今回の課題
選択肢が多すぎて選べなかったことはありますか?
目の前にある仕事、多すぎて何から手を付けていいか途方に暮れたことは?
仲間と揉めた時に解決策の必要性を迫られたことはありませんか?
私にはあります。
なぜ複雑な問題には煩雑な思考が必要なのか?の原因を知り、その解決策のヒントをくれるのが今回取り扱う「シンプルルール」です。
この本から学んだこと
個人や組織、そして政府でさえ、物事はシンプルに考えれば考えるほどうまくいく。と著者は言います。
本書には、どうしてシンプルに考えればうまくいくのか。その具体例が、様々な業界の例を通して説明されています。
その中には、皆さんの生活に取り入れることができるものもあるかも知れません。
取扱いの本
題名 SIMPLE RULES 「仕事が速い人」はここまでシンプルに考える
著者 ドナルド・サル マサチューセッツ工科大学スローン校上級講師
キャスリーン・アイゼンハート スタンフォード大学工学部教授
訳 戸塚隆将
価格 本体1400円+税
出版 三笠書房
管理人的重要か所
それでは、この本を読んで学んだ事をアウトプットしていきます。
シンプルルールの原則
普通のルールとシンプルルールはどう違うのでしょうか?
そこには4つの原則がありました。
の4つを意識すると、良質なルールを作ったり、既存のルールがうまくいくかの判断に使えたりします。
なぜ「シンプル」ルールがいいのか→単純明快さはパワー
- 人は、あれこれ考えると、根幹よりも枝葉末節が気になってしまう。
- シンプルであれば「数多ければ即ち迷う」ことがない。
- 単純なだけに覚えやすく忘れにくい。
- 逆に分厚いマニュアル等は、複雑すぎて「非現実的」なものとして軽く扱われてしまう。
- シンプルだけに、ルールの範囲内でアレンジが利かせやすい。
- もちろん、煩雑なルールがなければならないこともある。離陸前のパイロットや手術前の医師などは数多くのチェックリストを確認している。
- ばらつきを排除する時なども分厚いマニュアルが功を奏する場合もある。
- もっとも成功している企業は、「しくみを作らず自由であること」と「しくみをたくさんつくる」の間で絶妙なバランスを保っている。
シンプルルール作りの参考項目
ルールを作る上で以下の項目、
1 自分の経験をとことん使う
2 他者の経験をうまく拝借する
3 科学的根拠でうまく補強する
4 話し合いでレベルを上げる ※組織でのルールの場合
この4つの項目を意識してルールを作ります。
私生活に落とし込んだシンプルルールを作るには
会社や組織、団体のためのルール作りではなく、自分の私生活に使えるシンプルルールを作るためには、以下を意識すると良いです。
自分の幸せにこだわる
自分にとって、生きがいになっていることを把握して、そこから、人生の課題を差し引く。この二つの差分が経済価値ならぬ「自己価値」となる。
人生の課題を浮き彫りにして改善策をルール化しよう。
何を改善したいのか?考えてみよう。
自己価値。と聞くと構えてしまいますが、自分にとって大事な時間は「家族と共に過ごす時間だ」など、自分の大事なものことを想像するといい様に思います。
無意識のワナ(ボトルネック)を見つける
改善点が分かったら、無意識のワナと呼ばれている、「ボトルネック(問題点の意。ビンの首の部分。細くなり、詰まりの原因になることからこう呼ばれる)」を探す。
的確なボトルネックを見つけることは、シンプルなルール作りに直結しています。
本来望まないのに、頻繁に選んでいるのは何か?探してみよう。
上記の例で言うなら、「家族と過ごす時間が大事なのに、スマホばっかりいじっている自分をなんとかしたい。」など
自分の人生のどこにルールを引くのか?をあぶり出しましょう。
3つのカテゴリーに落とし込む
ルール作りの最終段階です。
一発でルールを上手く作ることはできません。試行錯誤が必要だとここで心得ましょう。
1週間くらい、自分の行動の記録をとり、その行動を、自己価値のために、うまくいったこと、うまくいかなかったこと、どちらでもなかったことの3カテゴリーに分ける。この3つを見比べるとルール作りの参考になる。
上記の例で言うなら、「スマホを触る時間を減らすと、当たり前だが、その分の時間、家族と接する時間が増えた。」など
どうでしょう?自分にとって作るべきルールが見えてきたでしょうか?
こんなシンプルルールの例が参考になった
エアビーアンドビーのシンプルルールは2つ
・ニューヨークに行く
・100人の熱烈なファンを作る
この例を参考に、自分にもルールを作りました
ニューヨークへ行く(人の多い所にいく)。を参考に
・ブログを続ける(人の多い所に居続ける)
熱烈なファンを100人作る。を参考に
・ブログの熱烈なファンを100人作る。いきなり大勢は無理。まずは100人のファンに情報提供をしたい。
シンプルルールを実践
ここで恥ずかしながら本書を参考にしてゼロから作ったシンプルルールを紹介です。
過去の自分
インスタグラムアプリを開くのはまさに「終わりの始まり」でした。
気づいたら無為な時間が光の様に立ち去っていました。
どうしよう、インスタグラムを消せばいいのか?いやそれは最終手段だ。
その前に、ルールを決めてif thenルールに落とし込むことにしました。
※ if thenルールについては以前に書いた記事参照です。
作ったルール
本書で言うところの停止ルールに近いです。
1 スマホを手にしたら、アプリを使うのは「昼休みと仕事が終わってから」と心で3回唱える。
※ 朝や仕事中は見ない。If-thenルールというメソッドを拝借しました。
2 インスタグラムを開いたら、新しく投稿された記事しか見ない。
※ 過去記事を見ると止まらなくなる。自ら過去を顧みることで、これがボトルネックと判明!
3 休日は、過去記事を見てもオッケー。
※ 普段、我慢しているだけに、このルール3がご褒美的な役割を果たし、ルールの習慣化がうまくいっている様に思います。
今後にシンプルルールをどう生かす?
今のところ、インスタグラムルールは、シンプル故に続行できています。まず覚えやすいですから。
今後は、YouTubeで動画を見る際にも、シンプルルールが必要だと感じています。
まとめ
ルールと聞くだけで、意味のない校則やがんじがらめにされる社則を思い出し、それはもう面倒なものの代名詞だと決めつけていました。
この本を読み、あえてそのルールを自分で作り、自分に課すという、ある種「抵抗」のある実践を試みました。
この試みは驚くべきことに、ルールが自分を助けてくれることもあるのだ。という気づきでもありました。
シンプルルールは、作ればそれでオッケーという分けではありません。
昆虫の蝶々でさえ、子孫を残す為のシンプルルールは何万年もの歳月をかけて、美しくも成果の上がるスタイルに昇華させています。今もルールを進化させているかも知れません。
習得するまでが大変だと言われているルールを確立した企業は
―――えてして経済的な成功を収めているのも事実
ルールもまた一日にして成らず。です。シンプルルールを作ったら、それが自分にとって成果が上がるものかを判断し、昇華させていきたいものです。
コメント