり。
何かにつけて「呼び出し」は受けても
本当に必要だったかは疑問が残る。
誰かに求め過ぎたり
逆に求め過ぎられたり。
忙しくし過ぎは良くないです。
仕事の量を減らせば、
休みを増やせば、
結果はどうなると思いますか?
CEOになったつもりで考えてみてください。
きっとその業績に驚くはずです。
勇敢にもそれらに取り組んだ会社は
単純に業績が1.5倍に上がったばかりか、
社員の会社への忠誠心や貢献心まで上昇。
まさにWin-Winの良い結果「しか」
なかったと言えます。
今回のテーマは
「ホワイトスペース」。
空白や休憩の時間が
何をもたらせてくれるか?
現代人に足りない何かは
ホワイトスペースにこそ見出せそうです。
本ブログから、
忙しすぎるあなたに。
ホワイトスペースについて
アウトプットをお届けします!
学んだ事:
戦略的小休止の取り方
ホワイトスペースとは、
あえて
「何もしない時間」
を取る。の意。
精経学者アダム・ガザレイは
脳への休息を与えず、
複雑で集中力を要する作業を続けると
精神的な認知疲労を起こす。
と指摘しています。
研究によると、
認知疲労を回復させるには、
極論「休ませるしかない」との
結論が出ているそうです。
大成したリーダー達も
「戦略的に何もしない時間」を
無意識に理解し、そして愛していました。
ビル・ゲイツのかの名高い「集中の期間」。
1年に2回、人里離れた小屋に籠り、
誰との連絡も断ち、考えに耽ると言います。
GEの元CEOジャック・ウェイルチは
一日の勤務時間の内、
必ず1時間
窓の外を見て過ごしていました。
ナイキの創業者フィル・ナイトも
自宅には「うたた寝専用のチェア」
を設置していたそうです。
企業のトップがその
地位や権力、指示
を使って時間を作り、
休む時間を作れても、
寝る間を惜しんで働く私には無理だ。
と思う前にちょっと待ってください。
ここでいきなりなのですが、
このホワイトスペース、
決まった時間やこのタイミングで取れ!
といったルールは一切、
一切『ございません』。
好きな時に、
好きな方法で、
好きな時間だけ取れば良いのです。
ERの研修医がその研修で
一番ためになった学びは何か?
を聞かれた時、
「手術室や施術室に入る時、
ドアノブを握ったら30秒待つ」
と答えました。
命のやり取り現場は、
言うまでもなく、
慌ただしさと緊張感の巣窟ですが、
その研修医が言うように、
ホワイトスペースが助けてくれます。
何もしない時間は無駄ではありません。
小休止の時間にスマホを触るのではなく、
脳を休めるために、
ホワイトスペースで本当の休憩をしましょう。
イエローリスト
もう一つのおすすめメソッドは、
その名もイエローリストです。
スマホのメモアプリのアイコンが
黄色であることからそう名付けられました。
やり方は簡単で、
このメモアプリを頭の中に準備します。
もし頭に何か浮かんだら、
緊急でないなら、
一旦そのメモアプリに記載して
保留の状態
にしてみましょう。
人からお願いされたり、
人にお願いしたいことを思いついたり、
スマホのメッセージに鳴ったりすると
反射的に飛びつきたくなるのが人間ですが、
そこに「偽りの緊急性」が潜んでいると
著者は指摘しています。
このイエローリストでは、
頭に思い浮かんだことを、
そのまま口に出すのではなく、
一旦「イエローリスト」に保管します。
自分の考えを小出しにして
相手を困らせるのではなく、
良く吟味することが肝要です。
イエローリストは削減効果も優秀で、
一旦保留している間に、
自然と考えが浮かんだり、
問題解決されたりして、
相手にお願いしようと思っていたことが
丸ごと無くなったりする時すらあります。
イエローリストは、
考えを洗練された状態にできます。
自分にも相手にもホワイトスペースを
作れるとても良い方法です。
シンプル化の問い
時間泥棒。と言う言葉を聞いて
何をお思い浮かべますか?
スマホ
インターネット
テレビ
SNSの鳴動音
などなど。
思いつくことは多いですが、
本書において時間泥棒とは、
自分の中にある内的要因について
語られています。
すなわち
・意欲
・優秀さ
・情報
・活発さ
の4つです。
どれも必要だったり、
欲しいものに見えるし、
実際現実、そうでしょう。
しかし、著者はこれら4つが
「必要以上、過多状態なのが問題だ」
と指摘しています。
これは4つの必要「そうな」言葉は
以下の言葉に置き換わるからです。
・意欲→がんばりすぎ
・優秀さ→完璧主義
・情報→情報過多
・活発さ→やりすぎ
良い言葉も
前のめりすぎると体に毒です。
ホワイトスペースなんて必要ない。
と即答してしまう人は、
自分の中の時間泥棒に
気づいていないのかも知れません。
ですから、ここで本章のポイント
「シンプル化の問い」
を使ってみてください。
・がんばりすぎ
→手放せるものはあるか
・完璧主義
→十分とはどの程度か
・情報過多
→本当に知るべきことは何か
・やりすぎ
→本当に注目すべきことは何か
あなたは必要以上に
頑張りすぎています。
時には
自分で自分に問うてみましょう。
あなたにとって
「本当に大事な仕事は何か」
を浮き彫りにすることで
ホワイトスペースを確保してみましょう。
おわりに:
買い出しからの帰り、
両手いっぱいに戦利品を持って
帰路に着くと、
頭の中は帰った後のことで、
いっぱいいっぱいです。
食材やら何やらを
すぐに片付けなければなりません。
野菜を切り分けて野菜室に。
買いすぎたお肉は冷凍しないと。
今日の夕飯の準備も始めなければ。
でもその前に、
ちょっとだけ時間を取って。
自宅のドアノブに手を伸ばしたら、
ほんの少しだけ振り返って
夕日を眺めてみる。
私のホワイトスペースは、
心の余裕を引き出してくれます。
仕事中だけではなく、
日常でもホワイトスペースは必要です。
ほんのちょっとの小休止で、
人生は輝き出します。
大樋町
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